スリープは作業中の内容を保存し、ノートパソコンの一部を一時的に停止する機能です。
スリープの状態にすると電力を節約することができ、復帰後もすぐにノートパソコン作業を再開できる良さがあります。
しかしノートパソコンのディスプレイを閉じる時スリープしてしまうと、ちょっとした移動の時など面倒に感じる場合がありますよね。
ノートパソコンを閉じる時スリープさせない設定方法は意外と簡単にできますよ。
ここではスリープの設定方法の他にも、ノートパソコンのディスプレイを閉じることでの外部ディスプレイの快適化、またスリープから復帰しない時の対処法もお伝えします。
これを読めば、スリープさせない方法を知るだけでなく、快適に安心してノートパソコンの作業ができますよ!
ノートパソコンを閉じる時にスリープさせない方法
ほとんどのノートパソコンの初期設定では、ディスプレイを閉じたらスリープし、開けたらスリープから復帰する設定になっています。
ノートパソコンを閉じたまま外付けディスプレイを使いたい時や、閉じたことによってファイルのダウンロードが止まってしまう時に、スリープ設定が不便に感じる場合もあります。
そんなお困りのあなたに、ここではディスプレイを閉じた時のスリープ設定の仕方をお伝えします。
ノートパソコンを閉じる時にスリープさせない設定方法はあっという間に終わります。
設定を見直して、快適にノートパソコンを使いこなしましょう!
それでは、Windows10とMacに分けて説明しますね。
Windows10でのスリープさせない設定方法
Windows10のノートパソコンのディスプレイを閉じる時のスリープの設定方法をお伝えします。
とても簡単ですので、すぐに設定完了しますよ。
- 「スタート」から歯車のマークの「設定」をクリックする
- 「システム」をクッリクする
- 画面左側にある「電源とスリープ」をクリックする
- 「電源の追加設定」をクリックする
- 電源オプションが表示されるので、画面左側にある「カバーを閉じた時の動作選択」をクリックする
- 「カバーを閉じたときの動作」の部分にある「バッテリ駆動」、「電源に接続」の両方とも「何もしない」に変更する
これで、ディスプレイを閉じる時にスリープさせないようにできました。
しかし、Windows10のアップデート状況によって、操作手順が異なる場合があります。
Macでのスリープさせない設定方法は2つある
実はMacのノートパソコンには「クラムシェルモード」という使い方があります。
外部ディスプレイや電源アダプタなどと繋がっていれば、ノートパソコンを閉じてもスリープさせずに使える機能です。
この「クラムシェルモード」は後ほど説明しますね。
ここでは、周辺機器をつなげずにスリープさせない方法を紹介します。
Macのノートパソコンのディスプレイを閉じる時、スリープさせない設定方法は2つあります。
コマンドを使う方法とアプリを使う方法です。それぞれ見ていきましょう。
<コマンドを使う場合>
はじめに、コマンドを使う設定方法をお伝えします。
コマンドって何?難しそ〜。
分かります。縁のないカタカナが出てくると難しく感じますよね。
パソコン用語で使われるコマンドとは、コンピュータに対する命令を意味します。
ドラマや映画で、ハッカーがコンピュータに英語を打ち込んでいるのを見たことありませんか?
ハッカーが打ち込んでいるのがコマンドなのです。
スリープを無効にするコマンドをあなたが使っているノートパソコンに打ち込むことで、スリープすることがなくなりますよ。
ノートパソコンのスリープを無効にするコマンドはこちらです。
sudo pmset -a disablesleep 1
このコマンドを使って、スリープの設定方法をしていきましょう!
- 「Finder」のフォルダから「アプリケーション」をクリックする
- 「ユーティリティ」をクリックする
- 「ターミナル」をクリックする
- 英語が書かれている四角の窓枠が現れる
- スリープを無効にする時のコマンドをコピーし、4で出てきたターミナルの窓枠にペーストする
- パスワードが要求されるので、Macをログインする時のパスワードを入力する
- 「return(enter)」を押す
私はMacbookを使っているのですが、始めはコマンドって何だろうと思っていましたが、簡単にコマンドを使ったスリープの設定ができましたよ。
ちなみにスリープを有効にするコマンドはこちらになります。
sudo pmset -a disablesleep 0
スリープするように戻したい場合は、上記のスリープを有効にするコマンドをコピーし、ターミナルのところへペーストしてください。
<アプリを使う場合>
「Amphetamine」というアプリを使うことで簡単にスリープの設定ができます。
多機能なスリープ設定のアプリなので、特定のWi-Fiを繋いだ時やUSBデバイスを繋いだ時などにスリープを禁止するなど細かい設定が可能です。
「Amphetamine」は無料で、アップル公式のMac App Storeから配布されているので、安心して使用できますよ。
このアプリを使ってノートパソコンを閉じた時にスリープを禁止してみましょう。
ノートパソコンを閉じると外部ディスプレイが快適に
ノートパソコンを自宅で使う場合、外部ディスプレイや外付けキーボードに接続して使う方が快適なことがあります。
しかし、机の上でノートパソコンを広げたまま、外部ディスプレイや外付けキーボードを使うのは狭くて使いづらいですよね。
ノートパソコンをスリープさせることなくディスプレイを閉じることができれば、机の上が広く使えます。
この場合も先ほどご紹介したスリープの設定方法を行うことで解決できますよ。
<Windows10>
Windows10の場合は、スリープの設定画面の「カバーを閉じたときの動作」の部分にある「電源に接続」のところを「何もしない」にしましょう。
ノートパソコンのディスプレイを閉じて外部ディスプレイを使用したいだけのためならば、「バッテリ駆動」のところはスリープ状態にしておいた方が無難です。
なぜなら、外出時にパソコンを持ち運ぶ際に設定をし忘れてしまうと、バッテリが消費し続けてしまう可能性があるからです。
外出先でバッテリが切れてしまうのは困るな。
その日の自分のノートパソコンの使い方によって、設定を変えてみるのもいいですね。
<Mac>
Macのノートパソコンにはディスプレイを閉じてもスリープさせずに使える機能である「クラムシェルモード」があります。
「クラムシェルモード」を使う場合の条件があります。
- 外部ディスプレイ
- 電源接続or充電器
- 外付けキーボード
- マウスorトラックパッド
この必要なもの4つの準備ができたら、早速使用してみましょう!
ノートパソコンのディスプレイを閉じると広々とした机の上で快適に作業ができますよ。
ディスプレイを閉じるだけでもいいですが、ノートパソコンをスタンドなどに立てておくと安心して使うことができます。
ノートパソコンを立てておくことで、ノートパソコンの横や後ろにある冷却ファンの排気口を塞ぐことがなくなり、排熱してくれます。
こちらで紹介するスタンドは、ネジでサイズ調整ができるので幅広いノートパソコンに対応し、ずれることなく立てておくことが出来るんです。
外部ディスプレイを使用しているあなたはぜひ検討してみてください!
ノートパソコンを閉じると復帰しない時の対処法6選
ノートパソコンのディスプレイを閉じるとスリープし、いざ作業を開始しようと思った時、スリープ状態から復帰しなかったことありませんか?
実はつい最近、私はその問題に直面したことがあったんです。
外出先だったので、とりあえずスリープのまま持って帰り、家に帰ってから対処法を調べました。
調べたところ、スリープ状態から復帰しない問題には6つの対処法があることが分かりました。
- ノートパソコンを強制終了して閉じる
- 電源ボタンやキーボードを操作する
- アプリケーションを終了する
- 周辺機器を取り外す
- 放電する
- プログラムを更新する
これらの対処法を使って、スリープ状態から復帰しない問題を解決しましょう。
<ノートパソコンを強制終了して閉じる>
電源スイッチを長押しし、少し時間を置いてから再度電源を入れてみましょう。
起動した後は通常の方法でシャットダウンして問題ないか確認してみます。
スリープ前の作業内容は消えるので注意が必要です。
<電源ボタンやキーボードを操作する>
まず電源ボタンを1回押してみましょう。それでも復帰しないならキーボードの任意のキーを押すか、マウスのボタンをクリックして確認してください。
<アプリケーションを終了する>
パソコンがスリープに移行する際、音楽や動画再生するとスリープから正常に復帰できないことがあるのでこれらのアプリケーションを終了してみましょう。
<周辺機器を取り外す>
パソコンに接続した内蔵メモリや外付けハードディスクなどが原因のことがあるのでこれらを取り外してみて、スリープが解除できるか確認してみましょう。
私は以前、スリープから復帰しなかった時、外付けハードディスクを取り外す方法をしたら解決しました!
<放電する>
パソコンの電源が切れている状態で、接続されているケーブルを全部抜いてみましょう。2分以上経ったら、 再度入れ込み確認します。
その際、USBケーブル、USBメモリ、SDカードなどは接続しないようにしてください。
<プログラムを更新する>
ノートパソコンのプログラムが更新されていないため、フリーズが起こる場合があります。
あなたのノートパソコンのデバイスドライバーを最新バージョンにしてみましょう。
この6つの対策方法を参考にすれば、焦ることもせずにスリープ状態から復帰することが出来るはずです。
外出先で復帰しないトラブルになってもいくつか方法があると安心ですね。
まとめ
- ノートパソコンを閉じる時スリープさせない方法はWindowsとMacで設定が違う
- Windowsは「設定」→「システム」→「電源とスリープ」→「電源の追加設定」→「カバーを閉じた時の動作選択」→「カバーを閉じたときの動作」の順で設定する
- Macはコマンドの使用とアプリの解決方法が2つある
- ノートパソコンをスリープさせることなくディスプレイを閉じることができれば、机の上が広く使える
- Windows10の場合は、スリープの設定画面の「カバーを閉じたときの動作」の部分にある「電源に接続」のところを「何もしない」にする
- Macのノートパソコンには、ノートパソコンを閉じてもスリープさせずに使える機能である「クラムシェルモード」がある
- ノートパソコンを閉じるとスリープ状態から復帰しない問題には、強制終了をしたり周辺機器を外したりなど6つの対処法がある
ノートパソコンを閉じる時スリープをするかしないかの設定をすることによって、電力の節約ができ作業効率もグッと上がりますよ。
自分のノートパソコンの使い方によって、設定を変えてみてくださいね。
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