ノートパソコンのコンセントをさしたままにするのは良くない。充電できたら抜く方が良い!!と聞いたことはありませんか?
また「コンセントを頻繁に抜くのは良くない」や「コンセントにさしっぱなしにするのは良くない」とも聞きますよね。
パソコンは学校や会社では必要不可欠なものになり、自宅でもあったら便利なもので、バッテリーがすぐに劣化して動かなくなると困りますよね。
そこでノートパソコンのコンセントは抜くのが良いのか、バッテリーの劣化はどうしたら起こるのか、まとめてみました。
初めて使うあなた、長年使っているあなたも、ノートパソコンを長持ちさせるためにしっかり確認しましょう。
ノートパソコンのコンセントは抜くほうがいいの?
ノートパソコンのコンセント、抜くのがいいのか、さしたままのが良いのか、メーカーの答えは様々でした。
代表的なメーカーからの回答は4つありました。
- ノートパソコンを使用していない時は、コンセントから抜くことを推奨する
- 2週間ごとにコンセントから抜く、そして少なくても充電を50%まで減らす方が良い
- ノートパソコンのコンセントをつないだままにしても問題ない
- ノートパソコンを使う時、移動中はコンセントから抜く、オフィスや自宅ではコンセントにさして使うのが理想的
回答が様々で、あなたのノートパソコンがどれに当てはまるのか分かりませんよね。
ノートパソコンをコンセントにさしたままだとバッテリーは劣化します。
しかし、毎日充電する、しない、を繰り返してもバッテリーは劣化するのです。
そこで、バッテリーの特徴と劣化の原因を調べてみました。しっかり確認してノートパソコンを長持ちさせましょう。
バッテリーの特徴を簡単に解説‼
ノートパソコンのバッテリーは「リチウムイオン電池」「リチウムポリマー電池」のどちらかが使われているのが多いようです。
どちらのバッテリーでも当てはまることがあります。
- バッテリーは過充電されない
- 充電と放電の回数が決まっている
この2つについて、それぞれ内容を簡単にまとめました。
〈①バッテリーは過充電されない〉
過充電とは、100%充電された状態から、さらに電力を供給してしまうことを言います。
ノートパソコンをコンセントにさしたままでも、バッテリーが過充電されることはありません。
充電が100%になると、充電をストップします。
電圧が一定レベルを下回るまで充電は再開しないようになっています。
コンセントにさしたままでも充電をストップしてくれるなら、安心ですね。
〈②充電と放電の回数が決まっている〉
バッテリーは充電と放電の回数が決まっていますが、使用状況や頻度により回数は大幅に異なります。
一般的には充電回数が約500回を超えると、容量が仕様より半分ほどに劣化するようです。
充電をしても100%にならない場合、バッテリーの使用時間が明らかに減ってしまった場合は、充電回数を超えている可能性があります。
バッテリーの劣化を進める原因は?
リチウムバッテリーは生産された直後から劣化が始まるようです。
さらに劣化を進めることがあるので、注意して使うようにしましょう。
〈充電がゼロの状態〉
バッテリーの充電が長時間ゼロの状態にしておくと、二度と充電できなくなる可能性があります。
充電できなくなると、パソコンが起動しなくなります。
充電できなくなり、パソコンが使えなくなるなら、充電ゼロにしないほうが良いですね。
〈30度以上の高温〉
30度以上の高温は、バッテリーの劣化を進め、寿命を短くします。
暑い日に車内に放置する事や、日の当たる場所に置いておくだけでも同様に劣化を進めます。
また高温は気温によるものだけではありません。
ゲームや写真・ビデオの編集等、ノートパソコンを集中的に使うと大幅に熱くなることもあります。
この場合もバッテリーが30度以上の高温になることもあります。
バッテリーが熱くならないように気を付けましょう。
枕の上や低機能ケースに入れて使う場合、放熱されず、高温のまま保たれてしまう場合があるので注意が必要です。
〈通電火災や雷〉
地震や災害によって停電が起きたあと、電気が復旧した時に発生する「通電火災」も注意が必要です。
また落雷により過電流が流れて故障の原因になる事もあります。
災害や停電、落雷もいつ起こるか分かりませんよね。
そのため、長期間家を空ける時などは、コンセントから抜いた方が良いでしょう。
このことはノートパソコンだけではなく家電全般に言えることなので、長期間家を空ける時はブレーカーを落とすのも良いかもしれません。
ノートパソコンのコンセントが熱い!!どうすればいい?
ノートパソコンのコンセントを抜く時に「熱い!!」と感じたことはありませんか?
そしてコンセント以外でも、ノートパソコン自体が熱い、アダプタが熱い等さまざまな場所で熱を感じることもありますよね。
そんな時、ノートパソコンが通常通り機能していればコンセントは抜かず、そのまま使用して大丈夫です。
パソコンやacアダプタにはサーマルセンサー(熱完治センサー)による保護回路が搭載されています。
通常では火災などの心配はいりませんが、リコールやバッテリー不良など様々な理由から注意は必要です。
もし焦げたにおいや、煙が出た場合はすぐにコンセントを抜いて下さい。
そしてパソコンの電源を落とし、点検や修理に出すことをおすすめします。
また、あまりに熱いと「本当に大丈夫か!?」心配になりますよね。
そこでコンセントや他の部分が熱くなる理由と、大丈夫かどうかの判断をする目安をまとめました。
安心してノートパソコンを使えるように確認しておきましょう。
ノートパソコンやコンセントが熱くなる理由
コンセントは充電器です。充電ということは電気が流れています。
そのため、長時間充電し続けると、充電器自体が発熱をし始めます。
ノートパソコン内部の温度は、室温の₊7~8度です。
パソコンを使う部屋の温度が高いと、ノートパソコン本体やコンセントも熱くなります。
またノートパソコン等の電子精密機器は、高性能なものほど消費電力が大きく、発熱量も増えるので、どうしても熱を発します。
例えば長時間動いているテレビやゲーム機なども同様です。
そしてノートパソコンはデスクトップ型に比べて小さくできているので、パーツ同士が接近して作られています。
そのため、熱が内部にこもりやすく、熱くなりやすいのです。
コンセントが熱い時の判断するポイント
コンセントが熱くなった場合の判断基準は「触ってみる」ことです。
触っていられるのであれば、問題ありません。
ですが、5秒も触っていられないほど熱くなっていた場合は異常な温度だということになります。
またノートパソコンを使っている時に、本体が熱くなっても、cpu排熱口には触らないようにしましょう。
排熱口やその周りは特に温度が高く、正常な場合でも排熱温度が100度前後になることもあります。
ノートパソコンの底面も同様に高温になります。やけどや怪我をする可能性がありますので、気を付けましょう。
ノートパソコンのコンセントをさしても充電されない!?
ノートパソコンのコンセントをさしても充電されないことあったら困りますよね。
充電されないと分かったら、「修理に出さなければ!!」と思います。
ノートパソコンのコンセントをさしても充電されない時の原因は、主に4つあるようです。
その原因次第では、あなたが対処すれば修理に出さずに充電されるようになるかもしれません。
ノートパソコンやコンセントを修理に出す前に確認してみましょう。
充電されない原因5つと対処法のご紹介
ノートパソコンのコンセントをさしても充電されない主な原因は5つです。
- 電源が接続されていない
- 帯電している
- パソコン本体が熱を溜めている
- パソコン本体またはバッテリーが壊れている
- ソフトウェアの設定に問題がある
5つの原因がどのように起こっているの知って、あなたのパソコンがどうなっているのか確認しましょう。
また原因を確認して解決しなければ、専門家へ相談しましょう。
〈①電源が接続されていない〉
まずきちんとコンセントにささっているのか、本体ときちんと接続しているか、確認しましょう。
掃除した時や、足をひっかけてしまった時など、思わぬ時にコンセントが抜けているかのしれません。
「故障かも!?」と焦ってしまい、きちんと確認してない場合もありますよね。
落ち着いて、コンセントがささっているのか確認し、本体ともきちんと繋がっているかも確認しましょう。
またコンセントを抜き差しすることだけでも改善される場合もありますので、試してみましょう。
〈②帯電している〉
帯電とは、パソコン自体が電気を帯びている現象をいいます。
ノートパソコンは熱が内部にこもりやすくなっています。
そのため熱がたまり過ぎて帯電すると充電できないことがあるようです。
また電気を通しにくいものの上で使うと帯電することもあります。
机にビニルのカバーをかけている時や、電気を通さない服を着て膝の上で長時間使う時には注意が必要です。
帯電しているなら、コンセントを抜いてバッテリーも外し、1分ほど放置して放電しましょう。
放電することで帯電が解消され、充電できることもあります。
〈③パソコン本体が熱を溜めている〉
ノートパソコン本体が熱を溜めていると発熱し、さらなる発熱を招くという悪循環が起こっている可能性があります。
この悪循環を熱暴走といい、様々な状況で起こるようです。
熱を逃がしにくいひざ掛けなどの上で長時間使っている時や、直射日光が当たる場所で使っている時にも起こります。
熱くなっていた場合、まずはパソコンを涼しい部屋で冷ましましょう。
日の当たらない風通しが良い場所が理想ですが、小型の扇風機などで風を当てるもの良いです。
保冷材などは使用しないでください。保冷材で急激に冷やすと結露が起きて部品が壊れてしまいます。
ノートパソコン専用の冷却台というものが売っているので、保冷材ではなく、専用のものを使うようにしましょう。
また長年使っている場合は、排気口にほこりが溜まっていることもあります。
ほこりにより熱が逃げにくくなり熱暴走を繰り返し、内部の部品を痛める可能性もあります。
そのため熱暴走を繰り返さないように注意しましょう。
〈④パソコン本体またはバッテリーが壊れている〉
バッテリーを外せるタイプであれば、バッテリーを外してコンセントを入れてみてください。
起動できればバッテリーが壊れている可能性があります。
それでも起動できない場合は、パソコン本体が壊れている可能性があります。
またacアダプタが壊れている可能性もあるので、可能なら他のacアダプタを接続することをおすすめします。
acアダプタには規格がありますので、表面に記載されている容量を見て同じタイプを接続しましょう。
バッテリーが壊れている場合、リフレッシュすると解消されることもあります。
リフレッシュとは、バッテリー残量がなくなるまで使い切ることを言います。
ただし電源が突然切れ、ノートパソコンにダメージを与えることもありますので注意が必要です。
リフレッシュを安全に行うbiosを起動する方法もあります。biosとは「basic input output system」のことを言います。
作られるメーカーにより違いますので、biosの起動方法を「メーカー名 ㍶の型番 bios」で検索することおすすめします。
ですがバッテリーの故障なら、早めに新しいものに交換することがパソコン本体へのダメージも少ないでしょう。
〈⑤ソフトウェアの設定に問題がある〉
画面の明るさが最高値になっていたり、バッテリーの設定が高パフォーマンスになっていたり、高い負荷をかけ続けていないか確認しましょう。
他にも、常時起動しているソフトが沢山ある場合、画像処理ソフトや動画処理ソフトなど負荷の高い作業を長時間してる場合も同様です。
高い負荷をかけ続けているとバッテリーの消耗が激しく、充電が間に合わないこともあります。
使用しているソフトを閉じて、ノートパソコンが充電できるか試してみましょう。
充電できる場合は、ソフトウェアの使い方に問題があります。
どのソフトを使っていると充電ができないのか確認しましょう。
また消費電力が多い場合は、電源オプションを変更して負荷を下げるのも良いですね。
「省電力」や「ecoモード」など、省電力モードに切り替えてみましょう。
また使用していないファイル等は整理した方が良いでしょう。
ノートパソコンはデスクトップよりもコンピュータの部分が小さいので、あまり負担をかけないようにしましょう。
特にパソコンを買った時から広告等が出てくる状態のまま使っていませんか?
使っていないバナーなどが表記されるアプリは、邪魔なだけでなくパソコンを無駄な力を使っている状態です。
不要なアプリ等は削除するようにしましょう。
まとめ
- ノートパソコンのコンセントを抜くかメーカー推奨は4つあり、使う時以外は抜く、2週間ごとに抜く、つないだままで問題ない、抜いたりさしたりする
- ノートパソコンのコンセントはさしたままでも過充電されないが、完全に放電すると劣化を進める原因になる
- ノートパソコンのコンセントは電気が通っているので熱を持つ
- ノートパソコンやコンセントが熱い時、5秒触っていられなければ異常
- ノートパソコンが充電されない理由5つは、電源の問題、帯電している、本体に熱が溜まっている、本体かバッテリーが壊れている、ソフトウェアの問題
- ノートパソコンを修理に出す前に、対処してみよう
ノートパソコンのコンセントを抜く方がいいのかどうかは、バッテリーの劣化を進めない様にするかどうかで判断しましょう。
学校や職場、自宅でも使うノートパソコン、バッテリーの劣化を進めないよう、そして少しでも長持ちするようにしましょう。
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