ボディフレグランスや芳香剤でよく見かけるムスクの香り。
甘くて優しく広がる香りですが、ムスクとはなんの香りなのかを知っていますか?
ムスクの香りは甘ったるく感じて、あんまり好きじゃないんだよね。
私もすっきりした柑橘系やミントの香りが好きなので、今までムスクの甘い香りは避けていました。
ところが、ムスクの香りは甘ったるいだけじゃなく、爽やかなものがあることを知り、身近なフレグランスに使ってみたくなりました!
ムスクとは一体なんの香りなのか?ムスクにはいくつか種類があるが、どんな違いがあるのか?
今やフレグランスの定番となっているムスクとは何か?さらにおすすめの香水や、香水をつけるときのポイントを調べてみました!
ムスクとはもともとはフェロモンの香りだった!
そもそも、ムスクとはなんの香りなのでしょうか?お花などの植物とは違った香りがしますよね。
甘くて優しいふんわりした香りである、ムスクの正体を調べてみました!
ムスクはもともと、オス鹿が発するフェロモンの匂いなのです。
ムスクとは別名、麝香(じゃこう)とも呼ばれています。麝香とは、オスのジャコウジカが腹部にもつ、ジャコウ腺という部位から出る分泌物を乾燥させた香料です。
分泌物そのままでは、アンモニアと獣臭がまざった匂いで、いい香りとは言えません。
アルコール希釈するなど手を加えることで、私たちのよく知っている甘く柔らかな香りが作られるのです。
中国やインドなどでは、昔から薬や香料の原料として作られてきました。
興奮作用や強心作用などがあり、日本でも伝統薬や家庭薬として使用されることもありました。
香料の原料を得るためには、オスのジャコウジカを殺してジャコウ線を切り取る必要があったため、ジャコウジカが乱獲され絶滅の危機に瀕しています。
そのため、絶滅危惧種の取引に関する条約である、ワシントン条約によって、商業目的の取引を制限されるようになりました。
現在では、ジャコウジカを殺さず香料の原料だけ採取する方法もあるようですが、市場の需要を満たすほどの量は確保できません。
商品の成分表に記載されているムスクの多くは、ジャコウジカから採取されたものではない、人工的に作られた合成ムスクが香料として使用されています。
麝香という漢字は、「鹿の放つ香りが矢を射るように遠くまでとぶ」ことが表されています。
ジャコウジカは広大なヒマラヤ山脈の高地に生息していたので、メスを引き寄せるために遠くまで香りをとばす必要があったのですね。
合成ムスクでも甘い香りを長く持続させる効果があるため、香水の成分として重宝されています。
ムスクの香りはどんな特徴があるの?
合成ムスクでは、配合方法や比率によってさまざまな香りを作ることができます。
成分表に記載されているような聞き覚えのあるものから、初めて聞く名前のムスクもありました。
ムスクの代表的な種類とその特徴を紹介します。同じムスクと名前のついたものでも、意識して嗅いでみると少し違った印象を感じるかもしれません!
ムスクの種類を説明する前に、香水の香りについて話す際によく使われる言葉について説明します。
香水はつけてから配合されている素材により、香りが変化する順番があり、グラデーション的に変化します。
この変化が3段階あり、揮発速度を表す「ノート」という言葉で表現されています。
- トップノート:つけてから10分ほどで変化してしまう、香水の第一印象の香りです。
- ミドルノート:つけてから1時間ほどしてから感じ、2~3時間香りが持続する香水のメインとなる香りです。
- ラストノート:ベースノートと言われることもあり、香水の残り香となる余韻の香りです。
中には香りの変化しない、シングルノートと呼ばれるものや、つける人によって香りが異なるシンクロノートというものもあるようです。
香水を選ぶ際には、ミドルノートの好みで選ぶとよいですね。
ラストノートはつけた人の体臭によっても変化するので、同じ香水でも異なる香りになることがあります。
香水の香りについて話す際にはよく使われる言葉なので、覚えておきましょう!
ホワイトムスク
ムスクの種類でよく耳にするのがこのホワイトムスクです。
ジャコウジカから作られる天然ムスクに代わる、合成ムスクの通称として成分表などに記載されます。
お手持ちのアイテムでムスクの香りと書いてあるものがあれば、成分表に書いてあるかもしれないですよ。
さっぱりと清涼感があることから、石鹸(せっけん)のような香りと表現されています。
カシミアムスク
上質で暖かい素材で有名なカシミアヤギの毛を使用した織物である、カシミア素材をイメージして作れたのがカシミアムスクです。
カシミア生地のマフラーやセーターは、滑らかで気持ちいい肌触りですよね。
あの柔らかさをイメージした香りなので、カシミアムスクを使用した香水は、甘い香りがほんのり広がる人気のある種類です。
レッドムスク
柔らかな香りのイメージがあるムスクの中でも、スパイシーで強めな香りのムスクです。
香りが甘すぎないためだと思いますが、男性にも人気の香りですよ。
しかし、香りが強く好き嫌いの差が激しくわかれるため、普段から香水をつけているなど、香りに慣れている上級者向けのムスクです。
クリスタルムスク
香水をつけてすぐは香りが控えめで、数分経過するとほのかに香りが広がるという特徴があります。
気にしていないと気づかないくらいの控えめな香りですが、持続性があるため多くのムスク香水に使われています。
長い時間ほのかな香りを楽しみたい方におすすめの種類です。
パウダリームスク
ムスクの甘く優しい香りを楽しめる、ベーシックな香りです。
柔らかな香りで男性にも好まれるため、メンズ用の香水にもよく使われます。
また、フレグランスシートに使用されることも多く、メイクボックスなどの中に入れて香りを楽しむことができます。
ウッディムスク
名前から想像できそうですが、森の中にいるような自然を感じる落ち着いた香りが特徴です。
檜のお風呂や畳の香りなどに似た、草木の爽やかな香りのため、日本人には馴染みある香りのようですね。
ホワイトムスクよりも優しい香りなので、男女問わず人気の種類です。
スキンムスク
しっとりとした甘い香りで、香水をつけた際に最後まで残る、ラストノートとしてよく使われます。
甘い香りが持続されるので、幅広い年代の女性に人気の種類です。
マンダリンムスク
ムスクのなかでは珍しく、甘さが控えめな柑橘系の香りが特徴的なムスクです。
甘すぎる香りが苦手な場合にはおすすめの種類です。
ムスクの香りは好きだけどもう少し爽やかな香りを使いたい、というときにもピッタリですよ!
ムスクといってもいろいろな種類があり、紹介した以外にも特徴的なムスクはあるようです。
シャンプーや芳香剤に使用されているものはホワイトムスクがメインのようですが、アロマオイルなどでは、いろいろな種類を比較して楽しめそうですね!
私は甘すぎる香りが好きではないので、ムスクを避けていたのですが、マンダリンムスクのように比較的爽やかな香りなら使ってみたいと思います。
あなたもお気に入りのムスクを探してみてください!
ムスクが香るおすすめの香水を男性用も含めて紹介!
ムスクについてここまで知ることができたら、ムスクの香りを身に付けたいと思いますよね!
探してみると、女性用の香水だけでなく、男性用の香水もたくさんありましたよ!
それでは、ムスクの香りを楽しめる香水の紹介をします!
Amazonで人気のムスクの香りがする香水を紹介!
大手通販サイトAmazonで見つけた星4つ以上と評価の高い、ムスクの香りがする香水をいくつか紹介します!
口コミから使用感もまとめたので、どれを買ったらいいか迷ってしまったら参考に探してみてください!
なお、価格直営店やバラエティーショップでの売価と異なる場合があります。
ムスクコレクション ホワイトムスクコレクション オードパルファム 50mL 2,750円(税込み)
ムスクコレクションはスイスで誕生したフレグランスブランドです。
世界的にも高い品質を誇るスイスで、製造されています。
始めは上品な香りが広がり、フローラルな香りから最後はウッド系の香りが残ります。
つけた瞬間の香りはちょっと強めだけど、時間がたつと爽やさのある香りになって普段使いしやすい!
トウキョウランデブーから発売されている、”女の欲望”を叶える香水「なりたい自分になる香り」をテーマに作られたシリーズの一つです。
ムスクとフランキンセンス、それぞれ素材の香りがシンプルに混ざり合いムードのある香りとなっています。
メーカーおすすめのシチュエーションは、お泊りデート♪飾り気のないシンプルな香りが女性本来の美しさを連想させますね。
甘ったるすぎずスッキリした香り!ふわっと優しく香るから、香水が苦手な人でも使いやすいと思うな。
自然派化粧品のお店から世界中に拡大した、THE BODY SHOPを代表するベストセラーフレグランスです。
柔らかな官能的なムスクの香りと、透明感がある軽さを感じられるボディフレグランスです。
男性にも女性にも好まれる香りで、同じ種類のオードトワレもありますが、フレグランスの方が柔らかな香りを楽しめます。
香りが強すぎなくて、男女問わず使えるね。香りの持続時間が1~2時間と書いてあるけど、それよりも長く香ってるから嬉しい!
体、衣服、空間とにわけて「香りをレイヤード」するというコンセプトで、さまざまなタイプのフレグランスを販売している、レイヤードフレグランスのボディスプレーです。
ムスクの香りは安心感があるバニラの香りへと広がり、その先にジャスミンの香りが感じられます。
スマートでスウィートな印象から、相手の気を引く優しい香りで、秋口から春先に人気が出るアイテムです。
容量は10mlと少なめですが、持ち運びに便利なコンパクトサイズで化粧室でさっと付け直せるのも便利ですね。
つけて時間がたってから感じる、ムスクの甘さとジャスミンの混ざり合った香りが好き!甘めのムスクが好きな人におすすめかな!
香水は女性用だけでなく男性用も人気商品がありますよ!
ニオイを消して、ほのかに香る「できる男の身嗜み」を掲げているプラウドメンから出ている男性用香水です。
香水未満のほのかな香りで、つけてから香りが消えるまでの時間経過ともに香りの変化を楽しむことができます。
始めは爽やかなシトラス、徐々に柔らかなウッディ・フローラルの香りに変化し、最後は透明感が漂うスウィートムスクの香りへと変化します。
周りの雰囲気を邪魔せず、手軽に使える香りです。
サイズも豊富で、15mlの商品ならポケットに入れて持ち運べるので、出勤前や大事な商談前、食事やタバコの臭いを消したいときにシュッと一吹き!
タバコなどの嫌な臭いを消してほのかに香るから、大人のたしなみにはちょうどいい。
男性用ボディケア商品でよく耳にするギャツビーからフレグランスが発売されていることに驚きました。
ほのかに香りたち、軽く爽やかな香りのライトコロンです。
洗い立てのシャツを思わせる清涼感があるムスク系の香りをメインとして、フローラルな中にもフレッシュさを感じられ、ウッディの香りが全体を引き立てています。
毎日使うものになるので、たっぷりの容量でお値段が安いのも魅力的ですね。
さらに、Amazonで購入するとバラエティショップや店舗で購入するよりも安かったという口コミもありました。
爽やかでしつこくない香りで男性でも使いやすい。値段が手ごろだし、香りも女性が使ってもいいと思うな。
商品名がフェロモン香水とは、まさに天然ムスクの効果を再現したような商品ですね!
こちらは星3.5と評価は少し低めですが、気になるアイテムだったのでご紹介します!
Amazonの消費ページでは8ccと記載されていますが、他の商品と統一してmlと記載しているので、検索する際は8㏄と探してみてください。
女性を引き付けるテストステロンの匂いを疑似的に再現しており、女性からも好印象な香りのようです。
商品ページでは、この香水をつければ魅力がアップし女性にモテると紹介されていますが、効果の程は試してみてください(笑)
モテるかどうかはわかりませんが、女性に好まれる香りであることは間違いなさそうですね!
お値段は少し高めだが爽やかな香りが気に入っているというレビューもありました。
女性から「いい匂いだね」と声をかけてもらえた!商品紹介通りの効果があるのかも⁉オシャレにも気をつかうようになったよ。
紹介した以外のアイテムでも、女性にはフローラルで甘さがあるけどしつこすぎない香り。男性には甘さ控えめでほのかに香るシトラス系の香りが人気なようです。
甘い香りが苦手な女性でも、男性用として作られた爽やかなムスクの香りなら、好みのものを見つけられるかもしれませんね!
Amazonなどのネット通販ではテスターを嗅ぐことはできませんが、店舗にはほとんどの場合テスターが用意されているので、いろいろ比べてみてください。
私は香水の匂いをたくさん嗅ぎすぎて、香りがわからなくなったこともあるので、嗅ぎすぎにはご注意を(笑)
あなたもご自分にあった香水を探してみてくださいね。
香水のつけ方
香水はいい香りを身にまとうものですが、つけすぎると匂いがきつく嫌な臭いと思われてしまうかもしれません。
すれ違い様にふわっと優しく香る、香水をつける時のポイントを説明します!
香水をつける量は1~2プッシュを目途に、身体全体でなく香りをさせたい箇所にしぼってつけましょう。
- 手首:迷ったらここ!軽く置くイメージで両手首に少量ずつつけましょう。
- うなじ:髪をアップにしたとき、ふわっと香り魅力的な印象になります。髪を下ろしていてもほのかに香るのでおすすめです。
- 胸元:自分の体温で温まり長時間香りを持続させることができます。コットンに香水を少し含ませてインナーに挟んでおくのも密かに香りを感じるのでおすすめです。
- 太ももの内側:香りが目立ちすぎず、ふとした瞬間にそっと香りを感じられますよ。
- ウエスト、腰回り:動きの多い箇所なので、近くによるとふわっと香り相手の印象に残ります。
- 背中:日常生活では人が背後にいることが意外と多いです。背中からいい香りがするとあなたの魅力的を演出できますよ。
紹介したような身体につける意外にも、名刺の香りづけとしてつけたり、ハンカチに振りかけたりして香りを楽しむこともおすすめです。
特に名刺の香りづけをしておくと、名刺交換をした際にふわっといい香りが感じらます。
ムスクのようなリラックス効果があるものならば、お互いに落ち着いてその後の話をすすめることができそうですね。
香水をつけ続けると匂いに慣れて、香っているのかわからなくなる、ということを聞いたことがありませんか?
紹介した箇所すべてや一箇所にたくさんつけてしまうと、せっかくいい香りをまとっているのに香水臭いと思われてしまいます。
近くに寄ったときや動きがあるときなど、ふとした瞬間に香る程度が香水の香りを楽しむにはちょうどいいですね。
自分では感じにくくなっていても、香水の香りがなくなっているわけではないので、つけすぎないよう注意しましょう。
まとめ
- ムスクとはオス鹿から採取できるフェロモンの匂い
- 現在使用されているムスクのほとんどは天然ムスクではなく、合成ムスクである
- 合成ムスクには配合方法や原料の比率によってさまざな香りがある
- 香水は香る時間により3段階の呼び方があり、メインの香りで香水を選ぶとよい
- ムスクの香りは女性用だけでなく男性用香水にも多く使われている
- 香水をつけるときはふとした瞬間に香る程度がベスト
ムスクの香りはその甘さから、果実か何か植物の香りかと思っていましたが、鹿のフェロモンから発せられる香りだったとは驚きましたね。
甘ったるくて苦手だと感じていたムスクの香りにも爽やかなものがあるとわかり、さらにリラックス効果が期待できるとなれば、使ってみたいと思いませんか⁉
私もお気に入りのムスクを探してみようと思うので、あなたもご自分にあったものを見つけてムスクの香りを楽しみましょう!
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