自動詞と他動詞の違いを日本語の場合について解説!教える方法も必見!

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英語でも自動詞と他動詞は勉強すると思いますが、日本語にも自動詞と他動詞は存在します。

日本人でもめったに意識することはない自動詞と他動詞。

日本語を母国語としない外国人にとっても、自動詞と他動詞の違いを理解するのは難しいようです。

日本語の自動詞と他動詞の違いは、「自ら動くか」、「他から作用して動くか」です。

日本語教師を目指し、日本語教育能力検定を受験する予定のあなた。

すでに日本語教師で学習者に自動詞と他動詞の違いを教えたいけど、教え方がわからないあなたに向けて書きました。

日本語の自動詞と他動詞の違いの簡単な見分け方や、学習者にわかりやすく教える方法もありますので、読んでいただきたいです。

自動詞と他動詞の違いを理解することで、日本語教育検定試験合格への近道になることでしょう。

 

 

自動詞と他動詞の違いを日本語の場合で解説!

結論からいうと日本語の自動詞と他動詞の違いは、「自ら動くか」、「他からの作用で動くか」です。

まず自動詞と他動詞とは何なのかを説明します。

自動詞とは

自らが動く動詞のこと。他に影響を及ぼさず、自らの動きで完結します。

これだけではわかりづらいですよね、例文で見てみましょう。

・ドアが開く

【「A」が「V」する】という形になっているのがわかりますね。

※「A」は主語、「V」は動詞のことです。覚えましょうね。

え、誰かが開けたんじゃないの?風で開いたかもよ?

この文章では誰が開けたかはわからないよね、でも開いたのは事実。

ちょっとわかりづらいですが、主語が他から作用されずに自分自身の作用で動くのが自動詞になります。

上記だとドアが自分自身で動くから、自動詞ということになります。

想像しづらいですか?そいうときは自分が主語になって動くと考えるといいですよ。

自分がドアになったと想像してみるとわかりやすいかもね。

自分が開いた(自ら動いた)から、自動詞なんだね。

他にも「水が流れる」「犬が走る」「ペンが落ちる」などの自動詞があります。

自動詞は主語が自然に動くというニュアンスが強いです。

続いて他動詞について見てみましょう、以下になります。

他動詞とは

他からの作用で動く動詞のこと。対象となる目的語が必要。

こちらも例文で見てみましょう。違いがわかると思います。

・ドアを開ける

【「A」が「B」を「V」】するという形になっています。※「B」は目的語のこと

「を」という目的語が絡んでくるのが他動詞です。

これだと、「誰か」がドアを開けたことになりますね。

「私」がドアを開けるでも、「妹」がドアを開けるでも、「猫」がドアを開けるでも成り立ちます。

つまり、誰かから、他からの作用によって動作するのが他動詞ということになります。

なので「開ける」は他動詞ということになるのです。

意思のある誰かから、他からの作用によって動くのが他動詞と覚えましょう。

自動詞と違って、自分から動いてないね。

誰がやったか、が重要なんだね。

ほかにも他動詞は「水を飲む」「ふたを閉める」「カギをかける」などがあります。

そもそも日本語は自動詞と他動詞で動詞が変わる数少ない言語です。

日本語が母国語ではない外国人にとって違いを理解するのは難しいみたいですね。

 

自動詞と他動詞の種類

自動詞と他動詞には4つの種類があります。覚えておきましょう。

自動詞と他動詞の種類

①自他のペア
②無対自動詞
③無対他動詞
④自他動詞

 

①自他のペア
自動詞と他動詞のペアがある動詞のことを自他のペアといいます。

下記のように自動詞と他動詞はペアになっていることが多いです。

自動詞(~が) 他動詞(~を)
-u → -eru
開(あ)く 開(あ)ける
届(とど)く 届(とど)ける
育(そだ)つ 育(そだ)てる
立(た)つ 立(た)てる
-ru → -seru
乗(の)る 乗(の)せる
寄(よ)る 寄(よ)せる
-eru → -asu
出(で)る 出(だ)す
逃(に)げる 逃(にが)す
溶(と)ける 溶(と)かす
枯(か)れる 枯(か)らす
-iru → -osu
起(お)きる 起(お)こす
降(お)りる 降(お)ろす
落(お)ちる 落(お)とす
過(す)ぎる 過(す)ごす
-u → -asu
減(へ)る 減(へ)らす
沸(わ)く 沸(わ)かす
乾(かわ)く 乾(かわ)かす
喜(よろこ)ぶ 喜(よろこ)ばす
-aru → -eru
決(き)まる 決(き)める
閉(し)まる 閉(し)める
集(あつ)まる 集(あつ)める
始(はじ)まる 始(はじ)める
見付(みつ)かる 見付(みつ)ける
掛(か)かる 掛(か)ける
助(たす)かる 助(たす)ける
-waru → -eru
変(か)わる 変(か)える
加(くわ)わる 加(くわ)える

他にもペアは多数存在し、学習者はたくさんの自動詞と他動詞ペアの動詞をセットで覚えます。

②無対自動詞
難しそうな言葉ですね、しかし意味は簡単でペアがなく自動詞しかない動詞のことです。

自動詞(~が) 他動詞(~を)
泳(およ)ぐ ×
死(し)ぬ ×
走(はし)る ×
座(すわ)る ×
這(は)う ×(「地を這う」の「を」は移動動詞)
成長(せいちょう)する ×
実(みの)る ×
光(ひか)る ×
茂(しげ)る ×
熟(じゅく)す ×

③無対他動詞
先ほどとは反対でペアがなく他動詞しかない動詞のことです。

自動詞(~が) 他動詞(~を)
× 疑(うたが)う
× 感(かん)じる
× 殴(なぐ)る
× 断(ことわ)る
× なめる
× 褒(ほ)める
× 嫌(きら)う
× 話(はな)す
× 忘(わす)れる
× たたく

④自他動詞
自動詞と他動詞、どちらも使うことができる動詞です。

「~が」と「~を」を両方使うことができます。「再開する」「解消する」などが代表的です。

自動詞(~が) 他動詞(~を)
分解(ぶんかい)する 分解(ぶんかい)する
決定(けってい)する 決定(けってい)する
再開(さいかい)する 再開(さいかい)する
解消(かいしょう)する 解消(かいしょう)する
開(ひら)く 開(ひら)く
実現(じつげん)する 実現(じつげん)する
引(ひ)く 引(ひ)く
生(しょう)じる 生(しょう)じる
吹(ふ)く 吹(ふ)く
運(はこ)ぶ 運(はこ)ぶ

 

 

自動詞か他動詞かの違いを簡単に見分ける方法

自動詞か他動詞かの違いを見分けるにはどうしたらいいのでしょうか。

ひらがなの「を」がつくかどうかで、自動詞と他動詞の違いを簡単に見分けることができます。

ヲ格の目的語で簡単に見分けることができる

例を見てみましょう。下記の文章が自動詞か他動詞かは、ヲ格目的語である「を」がつくかどうかでわかります。

例文

・おにぎりを食べる
・太陽がのぼる
・雨が降る
・子供を起こす
・電気を消す
・お湯が沸く

どれが自動詞でどれが他動詞かわかりましたか?

答えは下記になります。まずは自動詞から見ていきましょう。

自動詞

・太陽がのぼる
・雨が降る
・お湯が沸く

目的語の「を」が使われていないのがわかりますよね。

太陽が「自ら」のぼる、雨が「自ら」降る、お湯が「自ら」沸くというふうに理解できるね。

自らが作用して動いているから自動詞だね。

では次は他動詞の文章を見てみましょう、違いがわかりますか?
他動詞

・おにぎりを食べる
・子供を起こす
・電気を消す

こちらは「を」が使われているのがわかりますよね。

「私」がおにぎりを食べる、「親」が子供を起こす、「父」が電気を消す、だれかに置き換えられるね。

「誰か」が作用して主語が動いているのがわかるから、他動詞だね。

意外に簡単に見分けることができましたね。「を」で見分けること実践してみてください。

 

移動動詞

ただし「を」を使う動詞でも、他動詞にならないものがあります。移動動詞です。

・公園を歩く
・家を出る
・橋を渡る

確かに「を」がつかわれていますが、公園や家は場所であって、動作に作用していませんね。

起点や通過点を表す「を」であること、「歩く」「渡る」は自分が動いていることになるので自動詞になります。

 

 

自動詞と他動詞の違いをわかりやすく説明する方法!

百聞は一見にしかず、写真で見てみれば理解しやすいよ!

文章よりも目で見たほうがわかりやすく理解できますよね。

写真かイラストを使って「人」が登場しているかどうかを学習者に意識させる方法がおすすめです。

学習者にどう自動詞と他動詞の違いを教えようか悩んでいるあなたに試していただきたいです。

日本語教師を目指すあなたも参考になりますよ。

①学習者に写真またはイラストを見せる
まず、学習者に下記のような写真またはイラストを見せます。


これらの写真を見せて使われている動詞を答えさせます。

必ず自動詞と他動詞のペアになっている動詞を選びましょう。

②写真またはイラストの下に言葉を黒板に書き出す



漢字を学習しているクラスなら、ひらがな付きだと学習者にはやさしいでしょう。

③黒板の左側に自動詞の写真、右に他動詞の写真を貼り付け、学習者に違いを聞いていく
学習者が予習していれば、自動詞と他動詞の違いを発言してくれることでしょう。

わからなければ、左が「が」を使っていること、右が「を」を使っていることを書き出し、ヒントを出しましょう。

④学習者が理解したところで、自動詞と他動詞の説明をはじめる
「が」+「動詞」は自動詞と「を」+「動詞」は他動詞と黒板に大きく書きます。

「が」+「動詞」の写真は、ドア、火、水が自ら動いているから自動詞。

「を」+「動詞」の写真は、他の人がドアを開けたり、火を消したり、水を流しているから、他動詞と教えましょう。

「ドアが開く」「ドアを開ける」といった自動詞と他動詞とペアになっている動詞は事前に提示しておきましょう。

学習者が忘れているかもしれないからです。学んだ語彙(ごい)を思い出してもらうためにも見せておくのもありです。

また日本語教育専用の絵カードなどを使えば、さらにわかりやすく教えることもできます。

学習者に違いをわかりやすく説明するためのポイント2つ

①自動詞の前に「が」がつくこと、他動詞の前に「を」がつくことを学習者自身に気付かせること
②他動詞の写真(イラスト)には人がいることに注目させること

自動詞の他動詞の違いは「が」がつくか「を」がつくかをわからせることです。

一方的に教えるのではなく、学習者に気付かせることが大事です。

学習者に自分で考えさせ、「わかった!」と思わせることが重要なんだね。

受け身ではなくて、自ら発言させることで理解度も違ってくるはず。

また自動詞と他動詞の動詞が違うのは日本くらいです。

したがって他動詞は他の人が作用していることを理解してもらうためにも、写真でわかりやすく認識させるといいでしょう。

学習者も自動詞と他動詞の動詞が違うのは難しいみたいだね。

言葉だけではなくて世界共通のイメージから理解したほうがいいね。

 

 

まとめ

  • 日本語の自動詞と他動詞の違いは「自ら動く」か「他から作用して動く」かの違い
  • 自動詞とは自らが動く動詞のことで、他に影響を及ぼさず、自らの動きで完結する
  • 他動詞とは他からの作用で動く動詞のことで、対象となる目的語が必要
  • 自動詞と他動詞には①自他のペア②無対自動詞③無対他動詞④自他動詞の4つの種類がある
  • 「を」がつくかどうかで、自動詞と他動詞の違いを簡単に見分けることができる
  • 自動詞と他動詞の違いをわかりやすくするには写真でイメージさせ、学習者自ら「わかった」と思わせることが大事

日本人でも勉強しない限り、自動詞と他動詞の違いは理解しづらいです。

ましてや日本語を母国語としない学習者に教えるとなれば、なお一層理解しなければなりません。

これから日本語教師になって外国人に日本語を教えたい夢がある、あなたの助けになれれば嬉しいです。

また教える立場のあなたにも少しでも参考になればいいなと思っています。

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