ノートパソコンでローマ字入力ができない!昨日までできていたのにどうして?
Windowsのノートパソコンをお使いのあなた、ローマ字入力ができないことで悩んではいませんか?
ノートパソコンでローマ字入力ができないときの対処法は、主に8つあります。
突然今まで通りに操作ができなくなると、つい焦ってしまいますよね。
ですが、ご安心ください。社内ヘルプデスクとして勤務していた経験がある私が、8つの対処法を簡単にご紹介します。
詳しい手順や操作画面の動画も用意しましたので、ノートパソコンの操作に慣れていないあなたもきっと大丈夫です♪
記事の後半では、ローマ字入力ができないときにお使いのノートパソコンがどういう状態になっているのかも併せて解説しますね。
ノートパソコンでローマ字入力できない時の対処法8選
ノートパソコンでローマ字入力ができないときの対処法は、主に8つあります。
これらを一通り試していただければ、ローマ字入力ができない時のほとんどの状態を改善することができます。
また今回は、私が普段使用しているノートパソコンで解説動画を作成してみました。
私のノートパソコンはDELL製で、OSはWindows10です。
お使いのノートパソコンによってキーボードの配置が異なるため、若干分かりづらいところもあるかもしれません。
メニュー名や表示されている場所を見ながら、同じ手順で進めていただければと思います。
かな入力とローマ字入力を切り替える
かな入力からローマ字入力へ切り替えることで、ローマ字での入力が可能になります。
使用しているOSにもよりますが、切り替え方法は次の4つです。
また、動画内では「A/ち」のキーを入力しています。ローマ字入力の場合は「あ」と表示されます。
<ツールバー上のIMEアイコンから切り替える>
- ツールバーの右から2番目の「かなオフ/オン」をクリック
- 「ローマ字入力」を選択
<通知領域にあるIMEアイコンから切り替える>
- 通知領域の「あ」もしくは「A」のアイコンを右クリック
- 「かな入力」にカーソルを合わせる
- 「無効」をクリック
<言語バーから切り替える>
言語バーは、最新のOSではIMEツールと統合しているため、デフォルトでは表示されなくなっています。古いOSや旧IMEエディターを使用している場合は表示されます。
- 「KANA」が水色に光っている場合、「KANA」をクリックし水色表示を消す
<ショートカットキーで切り替える>
- 「Alt」キーを押しながら「カタカナ/ひらがな/ローマ字」キーを押す
※ショートカットキーが無効になっている場合があります。
無効になっているショートカットキーを使用する際は、この記事の最後にご紹介する「ノートパソコンでローマ字入力に変更不可?!対処法あり」を見て設定してください。
キーボードの言語設定を他言語から日本語に切り替える
キーボードの設定が英語などの他言語になっている場合は、日本語へ変更してみましょう。
英語や他国のキーボードが選択されている場合には、ローマ字を入力しても通常のように日本語での入力ができなくなります。
- 「ENG」等をクリック
- 「日本語」をクリック
Num Lockキーを確認する
テンキーのNum Lockキーを有効にすることで、キーボードが通常通り使用できます。
ローマ字入力で「J」を押すと「1」、「L」を押すと「2」と表示される場合はNum Lockキーが無効になっていますので、「Num Lock」キーを確認してみましょう。
- 「Num Lock」または「Num Lk」または「Num」と書かれたキーを押す
- 隣にランプがある場合、ランプが緑に点灯していることを確認する
Caps Lockキーを確認する
Caps Lockキーをオフにすることで、小文字での入力が可能になります。
ローマ字入力でかつ小文字を入力したいのに、大文字で入力されてしまう場合は、Caps Lockキーがオンになっているので、オフにしてみましょう。切り替え方法は2つです。
<言語バーから切り替える>
- 「CAPS」が水色に光っている場合、「CAPS」をクリックし水色表示を消す
<ショートカットキーで切り替える>
- 「shift」キーを押したまま「Caps Lock」キーを押す
- 「Caps Lock」キーの右上にランプがある場合、ランプの点灯が消えていることを確認する
フィルターキーを無効にする
それぞれのキーを長押しすると入力できる場合、フィルターキーが有効になっています。
「shift」キーを長押ししてフィルターキーを解除しましょう。
- 「shift」キーを長押しする
※ショートカットキーが無効になっている場合があります。
無効になっているショートカットキーを使用する際は、この記事の最後にご紹介する「ノートパソコンでローマ字入力に変更不可?!対処法あり」を見て設定してください。
キーボードに不調がないか確認する
キーボードに何かしらの不調が発生している場合にもローマ字入力が出来なくなります。
よくあるキーボードの不調を4つご紹介します。
<キーボードに物や肘などが当たっている>
特にテンキーが押しっぱなしになってしまう場合、キーボードに本などの重い物が乗っていたり肘などで気づかず誤操作してしまうことがよくあります。
一度ノートパソコンの周辺に物や手を置くスペースがないか確認してみましょう。
<キーボードの接続不良>
外付けのキーボードを使用している場合、接続部分が接触不良となった際にキーボードから入力が出来なくなります。
USBポートなどを確認し、「ケーブルがしっかり挿さっているか」「ケーブルが断線していないか」などを確認しましょう。
<デバイスドライバー異常>
キーボードのデバイスドライバーが正しく認識されていない場合、何かしらの異常が発生している可能性があるため、デバイスドライバーを確認してみましょう。
デバイスドライバーに異常がある場合は、「ドライバーの更新」「ドライバーを元に戻す」「デバイスを無効にする→再度有効にする」などを試してみましょう。
※デバイスマネージャーにアクセスする際は、必ず管理者としてログインしてください。
- コントロールパネルを開く
「Windows」キーを押し「コントロールパネル」と検索して開く、もしくは「Windows」キー+「R」キーで「ファイル名を指定して実行」を立ち上げ「control」と入力し「OK」で開く - ハードウェアとサウンドをクリック
- デバイスマネージャーをクリック
- キーボードをクリック
- 該当のキーボードを選択
- ドライバーを選択し、更新等を行う
デバイスドライバーとは、外付けキーボードなどを使用する際に正しく動作させるためのソフトウェアのことです。
外付けキーボードなどをノートパソコンに接続しても、このデバイスドライバーがインストールされていない場合には、使用することができません。
通常は初回接続時に自動的にインストールされます。基本的にはそのまま使用して大丈夫です。
ですが、新しいソフトウェアをインストールした際など、ごく稀にもとのインストール済みのデバイスドライバーが破損してしまう場合があります。
<キーボードの故障>
上記を全て試しても改善されない場合は、キーボードの故障が疑われます。
購入元のサポートデスクへ問い合わせるか、キーボードが古い場合は買い替えを検討しましょう。
ノートパソコンの故障か外付けキーボードの故障かを判断する方法は、他のキーボードを接続して問題なく使えるかどうかです。
他のキーボードが使用できる場合は、元のキーボードの故障が疑われます。
他のキーボードも使用できない場合は、ノートパソコン本体の故障が疑われます。
ご自身の判断で心配な場合は、やはりサポートデスクへ問い合わせるのが良いでしょう。
ノートパソコンを再起動する
上記を全て試してもローマ字入力ができない場合には、ノートパソコンを再起動することで改善される可能性があります。
その際、「再起動」を押して再起動するのではなく、次の手順で行ってみてください。
- ノートパソコンを「シャットダウン」する
- 完全に動作が止まったことを確認し、5秒待つ
- 電源ボタンを押して再び起動する
この方法は、私が社内のヘルプデスクとして働いていた頃、当時のシステム課の部長や先輩に教えていただいた方法です。
通常は「再起動」を押して再起動すると思いますが、そうすると次の起動に向けてノートパソコンが作動している状態になり、完全にリセットすることはできないそうです。
ですので、「再起動」は使用せず「シャットダウンを押して、5秒待つ」という方法がおすすめなのです。
最新のOSへアップデートする
再起動でも改善されないかつOSが古いまま使用している場合は、最新のOSへアップデートしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、古いノートパソコンを使用している状態でOSをアップデートしてしまうと、重くなったり不具合が発生したりすることがあります。
様々な理由であえてアップデートしていない場合もあると思います。ですので強くおすすめするわけではありません。
しかし、アップデートすると初期値がリセットされるため、上記のように「かな入力」と「ローマ字入力」を切り替えるだけで改善される可能性があります。
「全て試したがどうしても直らない!!でも何とかしたい!!」というあなたにおすすめの方法です。
ノートパソコンでローマ字入力にならない状態を解説
ここまでノートパソコンでローマ字入力ができない場合の対処法を8つご紹介しました。
ここからはなぜローマ字入力にならないのか、ローマ字入力にならないときのノートパソコンの状態を6つ解説します。
上記の解説と重複する部分もありますが、症状やノートパソコンの機能についてより詳しく解説します。
ノートパソコンの状態を知ることで、ローマ字入力にならない時でもきっと焦らずに対応できるようになりますね。
ローマ字以外で思い通りの入力にならない場合の状態についても触れていますので、ぜひ参考になさってみてください。
かな入力になっている
「あ」と入力するために「A/ち」のキーを押すと「ち」と入力される場合、かな入力になっています。
ローマ字入力が基本とお考えのあなたは、ここでこんな疑問が浮かんできませんでしたか?
ノートパソコンの入力はローマ字入力が基本でしょ?かな入力なんて誰が使うの?
かな入力は、ローマ字が分からない場合に使用する方法です。小さな子供でも使えるようになりますね。
私の工業高校時代の友人で、ローマ字入力の入力速度は普通なのにかな入力だとものすごく速い人がいました。
小さいころからパソコンに触れていたようで、「かな入力の方が入力しやすい」と言っていて驚いたことを覚えています。
日本語以外のキーボードが選択されている
右下の通知領域に「ENG」や「한」と表示されている場合、日本語以外のキーボードが選択されています。
通常は日本語のみノートパソコンにインストールされていますが、他の言語を手動で追加することができます。
私は韓国語の勉強をしているので、韓国語のキーボードがインストールされています。
勉強後にうっかりそのままの設定にしてしまい、日本語入力をしたいのにハングル文字が入力されて慌てた時がありました。
この記事を読んでいるあなたが私のようにうっかりやさんなら、他言語キーボードの使用後は毎回「日本語」設定にしてから閉じる癖をつけることをおすすめします♪
Num Lockキーが無効になっている
Num Lockキーが無効になっている場合、テンキーによる数字の入力ができなくなります。
その状態で入力すると、文字を入力するはずのキーがテンキーの代わりに数字キーに変更されてしまいます。
テンキーが内蔵されていないノートパソコンで、テンキーと同じように入力したい場合は非常に便利な機能です。
ただし、キーボードを見ても数字が載っていない場合が多いので、慣れるまでに時間がかかります。
頻繁に数字を入力するあなたへのオススメは、外付けのテンキーを購入することです。
私は記帳代行のお手伝いもしていますが、外付けのテンキーを購入してお仕事をしています♪
Caps Lockキーが有効になっている
Caps Lockキーが有効になっている場合、大文字で入力されるようになるため小文字での入力が出来なくなります。
ノートパソコンを使い始めたころ、よくこの状態に陥って慌てふためいていました(笑)
「Caps Lock」などの文字を見てもわかる通り、大文字+小文字の組み合わせはよく見ると思いますが、大文字のみを使うことってあまり無いように思いますよね。
ですが、クレジットカードの名前を入力するときは全て大文字で入力します。
そんな時にCaps Lockキーを有効にしておくと、毎回「shift」キーを押す手間を省くことができます。意外と便利に使うことができますね♪
フィルターキーが有効になっている
キーボードを長押しで入力される場合は、フィルターキーが有効になっています。
フィルターキーは、指が動かしにくい方でもキーボードで入力が出来るようにするための補助機能です。
速く入力するのではなく、ひとつひとつ正確に入力したい場合は使ってみると良いでしょう。
指が不自由になった場合でもこういった機能があるのは嬉しいことですね。
故障などキーボードの異常
入力できなかったり意図しない文字が入力されたりする場合は、キーボードの故障・接続不良などが疑われます。
先程の内容でほとんどの異常については網羅できていますので、対処法はぜひ上記を参考になさってみてくださいね。
ノートパソコンでローマ字入力に変更不可?!対処法あり
ノートパソコンで使用しているIMEが最新バージョンの場合、誤操作防止のためショートカットキーでは変更不可となっています。
ショートカットキーを使用してローマ字入力の方法を変更したい時は、ノートパソコンの設定から変更してみましょう。
手順2以降の変更方法は、私の使用しているノートパソコンの動画も用意しましたので、ぜひ参考になさってみてください♪
- 「Windows」キーを押して設定を開く
- 「時刻と言語」を開く
- 「言語」を選択
- 「日本語」をクリックし、「オプション」を開く
- 「Microsoft IME」をクリックし、「オプション」を開く
- 「全般」をクリック(説明動画では上部に個人情報が含まれていたため、上部を表示できておりません。「全般」は動画の外の上部にあります。)
- 下までスクロールし、「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」をオンにする
これでショートカットキーを使用してローマ字入力へ変更できるようになったと思います。
私は通常の状態でローマ字入力へ変更するショートカットキーを使おうとして操作したところ、全く使えずどうしたものかと悩みました。
その時に、通知領域アイコンの「あ」に鍵マークがついていたのでそのせいかと思いましたが、これはプライベートモードがオンになっていただけで全く関係なかったです(笑)
なんでも記号化してわかりやすくしてくれるのは便利なことだと思っていましたが、なじみのないものは理解しづらくなることもあるんですね。
まとめ
- 対処法1つ目、かな入力になっているためローマ字入力ができない場合は、4つの方法でローマ字入力に切り替えよう
- 対処法2つ目、キーボードの言語設定が日本語以外になっている場合は、日本語に切り替えよう
- 対処法3つ目、ローマ字入力で「J」を押すと「1」と入力される場合は、Num Lockキーをオンにしよう
- 対処法4つ目、ローマ字入力でかつ小文字を入力したいのに大文字で入力されてしまう場合は、2つの方法でCaps Lockキーをオフにしよう
- 対処法5つ目、それぞれのキーを長押しすると入力できる場合は、フィルターキーを無効にしよう
- 対処法6つ目、キーボードに不調が発生している場合は接続不良やデバイスドライバー異常などの可能性があるため、キーボードを確認してみよう
- 対処法7つ目、1~6の対処法を実施しても改善されない場合は、ノートパソコンを「シャットダウン→5秒待つ→起動」の手順で再起動しよう
- 対処法8つ目、1~6の対処法を実施しても改善されないかつ古いOSを使用している場合は、最新のOSへアップデートしてみよう
- ノートパソコンでローマ字入力にならない状態は主に6つ
- IMEが最新バージョンの場合はショートカットキーが使用不可となっているため、使用する場合は旧バージョンへ変更しよう
ノートパソコンがどんな状態になっていても、状況を整理し焦らずに原因を見つけて対処すれば大丈夫です。
これであなたもローマ字入力ができない場合の対処法はバッチリですね。
この記事がノートパソコンでローマ字入力ができないあなたのお悩み解決に役立てば幸いです。
コメント