ストリートカルチャーの定番中の定番になっているナイキのスニーカーエアフォース1’07。
そのエアフォース1’07が品薄状態になり、なかなか入手できない状態になったことをご存じでしたか?
エアフォース1’07が売ってないけど、どうしてなの?
理由はリニューアルによるものでした。製造の切り替えで一時品薄になったのです。
リニューアル前とリニューアル後の違いはどこで、どう変わったのか気になりますよね。
リニューアルによる違いや、エアフォース1’07の歴史、エアフォース1とエアフォース1’07との違いなど調べました。
リニューアルしたエアフォース1’07の違いを知ることでもっとエアフォース1’07が好きになりますよ。
エアフォース1’07を知っているあなたも、あまり知らないあなたも、きっとためになります。
エアフォース1’07の違いは使用素材!
2021年の春のコレクションからナイキのエアフォース1’07、まず1番に変わったところは裏地と補強材に再生素材を使用している事です。
ナイキのサスティナブル活動「Move to Zero」
ナイキは「Move to Zero」という脱炭素を目標に掲げた、環境に配慮した製品づくりに取り組んでいます。
製品を作る際に排出される炭素と、廃棄物の排出量をゼロにすることを目標にしています。
サスティナブルという考えが浸透してきていますが、ファッション業界でもその動きは広がってきています。
世界的なスポーツブランドのナイキは「地球を守ることは気候変動からスポーツの未来を守ることを意味する」という信念のもと、環境に配慮した製品を作ってきました。
エアフォース1’07もその活動の一環で、製品の一部に再生素材が使われるようになったんですね。
外側からは見えませんが、補強材と裏地に再生素材を使用し、サスティナブルを体現しています。
ナイキはプラスチックを再利用して作られる再生ポリエステルを使うことで、新しくポリエステルを作るよりも廃棄物を抑え、炭素の排出量を30%削減に成功しています。
見えない部分で再生素材が使われていると説明しましたが、見える部分、デザインにも微妙な違いがありました。
<シューレースの色>
シューレースとは、靴ひものことです。リニューアル前は漂白したような真っ白な色でしたが、リニューアル後はキナリにも近いやわらかく温かみがある白になっています。
<ステッチ>
ステッチとは、服や生地の表面に出ている縫い目のこと。2本に並んで施されているステッチ同士の幅が、若干ですが広くなりました。
<アウトソール>
つま先からとかかとにある星型の凹凸、リニューアル前は星の先端がとがってる形でしたが、リニューアル後は丸みの帯びた星のかたちになっています。
<ヒールのロゴの刺繍>
ヒールに「AIR」というロゴが入っているのですが、そのロゴが丸文字になっています。色もシューレース同様淡い白になりました。
<アウトソールのロゴ>
シューズの裏を見てみると、「NIKE®」とスウォッシュのロゴがあり、リニューアル前より書体が太くなっています。
以上が見た目変わったところです。一見したところ違いはわかりませんが、エアフォース1’07を長年愛用しているあなたは、違いがわかるのではないでしょうか。
また、このほかにも違いがあるかもしれないので、探してみるというのも、楽しみかたの一つかもしれませんね。
新しくなったエアフォース1’07を購入して比較してみてはどうでしょうか。
エアフォース1とエアフォース1’07の違い
「07」という数字が気になったあなた。エアフォース1とエアフォース1’07の違いを調べたので、解説します。
現在発売されているエアフォース1にはほとんど「07」がつけられています。
実は2007年に25周年記念としてモデルチェンジされた背景がありました。
以後「エアフォース1’07」として発売されるようになったのです。2007なので「07」ですね。ではどこがかわったのでしょうか。
<金属のプレートが付く>
シューレースに「AF1」と文字が刻まれた金属製のプレートが付属されるようになりました。今ではもう定番となっていますね。
大きな違いはプレートだけですが、他レザーや補強パーツが見直されました。
大きく変わることはなく、細かいアップデートを重ね今もなお愛され続ける形を作っているのはすごいことですね。
エアフォース1’07が品薄になった理由
人気シューズのエアフォース1’07が一時品薄状態になりました。
今は当初より入手しやすくはなったと思われますが、通販サイトなどを見ると一人一足まで制限をかけているショップもあり、品薄の状態は続いているようです。
あなたも、なぜ?と思ったり、必死で探したりしたかもしれませんね。
品薄になった理由は、前述したとおりリニューアルした背景にありました。
あくまでナイキが公式に発表したものではありませんが、以下のような予想が立てられます。
- リニューアルによる移行期間
- ブランディング戦略の1つ
リニューアルによって旧モデルから新モデルへの移行期間が発生、それにより生産の切り替えに時間がかかった可能性があります。
品番が変わり仕様も変わったことから、それに対応するために、生産ラインが切り替わって一時的にストップしたとのではと予想されています。
またあえて品薄状態にすることによって希少価値を高め、エアフォース1’07のブランドイメージを高める戦略があったのかもしれません。
あくまで予想ですので、違った理由があるかもしれませんが、参考にしてみてください。
エアフォース1’07の意味と歴史
そもそもエアフォース1’07とはどのようなスニーカーか知っている人は少ないのではないでしょうか。
今でこそ定番になっているエアフォース1’07ですが、名前の意味や人気になるまでのどのような背景があったのか調べました。
そもそもエアフォース1’07とは?
そもそもエアフォース1’07は「バスケットシューズ」です。スニーカーに詳しい人からは「バッシュ」という名称で親しまれています。
エアフォース1’07の名前の意味は大統領専用機の「エアフォースワン」から来ています。
1982年にデザイナーのブルース・キルゴアが手がけ、バスケットシューズで初めて「ナイキエア」搭載した当時最先端の技術で作られました。
「ナイキエア」とは、エアバックという膜に空気を入れたもので、“エアクッショニングシステム”ともいわれます。
中に入っている空気がクッションの役割を果たし、衝撃に耐える技術です。
スポーツの激しい運動に耐えうる耐久性、シンプルで汎用性のあるデザインは人気を博しました。
1986年にエアフォース2が発売されるにあたり生産終了しましたが、根強い人気は衰えず、復活を望む声が上がったのです。
アメリカのメリーランド州ボルチモア地区にある「チャーリー・ルドー・スポーツ」「ダウンタウン・ロッカールーム」
「シンデレラ・シューズ」の3つのショップから再販売の直談判により、まずはこの3店舗限定で復活します。
その噂を聞きつけたユーザーが殺到し、人気が裏付けされました。
それを受け1988年にオリジナルモデルが復刻し、1990年代からはボルチモア地区以外でも販売されることになったのです。
エアフォース1’07の優れた機能とデザイン
また優れたデザイン性も多くの人を魅了している理由の一つといえるでしょう。
シンプルで真っ白なデザインは汎用性が高く、ファッションとしても、様々なスタイル似合わせることができます。
エアフォース1’07といったら白を思うかベる人も多いのではないでしょうか。
それほど定番になっているのは、やはりどんなシーンにも合わせられる汎用性が魅力だからですよね。
甲部分にあるベンチレーションホールは当初はありませんでしたが、バスケットボール選手の要望により施されるようになりました。
これにより通気性がましたのと、革素材を使用しているエアフォース1’07の、熱がこもりにくいようになっています。
機能とデザイン性が両立しているのも魅力の一つとなっているのです。
また「ミッドカット」「ローカット」「ハイカット」といった足首あたりの高さが違う種類があります。
私たちが見慣れているのは「ローカット」のエアフォース1’07です。
今やスポーツだけでなく、ストリートカルチャーにも浸透しているのは明白です。
ラッパーが履いているというイメージがあるのは私だけではないと思います(笑)
スニーカーとして浸透した理由は?
スポーツシューズがなぜストリートカルチャーに寄った「スニーカー」として浸透したのでしょうか。
アメリカのカルチャーとスニーカーの歴史は1950年からさかのぼることができます。
もともとスニーカーとストリートカルチャーは長い間密接な関係にありました。
エアフォース1が関係してくるのは1990年代アメリカのヒップホップ文化が盛り上がっていたころです。
ニューヨーク州のハーレム地区では、貧富の差が激しく、治安は改善されてきたものの、成功する人とそうでない人の差が生まれていました。
また同時期に、最新の技術を使用した「ハイテクスニーカー」がブームになり、エアフォース1のほかにも「エアジョーダン11」「エアマックス95」が人気になりました。
そんな中、経済的に成功したラッパーが身に着けたのが、真っ白なエアフォース1だったのです。
真っ白で汚れのない新品のスニーカーを次々に買えるのは「財力の証」の意味があり、成功者の象徴だったのです。
「オールホワイト」と言われ、白いスニーカーを買うことがステータスになったのです。
日本での影響も大きく、アメリカのストリートカルチャーに影響を受けた若者がこぞってエアフォース1を買いました。
今や大人も履けるスニーカーとして浸透しているエアフォース1’07はそのような背景があり、長く親しまれているんですね。
日本でも90年代のアメリカのストリートカルチャーに影響された世代が、今も履いているようです。
私もミュージックビデオなどでラッパーがスニーカーを履いて歌っている印象が強くありました。
なぜなんだろうと思っていましたが、そういう背景があったんですね。
エアフォース1’07の豊富なモデル
長い年月を経ても愛されるエアフォース1’07は、何より多種多様なデザインが魅力的ですよね。
豊富なバリエーションの中から、いくつかのモデルを紹介したいと思います。
エアフォース1’07 lv8
引用:ナイキ公式オンラインストア
エアフォース1’07 lv8(エイブルエイト)は「高める」という意味合いが込められています。
オリジナルモデルの機能は継承したまま、ディティールを少し変更、イメージを一新したモデルです。
エアフォース1’07はシンプルなカラーがほとんどですが、lv8は個性的なカラーが目立ちます。
真っ赤なカラーはインパクトがあり、個性を主張したいあなたにはエアフォース1’07 lv8がピッタリです。
エアフォース1’07 LX
引用:ナイキ公式オンラインストア
個性的なデザインが目立つエアフォース1’07 LX、張りのあるレザー、大胆なディティールや適度な光沢はエアフォース1’07らしいですね。
個性的だからこそ長く愛用したいスニーカーです。
重量の20%をリサイクル素材を仕様しており、サスティナブルな環境にやさしいシューズです。
環境に配慮したシューズを選びたい時はエアフォース1’07 LXモデルをおすすめします。
エアフォース1’07 エッセンシャル
引用:ナイキ公式オンラインストア
ウィメンズをメインターゲットにしている「エアフォース1’07 エッセンシャル」。
ベージュやブラックなど女性向きのデザインでありながらも、スニーカーとしての特徴はそのままにカジュアルな雰囲気を楽しむことが出来ます。
女性でエアフォース1’07を履いてみたいなと思うあなたは、エアフォース1’07 エッセンシャルをまず試してみてはいかがでしょうか。
ここまで紹介したモデルはほんの一部です。ほかにもたくさんのモデルがり、デザインのバリエーションも豊富にあります。
お気に入りの一足を見つけて、長く愛用するのもスニーカーの楽しみのひとつです。
まとめ
- エアフォース1’07リニューアル後の一番の違いは素材
- 再生素材をシューズの裏地と補強材に使用している
- 「Move to Zero」というサスティナブル活動の一環で再生素材を使うようになった
- エアフォース1とエアフォース1’07の違いは2007のモデルチェンジによるもの
- エアフォース1’07から金属のプレートが付くようになった
- エアフォース1’07はリニューアルによる移行期間のため一時品薄状態になった
- ストリートに浸透した理由はハイテクスニーカーが成功者の証だったため
- 豊富なモデルがあり「エアフォース1’07 lv8」「エアフォース1’07 LX」「エアフォース1’07 エッセンシャル」などが人気
エアフォース1’07のリニューアル後の違いは素材にありました。サスティナブルな動きはファッション業界にも広がりを見せています。
これからは企業も環境に配慮した製品を作ったり、また個人も環境のことを考えた商品を選ぶ時代になりましたね。
エアフォース1’07だけでなく、私たちも身の回りの製品が環境に配慮している製品か調べてみるのも、地球のためにできることではないでしょうか。
一人ひとりの力でも変えていきたいですよね。まず環境に配慮した製品から手に取ってみませんか?
コメント