これって本当?奨学金の繰り上げ返済や親による一括返済はデメリットだらけ?!徹底検証! | オンライン総合研究所

これって本当?奨学金の繰り上げ返済や親による一括返済はデメリットだらけ?!徹底検証!

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奨学金

今や奨学金を利用して進学する学生は半数を超えているとも言われる時代。

奨学金といっても、お金を借りているという意味では他のローンと変わらないですよね。

早く返済したい!繰り上げ返済しようかな?と思っているあなた。

奨学金の繰り上げ返済にはメリットとデメリットがあるのです。

せっかく頑張って繰り上げ返済をしたのに、状況が悪くなっては困ります。

早く返済したほうがいいでしょ?デメリットなんてないよ!

そんな声が聞こえてきそうですので、奨学金の繰り上げ返済について調査しました。

あなたの状況によっては、繰り上げ返済で返済額を減らすことも可能です。

今回は奨学金繰り上げ返済のメリットとデメリットをご説明します。

また大学卒業後、ご両親が一括返済をしてくれる場合に注意すべき点も合わせてお話ししますね。

 

できることなら、損をせずに奨学金の返済を終えたいですよね。知識をつけると損をしない返済プランが立てられるので一緒に勉強していきましょう♪

奨学金繰り上げ返済のデメリット!知らないと損!

繰り上げ返済をすれば、借り入れの残高も減るし、月々の返済も楽になるのでは?

このように考えてしまいますよね。でも待ってください。

奨学金を繰り上げ返済しても、あなたが思った結果にならないこともあるので注意が必要なのです。

奨学金繰り上げ返済のデメリット

奨学金の繰り上げ返済を行ったときのデメリット。1番は手元に残るお金が減ってしまうことでしょう。

返済を開始当初は、まだ貯蓄に余裕がない場合が多くあります。

その状況で奨学金の繰り上げ返済を行うためにお金を使ってしまった場合、自己投資に使うお金が無い!となってしまいます。

まだまだスキルアップや経験を積む時期であれば、様々なことに挑戦していくと思います。

そんなときにはやはり資金が必要となってきます。

奨学金を繰り上げ返済してしまったために、本来すべき学習や資格習得などができないのは本末転倒ですよね。

自分のために使うお金がなくなってしまうことは、奨学金繰り上げ返済のデメリットではないでしょうか。

更に、奨学金の利率が非常に低く設定されていることも覚えていていただきたい点です。

世の中にある他のローンは、奨学金よりもずっと高めに設定されていることが多くなっています。

住宅ローンを例にみてみると、返済期間中金利が変動しない固定金利の場合で0.6%前後(2020年10月現在)と発表されていました。

奨学金の場合は同じく固定で0.163%(2020年9月現在)であり、3分の1以下の金利です。

もしも奨学金を返済して、生活に必要な出費のために他のローンを組むとします。

他のローンの方が高い金利設定ですので、お金は借りている状況は変わらず金利だけが高くなったという結果になります。

奨学金を繰り上げ返済すること自体のデメリットではありません。

しかし、近い将来に大きな出費を控えているときにはしない方が良さそうです。

もしも繰り上げ返済をした場合、一括で全額を返済するのであればそれで返済完了となります。

しかし、一部のみを繰り上げ返済した場合はその後の返済はどのようになるのでしょうか。

奨学金の繰り上げ返済の仕組みはどうなっているかご存知ですか?

奨学金繰り上げ返済の仕組み

各種ローンの繰り上げ返済には、「元金均等返済」と「元利均等返済」がありますが、奨学金の場合は「元利均等返済」です。

どういうことかというと、「月々の返済金額は変わりませんが、返済期間が短くなります。」ということです。

例えば月々返済額が4万円で残りの返済回数が100回だった場合に、20万円の繰り上げ返済をしたとします。

この場合は5回分の返済をしたことになりますので、月々の返済額は4万円のままですが返済回数が95回に減ります。

毎月の返済額を減らしたくて繰り上げ返済を考えているようであれば、注意が必要です。

奨学金では「元利均等返済」となっており、繰り上げ返済をしたがためにその後の返済が困難になっては元も子もありません。

どうしても月々の返済額を変更したい場合は、次にご紹介する方法で可能になります。

奨学金の月々返済額を変更する方法

月々の返済額は、減額することも増額することもできます。

ただし、それぞれにメリットやデメリットがあるため慎重に決定する必要があります。

減額したい場合

返済額を減額したい場合は、「減額返還制度」を利用すれば月々の返済額を2分の1もしくは3分の1へ変更可能です。

どうにもならない事情があり、返済額を減らした場合の救済措置となっています。

減額するための必須条件は、「災害、傷病、その他経済的理由により奨学金の返還が困難であること」と厳しい条件です。

この制度は月々の返済金額を減らす代わりに、最長15年まで返済期間を延長する制度です。

返済完了までの期間が長くなってしまうことを頭に入れておいてくださいね。

こちらは減額する方法でした。それでは増額したい場合について見てみましょう。

増額したい場合

減額ではなく、月々の返済額を増額することもできます。「奨学金返還センター」へ問い合わせてみましょう。

しかし、この増額変更は1度のみとなっているようです。

1回増額してしまった場合、以降減額などは受け付けてもらえません。

早く返済を終わらせたいと考えているようであれば、繰り上げ返済を行う方がリスクは少なくなります。

奨学金の繰り上げ返済についてデメリットをお話ししてきましたが、メリットはないのでしょうか?

続いては奨学金繰り上げ返済のメリットについてご説明しますね。

本当に奨学金の繰り上げ返済にはメリットがないの?

今後のことを考えたら、少しでもお金に余裕ができたら繰り上げ返済したい。

確かに社会人となり、人生のステップをあがっていくようになるとこんな気持ちになりますよね。

奨学金の繰り上げ返済は、あなたの状況によってはプラスに働きます。

奨学金繰り上げ返済のメリット

先ほどまで、デメリットばかり並べてしまいましたが、奨学金繰り上げ返済のメリットもあります。

実質的なメリットは「返済残高を減らす」ことと「利息を軽減する」ことです。

返済残高は繰り上げ返済することによって減らすことができますので、将来返済するべき金額が少なくなりますよね。

利息が減る点については、有利子の奨学金を利用した方のみのメリットです。

無利子の奨学金には元から利息は発生しませんので、このメリットはありません。

日本学生支援機構の第二種奨学金が、この有利子奨学金にあたります。

有利子であるということは、借り入れが継続している限り「元本と利息」を払い続ける必要がありますよね。

つまり、返済期間が長くなればその分利息の支払いも多くなり、最終的な合計返済金額が高くなります。

繰り上げ返済によって、この利息を払う期間を短縮でき、合計返済金額を減らすことになりますね。

更に奨学金には、利息のほかに保証料を支払っていることもあります。

連帯保証を保証機関が行なっている場合がそれにあたります。

機関保証制度と呼ばれ、日本学生支援機構の奨学金申し込みの際、保証機関が連帯保証する制度です。

連帯保証人を設定するのではなく、一定の保証料を払って奨学金を申し込むことができます。

この機関保証制度を利用していると、保証料が毎月の奨学金から差し引かれて給付されていました。

繰り上げ返済をすると、利息軽減だけでなく、この保証料の一部が返還される場合があるのです。

また、奨学金の借り入れが残っていると他のローン、例えば住宅ローンの審査に影響が出る場合があります。

奨学金の返済が残っていたとしても、住宅ローンを組むことは可能です。

しかし、万が一奨学金の延滞や滞納をしてしまった過去があると、審査が通らないという結果にもなりかねません。

それじゃあ住宅ローンは組めないの?

奨学金の延滞が3ヵ月続いた過去があると厳しくなりますね。

そうならないためにも、自分の今後をしっかり見据え計画的に返済をしていくことがとても重要ですね。

さて、繰り上げ返済をしたいと思ったけれど、どうすればいいか分からない。そんな疑問におこたえしますね。

奨学金繰り上げ返済方法

月々の返済額に追加して繰り上げ返済をしたい場合は、基本的にスカラネットパーソナルから申し込みをします。

スカラネットパーソナルについては以前にご紹介した記事がありますので、詳しくはそちらをご参照ください。

スカラネットパーソナルによる申し込みは次のような特徴があります。

  • パソコンやスマートフォンから申込み可能
  • 申込画面で手続きが完了
  • 申込期間内の土曜日・日曜日・祝日も手続き可能
  • 奨学金情報の閲覧・返還口座などの確認が24時間可能(機構が指定する日時を除く)

申込期間の詳細は、日本学生支援機構のホームページを確認してください。

スカラネットパーソナル以外の方法は次の2つがあります。

  • 郵送・FAXで「繰上返還申込書」を日本学生支援機構へ送付する方法
  • 電話で奨学金相談センターへ申し込む方法(月曜~金曜:9時00分~20時00分 土日祝日・年末年始を除く)

どの方法でも同じように繰り上げ返済できます。

その中でも、申込期間内いつでも申請可能なスカラネットパーソナルが便利ですね。

繰り上げ返済のメリット・デメリットを考えて、繰り上げ返済をおすすめする人は次のような人です。

見繰り上げ返済をした方がいい人
  • 有利子である第二種奨学金を利用している人
  • 金銭的余裕があり、住宅ローンを近々組みたいと思っている人

他のローンは繰り上げ返済に手数料を設定していることが多いのですが、奨学金の手数料は無料です。

繰り上げ返済のときに、手数料を気にしなくていいのも助かりますね。

繰り上げ返済をしようとしたときに、ご両親がお手伝いしてくれる場合もあるかと思います。

あなた名義の借り入れである奨学金を、ご両親が支払う際に注意すべきこともあります。

この後にその注意点についてご説明したいと思います。

奨学金の繰り上げ返済を親がする場合の注意点

大学等に在学中は余裕がなかったけれど、奨学金返済が始まったあとにご両親が援助してくれる場合があります。

とても嬉しい援助ですが、一括返済を選択した場合には注意が必要なのです。

奨学金の返済は、月々の金額にすると途方もない金額ではありません。

しかし、返済期間は長い場合20年にもおよぶこともあり、長期間に渡って負担となります。

そこで金銭的に余裕ができた今、奨学金の一括返済のため全額親が支払うと贈与税がかかる場合があります。

子供の学費を支払っただけなのに贈与税がかかるの?

そうなのです。扶養義務があった学生時代に、その都度授業料や生活費を支払っても贈与税はかかりません。

しかし卒業後に子供の奨学金を親が一括返済すると、「子供の借金を親が肩代わりする」ことになります。

子供の奨学金返済のため、110万円を超えてしまった金額には贈与税がかかってしまうのです。

贈与税がかからない基本控除金額が、110万円となっているためです。

一括ではなく110万円以下になるよう複数回に分けて返済すれば、贈与税がかかることはありません。

まとめ

  • 奨学金繰り上げ返済のデメリットは手元にまとまったお金が残らないこと
  • 奨学金以外のローンを組むなら、低金利の奨学金を残した方が良い
  • 繰り上げ返済の仕組みは奨学金の場合「元利均等返済」
  • 返済額を減額したい場合は、「減額返還制度」を利用すれば月々の返済額を2分の1もしくは3分の1へ変更可能
  • 奨学金繰り上げ返済のメリットは「返済残高を減らす」ことと「利息を軽減する」こと
  • 繰り上げ返済は、基本的にスカラネットパーソナルから申し込む
  • 他のローンは繰り上げ返済に手数料を設定していることが多いが、奨学金の手数料は無料
  • 卒業後に奨学金を親が110万円を超えて一括返済すると、贈与税がかかる
  • 贈与税がかからない方法は、一回の返済額を110万円以下におさえる

奨学金を早く返済しようとして焦ってしまうと、繰り上げ返済のデメリットに気づかないこともあります。

学ぶ意欲のある学生を援助するため、救済するための奨学金制度です。

お金を借りているという意識は持っているべきだと思いますが、利息のことばかり気にする必要はありません。

有利子の奨学金であっても、非常に低い金利設定となっています。

無理な繰り上げ返済はデメリットでしかありません。繰上げ返済と貯蓄を並行して行うのがいいですね。

今後のライフプランを考えながら、繰り上げ返済の余裕ができたときに申し込みましょう。

お金の返済にとらわれることなく、夢に向かって羽ばたけるよう賢く奨学金とお付き合いしてください。

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