ノートパソコンの電源を入れたら画面がつかなくなった、という経験はありませんか?
急に動かなくなると焦ってしまいますが、実は壊れたのではなく帯電しているだけかもしれません。
帯電ということは放電すればいいの?
その通りです!パソコンに帯電してしまった不要な電気は放電する必要があります。
放電をするには、バッテリーを外すという方法がありますよね。
しかし、バッテリーを外せないタイプのノートパソコンでは、基本的にこの方法では放電ができません。
しかし、バッテリーが外せないからといって諦めるのはまだ早いです。
一部メーカーの限られた機種では、バッテリーが外せないタイプでも放電ができますよ。
もしかしたら、あなたのノートパソコンは対応機種かもしれません。一緒に確認してみましょう!
ノートパソコンの放電はバッテリーが外せないと出来ない?
パソコンの調子が悪い場合、バッテリーを外して放電すると不具合が解消出来る事があります。
しかし、ノートパソコンのバッテリーが外せない場合はこの方法では放電が出来ません。
私の使っているノートパソコンはバッテリーが外せないから修理に出すしかないのか…。
待って下さい!実はメーカーや機種によってはバッテリーを外せなくても放電できるものがありますよ。
ノートパソコンのバッテリーが外せない場合の対処法についてまとめましたのでご紹介します。
また、番外編としてバッテリーの外し方とバッテリーが外せる場合に有効的な放電方法についても併せてご紹介します。
バッテリーが外せないノートパソコンの放電方法
バッテリーを外せないノートパソコンを使用している場合は基本的には放電が出来ません。
しかし、メーカーや種類によっては放電可能なものもあります。
バッテリーを外せない場合の放電方法はメーカーやモデルによっても異なる為、説明書や公式サイトに従って放電することをおすすめします。
今回メーカー別にノートパソコンのバッテリーが外せない場合の放電方法について、公式サイトの情報をまとめました。
〈NECの場合〉
バッテリーを外せない機種で、以下のシリーズや発表年月に該当する機種については通常とは違う方法で放電が可能です。
- LAVIE Note Standard
- LAVIE Note NEXT
- LAVIE Hybrid Frista
- LAVIE Hybrid ZERO(2017年2月以降発表機種)
- LAVIE Note Mobile(2017年2月以降発表機種)
- LAVIE Direct NS(A)[Note Standard](NEC Direct販売モデル)
それぞれのシリーズの放電方法についてまとめましたのでご紹介します。
- 電源がついている場合は、起動中のソフトウェアを全て終了してパソコンに繋いでいる周辺機器の接続を全て外す
※挿入しているCDやSDカード等も取り出すのを忘れない - パソコンの電源を完全に切る
- アダプターや電源コードを取り外す
- メモリスロットカバーを取り外す
- メモリスロットカバーとアダプター、マウスを接続して電源をつける
- パソコンを起動させ無事に不具合が直っているか確認する
こちらのシリーズを使用している場合はメモリスロットカバーを取り外すことで放電可能です。
- 電源がついている場合は、起動中のソフトウェアを全て終了してパソコンに繋いでいる周辺機器の接続を全て外す
※挿入しているCDやSDカード等も取り出すのを忘れない - パソコンの電源を完全に切る
- アダプターを接続する
- 電源ボタンを20秒押し続け、バッテリー充電ランプが点滅したら電源ボタンから手を離す
- アダプターを取り外す
- 再度アダプターを接続して電源をつける
- パソコンを起動させ無事に不具合が直っているか確認する
こちらのシリーズを使用している場合は電源ボタンを長押しすれば放電が可能です。
- 電源がついている場合は、起動中のソフトウェアを全て終了してパソコンに繋いでいる周辺機器の接続を全て外す
※挿入しているCDやSDカード等も取り出すのを忘れない - パソコンの電源を完全に切る
- アダプターや電源コードを取り外す
- 「Fn」キー、「S」キー、「V」キーの3つを同時に約10秒押し続ける
- 電源ボタンを押し電源が入らないことを確認
- アダプター、マウスを接続して電源をつける
- パソコンを起動させ無事に不具合が直っているか確認する
こちらのシリーズを使用している場合は特定のボタンを押すことで放電が可能です。
NECのバッテリーを外せない上記シリーズのノートパソコンを使用している場合は、放電を試してみて下さいね。
〈FUJITSUの場合〉
FUJITSU製品のノートパソコンは全ての機種で放電可能ですが、バッテリーパックが埋め込まれている場合があるので自分で取り外しを行う必要があります。
- 電源がついている場合は、起動中のソフトウェアを全て終了してパソコンに繋いでいる周辺機器の接続を全て外す
※挿入しているCDやSDカード等も取り出すのを忘れない - パソコンの電源を完全に切る
- アダプターや電源コードを取り外す
- 内蔵されているバッテリーパックを取り外す
- この状態で約2分程度放電する
- アダプター、マウスを接続して電源をつける
- パソコンを起動させ無事に不具合が直っているか確認する
バッテリーパックを外す場合はプラスドライバーが必要になりますので用意しましょう。
〈hpの場合〉
hp製品でバッテリーを外せないノートパソコンを使用している場合の放電方法をまとめました。
- 電源がついている場合は、起動中のソフトウェアを全て終了してパソコンに繋いでいる周辺機器の接続を全て外す
※挿入しているCDやSDカード等も取り出すのを忘れない - パソコンの電源を完全に切る
- アダプターや電源コードを取り外す
- 電源ボタンを15秒間押し続ける
- 完全に放電したら周辺機器を外した状態で電源をつける
- パソコンを起動させ無事に不具合が直っているか確認する
メーカーによってさまざまな方法があることが分かりました。
残念ながらasus、DELL、Lenovoは公式サイトにはバッテリーが外せない場合の放電方法は載っていませんでした。
もし放電方法がわからなければ無理をせず、パソコン修理に出してみるというのも一つの手ですよ。
番外編!バッテリーの外し方と外せる場合の放電方法
〈バッテリーの外し方について〉
ノートパソコンのバッテリーを外すとなると難しそうで自分に出来るかな?と不安を抱いてしまう場合も多いと思います。
実はパソコンの裏を見れば簡単にバッテリーを外せるか確認することが出来ます。
ノートパソコンのバッテリーの外し方の手順についてご紹介します。
- まずはパソコンの電源を切り充電コードも抜きます
- 完全に電源が切れたらパソコンを裏返します
- バッテリーパックを確認後スライドしてロックを解除し取り外します
どうでした?これなら簡単にすぐに出来そうですよね。
ノートパソコンを裏返してバッテリーパックがない場合は内臓されている為、バッテリーを外すことは出来ません。
バッテリーを外せる場合と外せない場合は放電方法が異なりますので、ご自身の使用しているノートパソコンはどちらのタイプか確認しましょう。
〈バッテリーを外せる場合の放電方法〉
バッテリーを外せるノートパソコンを使用している場合は放電が可能ですが手順を守って行う事が大切です。
それではバッテリーを外せるノートパソコンの場合の放電方法について紹介します。
- 電源がついている場合は、起動中のソフトウェアを全て終了してパソコンに繋いでいる周辺機器の接続を全て外す。
※挿入しているCDやSDカード等も取り出すのを忘れない - パソコンの電源を完全に切る
- パソコンを裏返してバッテリーを外し、アダプターや電源コードも取り外す
- この状態で約5分程度放電する
- バッテリーとアダプター、マウスを接続して電源をつける
- パソコンを起動させ無事に不具合が直っているか確認する
もし使用しているノートパソコンが急に動かなくなってしまった場合、バッテリーを取り外せるタイプであれば上記方法で放電してみてくださいね。
ちなみにですが、デスクトップパソコンを使用している場合はノートパソコンとは放電方法が異なります。
続いてデスクトップパソコンの放電方法についてもご紹介します。
- 電源がついている場合は、起動中のソフトウェアを全て終了してパソコンに繋いでいる周辺機器の接続を全て外す
- パソコンの電源を完全に切る
- アダプターや電源コード類などを全て取り外す
- パソコン本体のケースを開けて、CMOSバッテリー(マザーボード上のボタン電池)を外す
※もし分からなければこの工程は飛ばしても大丈夫です - この状態で約5分程度放電する
- バッテリーとアダプター、マウスを接続して電源をつける
- パソコンを起動させ無事に不具合が直っているか確認する
デスクトップパソコンを使用している場合で不具合が起きた時は、上記方法で放電方法を試してみて下さい。
CMOSバッテリーの場所や取り外し方がわからない場合は、この工程を省いても放電効果はあると言われているので無理をせず対処しましょう。
パソコンに不具合が起きた時は放電することで、修理に出すことなく不具合が直ることがあります!
不具合が起きた際にまずはご自身で放電方法を試してみてくださいね。
ノートパソコンは放電する事で不具合が解消される!?
パソコンは電源を切っても内部に電気が溜まっていることがあり、電気で動いているパソコンは悪影響を受け不具合が起きる場合があります。
しかしパソコンの放電処置をすることによって、帯電による不具合を解消できるケースがありますよ。
放電することが有効的な、帯電によって起きる不具合のケースについて解説していきます。
電源が入らない時や急に電源が落ちる場合
ノートパソコンの電源をつけても起動しない場合や、使用中に急に電源が落ちてしまったりすることがありますよね。
このような場合はパソコン内部の帯電が不具合の原因になっていることがあり、放電してみると直ることが多いです。
実は帯電が原因でパソコンの電源が入らない事は珍しくはありません。
もし放電しても電源が入らない場合は、電力不足やホコリが溜まっていたり帯電以外の他の要因もある可能性があります。
電力不足の場合は電源ケーブルに接続したり、ホコリが溜まっている場合は掃除をしましょう。
動作がいつもより遅い場合
ノートパソコンの動作が遅くなる理由は部品の劣化やスペック不足などが原因のことが多いですが、帯電が原因で動作が遅くなっている場合もあります。
帯電は様々な場所に不具合を引き起こすことがある為、パソコンの動作速度と関係している部分に異常が起きている場合は放電することが有効的です。
急にパソコンの動作が遅くなったと感じたら放電してみてくださいね。
画面が真っ黒になる場合
パソコン画面が急に真っ黒になってしまった場合、パソコンが壊れた!?と焦ってしまいますよね。
実はこれも帯電によって画面表示に関係している部分に不具合が生じている場合があり、放電することで解決出来ます。
ノートパソコンのディスプレイ部分は内部の機能が正常に作動していないと映像が出力されない仕組みになっています。
画面の不具合の原因を調べるには、ディスプレイを他のモニターや映像出力機に接続して確認してみる方法がおすすめです。
もし他の映像出力機と接続してみて正常に画面出力が出来れば、パソコン内部が原因ということが分かります。
もしパソコン内部が原因であれば、放電することで不具合が解消されますので試して見て下さいね。
ノートパソコンの放電が必要になる3つの原因
ノートパソコンを放電すべき理由はパソコンに電気が溜まってしまうことが原因と解説しましたが、そもそもなぜ電気が溜まってしまうのでしょうか。
ノートパソコンの放電が必要になる理由は帯電しやすい状態で使用されている為です。
それでは放電が必要になる原因3パターンの行動について解説します。
長時間電源ケーブルに繋いでいるから
パソコンをシャットダウンをして電源を切った後も電源ケーブルに繋いでいると、パソコン内に電気が溜まってしまい帯電の原因になります。
電源ケーブルに繋ぎっぱなしも帯電の原因となるんだ!
パソコンには過剰な蓄電を防ぐ保護装置が内蔵されていて、帯電した状態が続くと保護装置の誤動作が引き起こされてしまう場合もあります。
よくやってしまいがちですが、パソコンを使用していない時は電源ケーブルを取り外す習慣をつけましょう。
長時間周辺機器に接続しているから
仕事やオンラインゲームなどでパソコンに多くの周辺機器を長時間接続している場合、帯電の原因になる場合があります。
パソコンの帯電に繋がりやすいと言われている周辺機器はディスプレイやマウス、キーボード、プリンター、スピーカーなどです。
私はマウスやキーボードなどよく使うものは接続したままにしてしまいがちですが、これも帯電しやすい理由の一つだったとは驚きました!
電源ケーブルを定期的に抜いているのにパソコンに不具合が起きてしまうという方は、周辺機器の接続が原因かもしれません。
電源ケーブルと一緒に周辺機器も取り外す習慣をつけることをおすすめします。
長時間パソコンを使用しているから
パソコンを長時間休みなく使用しているとパソコンの内部に不要な電気が溜まっていきます。
特にノートパソコンが帯電を起こす原因は長時間(8時間以上)使用し続けている場合が多いです。
長時間パソコンを使用した場合は、バッテリーを外したり電源を切った後に周辺機器や電源ケーブルを外して休ませてあげたりすることが大切です。
また冬は特に乾燥による静電気が起きやすく帯電しやすい為、日々の行動を見直しや定期的に放電処置を行ってあげましょう。
まとめ
- バッテリーを外せないノートパソコンの場合は基本放電出来ないが、メーカーや種類によっては放電可能な場合もある
- バッテリーを外せないノートパソコンの場合、NEC、FUJITSU、HPは公式サイトに放電方法の記載がある
- バッテリーを外せないか確認するのは裏を見て手順通りに行う
- バッテリーを外せる場合は手順通り行えば放電可能
- パソコンの電源が入らないまたは落ちてしまう、動作がいつもより遅い、画面が真っ黒になる場合は放電することで直る場合もある
- ノートパソコンが帯電してしまう原因は、長時間電源ケーブルに繋いでの使用や周辺機器へ接続する、8時間以上パソコンを使用し続けるからである
パソコンに不具合が起きた場合故障を疑ってしまいますが、放電を行なってみることで解決する場合があります。
放電を行う際はバッテリーを外せないか確認して手順を守って放電することが大切です。
修理に出すとなるとお金も時間もかかりますが、放電するだけならお金も時間も約5分程度で出来るので気軽に試すことが出来ますよね。
もしパソコンの調子が急に悪くなってしまった場合は、一度放電してみることをおすすめします♪
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