今日は学校に行きたくないなぁ。
あなたは学校へ対してこのように感じたことはありませんか?
私の高校時代、同級生1名が入学後すぐ学校に来なくなり1か月後には退学してしまいました。たった3名しかいない同じ中学出身者だったので、かなり心細くなったのを覚えています。
不登校になってしまうと、毎日勉強することにより培われるはずの学力が身につかず、生活リズムも崩れてしまいます。
そのため外に出ることがだんだん怖くなり、引きこもりに発展してしまう可能性が高いです。
今回は不登校の生徒たちが通うべき、おすすめの塾タイプをご紹介します!
また、塾に通いながら復学するためのおすすめ手段、さらに不登校生が大学受験を目指すために塾のおすすめ利用方法もまとめました。こちらもご紹介します!
不登校生の塾を選ぶなら個別指導がおすすめ!
不登校の場合、大勢の生徒が通う塾よりも個別指導の塾がおすすめです。もしくは家庭教師、不登校の人を対象とした塾などがいいでしょう。
今回このページにたどり着いたということは、このように思っていらっしゃるかもしれませんね。
このまま勉強しないとヤバいな。塾行ったほうがいいのかな。
家から出ないし勉強もしていないから、学力落ちてるわよね。
塾で勉強してほしいわ。
ではそんな不登校生たちになぜ個別指導がおすすめなのか、見ていきましょう!
現在の学力に合わせて教えてくれる!
大勢の生徒が通う塾は、1クラスに1人の教師がつき授業を進めます。
そのため誰かわからない人がいても、授業を長く止めることはできず次々と進んでしまうでしょう。一人一人に授業スピードを合わせることが難しいのです。
学校の延長線上みたいだな。
塾の授業も学校の授業と同様と感じてしまうと、周りの子についていけず次第に通うこと自体楽しくなくなり、結局行かなくなる可能性が高いです。
しかし生徒がたった1人の個別指導では、わからない部分はわかるまでしっかり教えてもらうことができます。
最初に躓いてしまった基礎から振り返り教えてくれるため、学力を回復することができるのです!
勉強のやり方がわからなければ教えてくれる⁉︎
実は不登校になったしまった生徒が自宅学習をする場合、このような壁に当たることがあります。
勉強って、どうやったらいいの?
特に小学生の場合「学習障害」が不登校の原因ということもあります。
- 文章を読むのが困難
- 文字を書くことが困難
- 算数が難しい(目の前に実態がないと算数ができない)
学習障害に関しては大人たちが認知を深めていますが、同級生からは不思議がられるかもしれませんね。
どうしてみんなと同じことができないの?
この結果、授業にもついていけず同級生から理解を得られにくいため、次第に不登校になる子もいることでしょう。
そこで個別指導塾に通うことで、勉強の仕方を最初から教えてもらうことができます!
塾だけでなく家での勉強も捗るようになるため、自宅学習したい子にはおすすめです。
教師との相性が合うとよき理解者になることも!
不登校の状態だと、他人と関わることが少なくなり、会話する相手は家族くらい、ということにもなり得ます。
そのため、家庭教師や個別指導の先生と一緒に勉強していると次第に信頼関係が生まれ、心を開きやすくなるかもしれません。
これは家族にも言えないんだけど、先生に相談してみようかな…
ただし、ご家族が教師へ「自分の子供が何を話していたのか」問いただすのは厳禁です!
余計なことを聞いて子供からの信用を失くし、家族関係にヒビが入る可能性があります。
デメリットにも注目!やっぱり気になるのは料金
個別指導塾に対して興味が出てきたところとても言いにくいのですが、デメリットの一つとして入会金・月謝の違いが挙げられます。
6人以上の塾でしたら入会金が高くても2万円、月謝が1.5~4万円に対して、5人以下の個別指導塾でしたら入会金は3万円くらい、月謝は2万円から高くて8万円するそうです。
このように、個別指導になったとたんに料金が跳ね上がるのです。
ただしこの数字はすべて相場ですので、もっと料金の安い塾を選ぶこともできますし、もし知人に大学生がいたら格安で教えてもらうこともおすすめです。
不登校の子たちは塾にも行きたくない⁉︎もう一つの秘策とは!
万が一、本人達が塾にすら行かなくなってしまったら、費用がもったいないですよね。そんな場合には、オンライン授業を受けることもおすすめです!
メリット
- ネット環境があれば、いつでも授業動画を見て勉強ができる
- わからないところはメールで聞くことができる
- 対面でないので、人見知りをせずに授業が受けられる
- なんといっても月謝が安い!探せば1万円以内のところもある
デメリット
- 個別指導塾と同様、他人と関わる機会が少ない
- ネット環境がない場合は準備しなければならない
実は今回調べていると、不登校生達のホンネが少し見えてきたのです。オンライン塾はそんなホンネを持っている本人たちにピッタリだと思いました!
学校に対する本人たちの葛藤とは?
今回私は不登校に対する知恵袋を拝見していたのですが、本人たちの「心の声」が少し見えてきたのです。
学校に行かなきゃいけない。でも行きたくない。
なぜ行きたくないのかわからない。でも行きたくない。
このように、彼ら・彼女らも心の中で葛藤を繰り返しています。
保護者に相談ができればいいのですが、一人で抱え込んでしまった場合、学校のことだけでなく他のことにもやる気が起きなくなることがあります。
自分を追い詰めすぎると、うつ病に発展する可能性もあるのです。
そんな悩みを抱えている本人たちに、個別指導だったとしても、無理に塾へ通わせるわけにはいきませんよね。
不登校だけど学習意欲はある子も多い!
しかしその一方、不登校の生徒たちは、実はこんなことも思っているようです。
不登校だが、将来学びたいことがある。
今は不登校だが、高校や大学に行きたい。進学したい。
このように、「学校に通えなくても勉強がしたい」と考えている子たちは多いのです。
「学校には行きたくないし、外にも極力出たくない。勉強したいけど、勉強の仕方がわからない」そう考えている本人たちには、このオンライン塾はピッタリなのです!
個別指導やオンライン塾のデメリットは?
実は大人数の塾に通うメリットとして、以下が挙げられます。
- 外に出ることで社会活動復帰の足掛かりになる
- 同世代の人と関わるので、仲間意識・集団意識を作ることができる
- 周囲との競争意識が生まれ、勉強の意欲につながる
学校や塾は同世代の人たちと同じことをすることで、社会性や集団意識、忍耐力を高めることができます。
社会人になって働き出したときには、仕事をきちんとこなす能力が備わっていることでしょう。
しかし個別指導のみで学んだ場合、教室で関わる人たちが少ないので、同世代の刺激を受けにくく、競争意識も生まれにくいです。
それが続くと、同世代は社会性が身に付き精神年齢が上がっていくのに対し、自分は不登校時代の精神年齢で止まってしまったまま…なんてこともあるのです。
個別指導やオンライン塾に通いつつ社会性を磨くには?
もし個別指導の塾に通い復学や受験を目指すのなら、生活リズムを整えておくことです。
学校に行かなくなってしまったら、何もすることがないので生活にメリハリがなくなり、つい夜更かしをしてしまいがちです。
それも毎日となると…昼夜逆転してしまい、朝起きられずに学校をサボってしまう。すると、不登校に逆戻りですね。
不規則にならないように、寝る時間と起きる時間を決めよう!
このようにちいさな決め事でもいいので、生活感を堕落させないようにしましょう!
もう一つ大切なことは、少しでも外の世界に多く触れ、社会性を磨いておくことです。
家からどうしても出たくなければ、家の手伝いをするだけでも構いません。
いろんな人と話して小さな経験を積んでおくことで、復学したときスムーズに周囲の輪に入りやすくなります!
時間がたっぷりあるうちに、自分の世界を広げておきましょう!
不登校でも塾に通って高校生に!退学になっても策はある?
不登校の生徒数は、特に中学生が圧倒的に多く、高校生はその半数程度です。
なぜ高校生の人数が少ないかは、中退して働き始めるケース、通信制・定時制高校へ通い復学できているケースが多いためです。
(2019年データより)
3年間通い続ける高校を選ぶことはとても重要です。
進学先は、よく考えて決めなさい。
私が中学時代、進路指導で担任に言われた言葉です。あなたが進学をしたいと思っているなら、今の自分に合った高校を選びましょう。
憧れだけでは高校生をエンジョイできないかも⁉
あなたは「高校デビュー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
中学は不登校になってしまったけど、高校生になったら気持ちも変わって通えるかも♪
そのような幻想を抱いている中学生も多いことでしょう。小学生が中学生に対して抱いている場合もありますね。
確かに高校デビューが成功して復学できた子もいるのですが、この考え方は現実的ではないです。
なぜなら、自分の社会性が磨かれないまま高校生になった場合、結局周囲になじめず、結果また不登校になってしまう可能性があるからです。
そのため、今の自分に沿った学校に進学できるかによって、今後3年間の高校生活が懸かってくるのです!
ここの校風や雰囲気、自分には合わないかもしれないな。
もし高校選びに迷ったら、彼のように「消去法」で選んでいくこともアリですよ。
万が一高校で不登校になっても通信制高校や塾がある!
ほとんどの中学は公立のため学区内で通学します。それに対して高校は学区の縛りがないため、いろんな学区からたくさんの生徒が入学します。
そのため、仲の良かった友人や知人がいなくてなじめなくなると要注意です。
なぜなら、高等学校は義務教育ではないので、出席ができないと単位も取れないため、定時制・通信制高校への編入や退学を余儀なくされるのです。
でも大丈夫です!もしあなたが高校に行けない中「将来大学に行きたい」と考えているなら、この先進学する場合は以下の方法をおすすめします。
- 通信制高校に通い、基礎学力を身に着ける
- 塾のみ通い、まず高認(高卒認定)を取得する
通信制高校に通う場合は、やはり自分の目的に沿った高校選びをすることです。
スクーリング(週何日登校するか)を選べるところもあれば、大学受験のサポートをしてくれるところもありますので、あなたがが通いやすいと思えるところがいいでしょう。
定時制高校もありますが毎日通学しなければいけないため、それをストレスに感じているのでしたら私はおすすめしかねます。
塾で高認を取れるということは、冒頭でお話しした同級生から知りました。彼女は入学から1か月後に退学、その後塾に通い高認を取り、現在は立派な社会人になっておりました。
当時の私は塾だけで高認がとれることを知らなかったので「あれから努力したんだろうなぁ…」と尊敬したものです。
ただしどちらを選ぶにしても、大学受験をするならば塾あるいは予備校に通ったほうがいいと思います。
なぜなら、通信制高校・高認の授業は高くても高校1年レベルのため、大学受験レベルとはかけ離れているからです。
そのため、どちらにしても最低限の知識として学び、塾や予備校へ通い応用学力を身に着けたほうが、大学受験に挑みやすいのです!
まとめ
- 不登校の生徒が外出できる場合、個人指導塾に通うことをおすすめする
- もし外出ができない場合、オンライン塾で自宅学習することをおすすめする
- ただしどちらも他人や同世代と関わることが減ってしまうため、復学しても不登校に戻りやすい
- 復学しやすくするには、生活習慣を整える、無理のない範囲で外出、家族との時間を設けることが大切
- 高校の不登校生が復学するなら、全日制以外の高校に切り替えるか塾で高認を取る
- さらに大学受験を目指すなら、応用学力を鍛えるために塾や予備校に通ったほうがいい
私の意見は、学生時代に得る学びと経験はたくさんあるので「学校は行ったほうがいい」とおすすめしたいです。
しかし「不登校は悪いことではない」「行きたくないなら無理しなくていい」とも思うのです。
もしあなたが保護者の立場でしたら、学校に行けなくなってしまった我が子に対して、批判や強要をしないであげて欲しいのです。
しっかり我が子の話を聞いて、考えを受け止め、学校を休むことに肯定してあげてください。
どこで育て方を間違えたのかしら?
保護者のあなたも、このように葛藤するかもしれません。しかし育て方を間違えたのではなく、我が子は今人生の課題に直面しているだけなのです。
人生は一度きりですが、やり直しをしてこの課題を乗り越えることで、本人のより良い将来にきっと結びつきますよ!
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