私の娘は、保育園で初めて経験した運動会がよほど楽しかったようで、運動会から半年ほど経った今でも、急に運動会のダンスを踊り出すことがあります。
子供って、忘れてほしくないことはケロッと忘れてしまうのですが、大切な思い出はどんな些細なことでもずっと覚えているんですよね。
娘は、生まれて初めての運動会で、かけっこなどの定番種目や、リトミックを保育園のお友達と一緒に楽しめて大喜びでした。
あなたは毎年、運動会の種目を決めるときはどうやって決めていますか?
今日はそんな保育園大好きな娘のアイデアと定番種目をかけあわせて、オリジナル種目を考えてみようと思います!!
運動会の種目を保育園児と考えてみた結果!!
保育園児の娘に「運動会でどんな種目をしてみたい?」と尋ねてみると、当然ではありますがこんな反応でした。
…ちょっと何を仰っているのか理解ができません
そのため、まずはテーマを決めて探ってみることにしました。
保育園で行われる運動会の定番種目を下記に挙げてみました。
- かけっこ
- おゆうぎ
- 玉入れ
- 綱引き
- 障害物競走
- 親子競技
- 大玉転がし
このような定番種目と、保育園児のアイデアをかけあわせてみると、大人も子供も楽しめる種目ができそうな気がします。
動物さんになってみよう
トムとジェリーが大好きな娘は、「ねこになりたい!!」とのこと。
ねこのトムになって、ジェリーを追いかけてみたいそうです。
では子供のアイデアをもとに、定番種目とかけあわせてみます!!
【いたずらジェリーをつかまえろ!トムのひまわり(園か組の名前)大作戦】
- ゴールにジェリーを設置します。
- 子供たちは猫耳としっぽをつけてトムに変身!
- ジェリーが仕掛けた罠をクリアしながら、ゴールへ向かいます。
【いたずらジェリーをつかまえろ!トムのサイコロ大作戦】
- ゴール付近にジェリーを設置します。
- 子供たちは猫耳としっぽをつけてトムに変身。
- 子供は用意されたサイコロを振ります。
- 保護者はサイコロの目に従ってトムをゴールまで運びます。
サイコロには動物の絵を描いておくというのはどうでしょうか。
ペンギンなら子供を足に乗せてよちよち、カンガルーなら抱っこでぴょんぴょん。
ぞうさんなら保護者が自分の手と手を繋ぎ、その上に子供を乗せてぶらんぶらん。おさるさんが出たら肩車で保護者がダッシュ!!
大人はかなり体力仕事ですが、子供たちはとても喜びそうですね。
ほとんどあなたが考えているじゃないか!
そう思われましたか?気にしないでください。あなたも一緒に楽しく考えてみましょう。
テーマや舞台を決めてみよう
あらかじめ「海」「山」「空」…など、運動会の舞台を大まかに設定しておくと保育園児も想像しやすいかもしれません。
ここで娘ちゃん、「飛行機に乗って空を飛びたい!」と仰せ。ちょうちょととりさんにもなりたい!!と言っています。
【ひこうきにのって】
- あらかじめ子供たちと紙飛行機を作っておきます。
- スタートラインに子供たちを並ばせて、各自紙飛行機をとばします。
- そのあとは子供たち自身も飛行機になって、ゴールまでダッシュ!
【ちょうちょさんのおさんぽレース】
- ゴールに大中小のお花を設置します
- ちょうちょになった子供たちが大きいお花めがけてダッシュ!!
- だれがいちばん大きなお花にいけるかな?
【おなかペコペコ!!ことりちゃんのごはんタイム】
- 玉入れカゴに小鳥たちを貼り付けておきます。
- 子供たちは親どりになって小鳥たちへエサ(玉)をポイポイ!!
- たくさんエサをあげられたチームの勝ちです。
かわいく楽しい種目がたくさんできました!!娘もたくさん種目を考えてくれて楽しそうです。
あなたも運動会の種目で悩んだら、子供たちに相談してみてはいかがでしょうか。
運動会の種目は園によってさまざまでおもしろい!!
そんなことを娘と話していると、他の保育園では運動会で毎年どんな種目をしているんだろう?と気になってきました。
娘との相談は一旦中断して、全国各地の保育園や幼稚園からリサーチしてみることに。
いろいろと探していると、ブログを公開している保育園や幼稚園がたくさんありました。
各行事の様子などを保護者向けに書かれていて、子供たちの様子や行事風景などとてもかわいくておもしろいですよ。
今回は運動会だけに注目して、全国各地の保育園や幼稚園でどんな種目が行われているか調べてみました。
園によって用意できる道具や衣装、会場の規模も異なります。どの園も子供たちが喜ぶ工夫をふんだんに盛り込んでいましたよ。
中でもおもしろいなと思った種目をいくつかご紹介しますね。
トロッコレース/ハイハイレース
トロッコレースやハイハイレースは0~1歳児がいる保育園では定番種目です。
- キャベツに乗ったちびっこあおむしが大冒険!!たくさん食べてゴールでちょうちょに変身
- トロッコに乗ったちびっこアンパンマンをアンパン号まで案内!!
- ヒヨコに変身したちびっこたちがハイハイでにわとりママのところまで
よちよち歩きができるようになっている園児は、ゴールめがけて押し車で走るのもいいですね。
かけっこやリレーなどの徒競走
かけっこやリレーは子供が1人ずつ走るので、親にとってはシャッターチャンスの種目です。
写真をみるだけで「娘〇歳の運動会はこんな設定だったよなぁ」なんて思い出すことができると、時間が経っても運動会を楽しめますよね。
- どんぐりを拾ってゴールで待っているリスさんの口に!!
- スタートで野菜カードを選び、出た野菜をもってゴールまで
- トトロのトンネルを通って冒険!!ゴールでとうもろこしをゲット
- ハンバーガーの具材を集めて!!ゴールまでハンバーガーを持っていこう
- バナナを持ってかけっこ!!ゴールにいるミニオンにあげよう
- サーキットの上を車になったちびっこたちがかけっこ勝負!!
特におもしろいなと思ったのが、ハンバーガーの親子競技です。
コース上にはたくさんハンバーガーの具材を設置しています。それを保護者と子供たちが集めてハンバーガーを作り、ゴールまで運びます。
大きなバンズやレタスやトマト、子供たちが大喜びしていたのが目に浮かびます。
制作はどれだけ時間がかかったのだろうと思うと、先生方には頭が下がります。
リレーでは、私が見たすべての園でリングバトンを使っていました。宅急便リレーと題して、バトンの代わりに小包を渡しているところもありましたよ。
そのほか玉入れなどの種目
玉入れや大玉転がしも、園によってアレンジされていて、たくさんの運動会を見比べているとすごくおもしろいですよ。
- 2人でフラフープの中に入ってよーいどん!!
- いろんな色のボールをそれぞれ同じ色のカゴにいれよう
- ダンボールでキャタピラレース
- 風船を落とさないようにそっと運んでゴールまで
- みんなで大縄跳び
- 2本の棒に大玉を乗せて力を合わせて大玉運び
- スタートで選んだフルーツや野菜をゴールまで持っていくおつかいレース
- 保護者とデカパン競争
玉入れカゴは、かわいく飾り付けしたダンボールやバスケットを使っているところも多かったです。
布を裂いたものを三つ編みして、世界に一つの大縄を作っている園もありました。
障害物競走のコースも園によってさまざま
障害物競走は、親子競技にしている園が多かったです。園によって使われる道具やコースもさまざまです。
- ぽっくりをはく
- 保護者の足で人間ぽっくり
- とび箱やトランポリンをジャンプ
- フラフープでケンケンパ
- 小さな鉄棒や棒につかまってぶらぶら
- マットの山を乗り越える
- マットの上にでんぐり返り
- 平均台の上を歩く
- スズランテープのトンネル
- ダンボールのトンネル
子供はトンネルのような狭いところが大好きですよね。どうしてなのでしょう?
私の娘も、なぜそんなところに!?と言いたくなるような狭い隙間に隠れていることがよくあります。
1番のメインはやっぱりおゆうぎ
エビカニクスやソーラン節は定番で、毎年おゆうぎはコレ!!と決まっている園も多かったです。
組体操は、一人技や器械体操が多く取り入れられており、先生がそばで見守って危険がないように配慮されていました。
子供たちは、ポンポンや手作り衣装で華やかになって登場します。少し緊張している様子も感じられましたが、とても満足気で嬉しそうです。
他にもこんな楽曲でのおゆうぎが披露されていましたよ。
- モリモリマッチョ運動
- イロトリドリ
- タッタ
- ふりふりパンダ
- ハッピーアイスクリーム
- まっかなライオン
ちなみに私の娘は「えんとつ町のプペル」が大好きで、プペル踊りたい!!とよくせがまれます。
バブリーダンスで有名な振付師のAKANEさんが、保育士さん向けに解説付きの動画をアップしてくれています。
子供でもわかるような解説なので、大人もすんなり振り付けを覚えられてオススメです。
チャギントンのジャンケントレインも大好きです。
最近では、振付師さんや番組の公式YouTubeチャンネルで、どんな振り付けかをすべて観ることができるので、子供と一緒に踊れて楽しいですよね。
楽器やモノを使った出し物
ダンスだけではなく、楽器やモノを使っている園もたくさんありました。
- 鼓笛隊
- パラバルーン
- フラッグ
- 和太鼓
中でもパラバルーンを採用している園はとても多かったです。色鮮やかでキレイですよね。
楽曲は童謡よりもJ-POPなど流行りの曲が選ばれていることが多かったです。
真剣な表情で太鼓を叩いて大きな声を出している姿を見るのもワクワクしますね。
保育園の運動会でよく使われているテーマ
タイトルや内容、衣装のテーマが統一されている種目だと、年齢が違っていてもみんなでやりとげる!!という絆が芽生えます。
保育園で多く取り上げられていたものを下記に挙げてみます。
- 動物
- 特定の絵本や映画
- 海賊や忍者
- 開催時期に合うシーズンもの(ハロウィンなど)
- 宇宙や海、冒険など広いテーマ
圧倒的に多かったのはやはり「動物」ですね。子供たちが想像しやすく、親しみやすいからでしょうか。
宇宙がテーマならスペースシャトルが飾られていたり、宇宙人になった園児の絵が飾られていたりしましたよ。
万国旗の代わりに子供たちが作ったオリジナル国旗を飾っているところや、お城をかたどった入場門がある園もありました。
運動会のアイテムほとんどを先生方が作っておられることを思うと、1年で一番大変な日は運動会なのかもと思えてきます。
それだけではなく、子供たちの指揮をとって制作させたり、ダンスを教えたり、
当日は動き方を子供でもわかるように説明したりしなければいけません。
こうして調べてみると改めて実感しましたが、私にはとてもできないお仕事です。
いつも子供たちを楽しませてくれて、ありがとうございます!!
運動会の種目で来ている大人を喜ばせてあげるべき!?
どんな種目を選べば運動会に来ている大人が喜ぶだろう、とあなたは悩んだことがありませんか?
最近はモンスターペアレントと呼ばれる保護者もいるので、たくさんの大人が来る運動会では気を遣いますよね。
フォークダンスを種目に加えて保護者だけ参加してもらう園もありました。
私個人的な意見としては、大人も楽しめるように運動会の種目を決める必要はないと思います。
なんといっても主役は子供たち。子供たちが喜んでいる姿が、大人の喜びです。
運動会を通して、なにか1つをやりとげるという達成感や、人前で演技を披露するときの緊張感を経験してほしいです。
そして大勢で同じ演技に取り組むことで、協調性が育ってくれればいいなと思います。
親としては、子供の成長を応援してくださっている先生方に対して、大人も楽しめる種目を選べなんてとても言えないですよ!!
来場している大人のことは気にするなというのは難しいと思いますが、あくまでも主役は子供たち。
子供たちの好きなものを取り入れて、子供たちが目を輝かせるような楽しい種目を選んであげてくださいね。
まとめ
- 保育園の運動会は子供のアイデア×定番でオリジナル種目を作ってみよう
- 公開されている保育園ブログも参考になる
- 子供たちが好きな動物や絵本からテーマを決めてみよう
- 保育園によって種目やコースの配置が違っておもしろい
- 先生にとって運動会は1年で1番大変な日
- 必ずしも大人が喜ぶ種目にしなくてもいい
- 保育園の先生方、ほんとうにいつもありがとう
保育園の運動会は、園によってはまだ歩けない子供たちもいるので、熱中症やケガの配慮をしながら子供たちを見守らなければいけません。
それに、たくさんの制作などいろんな仕事をこなしながら種目を決めなければいけませんよね。
私の娘は、運動会で初めてかけっこをしましたが、いまだに走り出すときはかけっこの掛け声をさけぶのです。よほど楽しい思い出になったのでしょうね。
あなたが大変な分だけ、子供たちの中には楽しかった思い出としてしっかり残っています♪
あなたも、日々子供たちと関わる中で、運動会の種目を決めるヒントを探してみてくださいね。
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