従業員数の多い企業でも少ない企業でも、勤怠管理は必要です。
従業員数が多くなってくると、有料のオンライン勤怠管理システムを導入している場合も多いと思います。
しかし、従業員が少ない場合などシステムに費用をかけづらく、エクセル管理で給与計算を行っているところもあると思います。
また、従業員が多い企業で有料システムの利用を検討している場合も、まず、どのような機能があるのか?など、見えない状態で費用をかけるのは、避けたいですよね。
そこで今回は、無料で使用できるオンラインの勤怠管理システムや無料アプリのご紹介をします。
また、無料お試し期間があるオンラインの勤怠管理システムもありますので、ご紹介します。
給与計算の担当者やオーナーさんなど、勤怠管理のツールを探す前に、ぜひご参考にしてください。
勤怠管理はオンラインの無料管理システムで可能
無料のオンライン勤怠管理システムで勤怠管理は可能です。
実際にどのようなシステムがあるのか?見ていく前に、導入のメリットはどのようなことがあるのでしょうか?
無料のためシステム利用料がかからないこと以外にも、以下のようなメリットがあります。
- 勤怠管理を正確にできる
- コスト削減
- 従業員が使いやすい
まずは、オンラインの勤怠管理システムを使用することで、担当者の入力ミスなどのヒューマンエラーを防ぐことができます。
勤怠管理システムを使用すると、すべて自動計算になるため、タイムカードデータの再入力やExcelでの操作が必要なくなります。
その分、手計算で必要であった時間を削減できるため、コスト削減に繋がります。タイムカードの費用削減もできます。
そして、勤怠に関する申請も勤怠管理システムであれば、オンライン上で申請が可能なため、簡単に申請や申告が可能です。
それでは早速、どのような勤怠管理システムが無料で利用できるのか?ご紹介していきます。
IEYASU
IEYASU(イエヤス)の特徴としては、人事実務のプロフェッショナルが開発サポートしている管理システムです。
開発元のアウトソーシングSRは人事労務コンサルティングや、人事制度設計サービスを展開しています。
そのため、完全無料のクラウド型勤怠管理システムでありながら、プロの視点で作られています。
充実したレポート機能も装備しています。残業レポート、有給管理レポート、36協定時間超過レポートと、レポートツールが非常に充実しています。
特に36協定時間超過は人の手で行うとかなり業務負担になるので、レポートで確認できるのは嬉しいポイントです。
専門部署がないスタートアップ時期などに、とても重宝するシステムです。
スマレジタイムカード
スマレジタイムカードは、iPhoneやiPad、各種PCに対応しており、世の中の変化に合わせた新しい記録方法に対応しているのが特徴です。
画面タッチ、写真撮影、笑顔認証などさまざまな方法で記録ができます。
また、パスコードや位置情報(GPS)、写真撮影による簡単本人確認など精度の高い不正防止機能も特徴の一つです。
Pochikin
Pochikinではタブレットでもスマートフォンでも打刻が可能で、打刻データは管理画面で確認・修正が可能です。
この修正した履歴は残せ、打刻データをCSVで出力してエクセルでの集計も可能です。
また、打刻データを集計するエクセルテンプレートが豊富にあるため、深夜残業、休日残業でも簡単に算出できます。
MosPオープンソース勤怠管理
MosPオープンソース勤怠管理は、出退勤の入力のみならず、従業員の残業時間や休日出勤申請、社員別勤怠承認など約60項目もの機能があります。
勤怠のクリアな「見える化」を実現する勤怠管理システムです。
サポート無しで利用する場合は完全無料です。
もしカスタマイズする場合は、低コストで対応可能です。
システムに不慣れな方でも安心して快適に利用できるように、サポートやトレーニングメニューも用意されています。
フリーウェイタイムレコーダー
フリーウェイタイムレコーダーは、従業員10人までなら、初期費用も月額利用料も完全無料で利用可能な勤怠管理システムです。
タブレットやスマートフォン、ICカードで打刻可能で簡単に勤怠管理ができます。
手動打刻ではGPS位置情報を記録できるなど、簡易な勤怠管理の機能を導入したい企業におすすめです。
Corpus
Corpusでは基本機能である勤怠管理はもちろん、その他に給与計算機能、プロジェクト管理機能、ワークフロー管理機能など、企業に必要な機能を包括的に詰め込んでいます。
勤怠管理機能ではPCからの打刻のみならず、Felicaカード、静脈認証、iPad、スマートフォンから打刻可能です。
大規模導入も可能で登録人数制限もないため、無料でとことん使えるサービスを探している方にとてもおすすめです。
SMART TIMES
SMART TIMESではFeliCa(フェリカ)の非接触ICカードを使った、インターネットタイムレコーダーシステムです。
PCとカードリーダーさえあれば、どこでも誰でも利用できます。
また、管理は1か所で行うという使い方もでき、打刻時にはメールの配信も可能で防犯機能としても使えます。
KOKODAS
KOKODASは月額料金0円で、5名まで永久無料のICカードを用いたタイムカードシステムです。
5名を超えて登録する場合には、登録時に1人あたり99円で、月額料金は発生しないというリーズナブルな価格で利用できます。
また、USBタイムレコーダを無料で使え、正確な打刻が可能なほか、打刻忘れや二重打刻を防止する機能もあります。
さらに、打刻データはCSVやエクセルとしてメールで送れて、zipでの暗号化も可能です。
オツトメ!
オツトメ!はPCだけではなく、ガラケーやスマホからでも利用できるクラウド型勤怠管理ソフトです。セキュリティが高く、全ページSSL暗号化ができます。
完全無料で使用できるクラウド型勤怠管理システムの中では、バツグンのセキュリティ性の高さです。
インターフェースはシンプルを追求しており、余計な機能は一切省かれています。
そのため操作も非常にシンプルで、ボタンを押すだけで打刻可能です。
PCだけの利用ではなく、オツトメ!では携帯端末による打刻の際は数字の「5」を押すだけで現在時刻とともに勤怠が登録されます。
ジョブカン勤怠管理
ジョブカン勤怠管理は10人までなら、ずっと無料で利用できます。
1000人以上の企業まで、全ての規模で利用可能です。
主要な給与計算ソフトと連携できる便利なシステムです。
打刻方法は、PC打刻、タブレット打刻、モバイルGPS打刻、ICカード打刻、指静脈打刻、LINE打刻、SLACK打刻ができます。
また、生体認証打刻が搭載されているので、不正打刻に悩んでいる企業におすすめです。
操作画面は、必要な情報が大きく表示されシンプルな印象です。
マニュアルがかなり充実しているので、初めて勤怠管理システムを導入する企業でも問題ないでしょう。
10人以下の企業でも月額費用が発生するので、注意しましょう。
システム | 特徴 |
IEYASU | レポートツールが充実 |
スマレジタイムカード | 新しい記録方法に対応 |
Pochikin | 打刻データを集計するエクセルテンプレートが豊富 |
MosPオープンソース勤怠管理 | 約60項目もの機能あり |
フリーウェイタイムレコーダー | 手動打刻ではGPS位置情報を記録できる |
Corpus | 大規模導入も可能で登録人数制限もない |
SMART TIMES | 打刻時にはメールの配信も可能で防犯機能としても使える |
KOKODAS | 打刻忘れや二重打刻を防止する機能 |
オツトメ! | セキュリティが高く、全ページSSL暗号化が可能 |
ジョブカン勤怠管理 | 生体認証打刻を搭載 |
無料で勤怠管理システムを利用できるワケ
ご紹介させていただいた様に、無料で使える勤怠管理システムは、いくつもあります。
ところで、なぜオンライン勤怠管理システムを無料で利用できるのでしょうか?
- 無料で使用できるアカウント数に制限あり
- サポートがない、少ない
- システムの中で広告表示がある
10人程度の小規模の会社であれば選ぶシステムの選択肢は広がりますが、100人を超えても無料で利用できるシステムは少ないです。
そして、ほとんどの無料勤怠管理システムはサポートがありません。困ったときに頼れる場所がない不便さはデメリットです。
中には、システム上に広告表示がされるものもあります。
このように、無料で利用できる代わりにデメリットがあることも加味して、利用しましょう。
勤怠管理をオンラインで無料お試し可能なシステム
うちの会社は従業員数が多くて、有料のオンライン勤怠管理システムじゃないと対応できなそうだな。
でも、有料のオンライン勤怠管理システムは導入するのに抵抗があるわよね。
有料の勤怠管理システムの機能が必要だけど、中身がわからないまま、有料のシステムを導入するのには、抵抗がありますよね。
そこで、おすすめなのが、無料お試し期間がある有料のオンライン勤怠管理システムです。
機能としては有料のシステムの方が良いけど、最初は少し試してから検討したい!という場合には、上手く無料お試し期間を利用しましょう!
マネーフォワード クラウド勤怠
マネーフォワードクラウド勤怠は、マネーフォワードが提供している会計、確定申告、請求書、経費、給与、社会保険など幅広いサービスと連携できることが最大の魅力です。
打刻方法は、PC打刻、タブレット打刻、モバイルGPS打刻、ICカード打刻の4種類で、主要システムと比べると少ないです。
打刻画面はイラストつきでわかりやすく、問題なく操作できます。
料金は、最低利用料金が設定されているので、無料お試し期間でしっかり試してみましょう。
CLOUZA
CLOUZAは初期費用ゼロで、費用は打刻した人数分だけしかかかりません。
打刻や確認の操作が簡単なので、マニュアルなしでも使いこなせると評判です。
屋外での打刻時には位置情報の確認もできるため、不正打刻がないかのチェックもできます。
サポート体制が充実しているところも良い点です。
jinjer勤怠
jinjer勤怠は、全機能が最初から搭載されているため、追加費用が発生しません。
打刻方法は、PC打刻、タブレット打刻、モバイルGPS打刻、ICカード打刻、SlackやChatwork打刻も可能な5種類です。
また、Apple WatchやGoogle homeでも打刻できます。
打刻画面は、コメントを残せるなど、その日のスケジュールも確認できます。
サポート体制が充実しているところも良い点です。
なお、人事管理・給与計算・経費精算・労務管理・雇用契約と組み合わせる場合は、追加費用が発生します。
人事労務freee
人事労務freeeは、クラウド会計サービスとして知名度の高いfreeeが提供する勤怠管理サービスです。
勤怠管理や給与計算、年末調整に助成金の申請までカバーできます。
法律で義務付けられた書類を自動作成したり、給与振り込みをネットバンクでできたりと、勤怠管理だけでなく人事労務を全てカバーできるシステムです。
クラウド会計ソフトfreeeとの連携にも対応しています。
細かく動画で説明してくれるので使いやすいです。
TIMEVALUE
TIMEVALUEは、打刻する際に、GPS情報だけでは不安なら、QRコードを利用した打刻方法を選べます。
設置した専用のQRコードを読み取り報告するため、より正確です。
また、TIMEVALUEには残業申請管理機能やアラート機能が搭載されており、社員一人一人の勤怠管理を細かく行えます。
こちらも、基本操作については動画で確認できるので、使いやすいです。
勤怠管理をオンラインでできるアプリもある
今は、オンラインで勤怠管理ができるアプリも存在します。
私はオンラインの勤怠管理システムをよく目にしますが、アプリもあると知って驚きました。
さて、オンラインの勤怠管理アプリはどのようなものがあるのでしょうか?アプリもいろいろな特徴があります。
ご紹介するものは、無料のアプリばかりなので、試す価値ありです。
スマレジ TIME CARD
スマレジが提供するiPadやiPhone、各種PCに対応している出退勤管理アプリです。
シフト表をオンライン上で閲覧でき、シフト表を配布する手間を省くことができます。
出退勤の不正がないように、打刻時は写真を撮影する必要があるところが特徴的です。
この機能は不正防止の他、従業員の顔をチェックすることができ、疲労度が確認できるメリットもあります。
さらに、時給設定や臨時出勤、給与計算機能など、このアプリ1つで人件費の管理を行うこともできます。
タイムカード
タイムカードは、Android端末でのみ使用可能な出退勤管理アプリです。
出退勤時にアプリを起動し、出勤または退勤のボタンをタップするだけという非常に簡単な操作です。
SDカードを利用してデータをバックアップ、反映することも可能です。
残業時間や深夜時間などを算出することもできるので、月にどれくらい働いているのか自己管理用としてもオススメです。
勤務ろぐ Free
勤務ろぐfreeも、Android端末でのみ使用可能な出退勤管理アプリです。
出退勤時にボタンをタップするだけの簡単操作で、基本の就業時間や残業扱いの時間などを入力しておけば、勤務時間を自動算出してくれます。
事前にシフトを入力するタイプのアプリではありません。
そのため、日により働く時間が異なる雇用形態の方や、外回りの営業担当者の勤怠管理に適しています。
また、メモ機能を使用して簡単な日報などを付けることも可能です。
RedCardApp
RedCardAppは、AppleWatchに対応している出退勤管理アプリです。
そのため、出退勤時にiPhone上でアプリを起動しなくても簡単に打刻することができます。
このアプリは自己管理向けで、算出した残業代・残業時間を証拠として提示しやすくなります。
集計結果はPDF形式で出力可能ですので、提示する際にメールで送信しやすいことも特徴です。
タイムシート – IS – 出退勤管理
タイムシート-IS-出退勤管理は、iOS端末で使用できる出退勤管理アプリです。
このアプリは、多言語対応しています。
日本語、英語、中国語の他、イタリア語やオランダ語、タイ語など23ヵ国語に対応しています。
集計結果はメールで送信できますので、毎月の締め日に管理者に送信することができます。
まとめ
- オンラインの勤怠管理システムを使用するとコスト削減や正確性につながる
- オンラインで使用できる無料の勤怠管理システムがある
- 無料の勤怠管理システムは人数制限やサポート体制が乏しい可能性がある
- 有料の勤怠管理システムも無料お試し期間を設けているものがある
- 無料で利用できる勤怠管理アプリもある
私は人事系の仕事をしているのですが、調べてみると、勤怠管理システムってこんなに種類があるの?とびっくりでした。
そして、無料の範囲でも機能が充実しているので、特徴を把握した上で、導入したいなと思いました。
勤怠管理を手計算やエクセルで行っている場合、まずは無料で利用できる勤怠管理システムやアプリを導入することは、メリットしかないと感じました。
たくさんの種類がありますので、ぜひ必要な機能を持つシステムを見つけてください。
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