リモートワークの影響で、自宅でのノートパソコン作業が増えた人も多いのではないでしょうか。
ノートパソコンのディスプレイが小さくて非効率だし、目や肩が疲れる気がする…。
ノートパソコンは持ち運びに便利ですが、どうしてもディスプレイ領域の小ささが難点です。
大きな画面で操作すると、気持ちもゆったり作業できますね。
ノートパソコンが2台あれば、デュアルディスプレイにして、2つの画面で作業が可能になります!
例えば、仕事用のノートパソコンと自宅用のノートパソコンが2台あれば、実現できますよ。
今回は、ノートパソコン2台でデュアルディスプレイにするための設定方法やディスプレイの置き方をご紹介します!
この記事で紹介するデュアルディスプレイを活用して、あなたのパソコンライフを快適にしてくださいね♪
ノートパソコン2台をデュアルディスプレイにする方法
ノートパソコン2台をデュアルディスプレイにする方法は、ワイヤレス配信技術による無線で行う方法とHDMI端子などで繋げる有線の方法の2種類があります。
ワイヤレス配信技術によるものは端子が不要なので、条件さえ揃えば簡単にできますよ♪
デュアルディスプレイや画面の接続という言葉を聞くと一見難しそうですが、誰でも簡単にできます。
ここでは、デュアルディスプレイを無線と有線で設定方法や、デュアルディスプレイとは何かなどをご紹介していきます!
デュアルディスプレイを無線で!ミラキャストを活用
本体側そしてモニター側となるノートパソコンの両方がWindows10を搭載していた場合は、ミラキャスト(Miracast)機能を利用して、無線でデュアルディスプレイ環境にできます。
ミラキャストは、Wi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)が策定した無線通信方式のことです。
あなたも、スマホでの動画視聴をテレビに映し出すために、ミラキャストを使ったことがあるかもしれません。
ミラキャストは、ワイヤレスHDMIとも呼ばれ、対応している機器同士では無線で接続することができます。
Windows10では、ミラキャストを標準搭載しているので嬉しいですね!
ミラキャストを使用し、デュアルディスプレイにするための設定方法を説明していきます。
事前に、本体として使用するノートパソコンとモニターとして使用するパソコンを決めておいてください。
- 「Windowsの設定」から「システム」をクリックする
- 「このPCへのプロジェクション」をクリックする
- 「どこでも使える」もしくは「セキュリティで保護されたネットワーク上のどこでも利用可能」をクリックする
- 「このPCは、電源に接続されている場合にのみプロジェクション用に検出できます」の状態を「オン」にする
事前準備は、本体側とモニター側で同じ操作を行います。
続いて、デュアルディスプレイにするための操作手順を説明していきます。
- モニター側の画面右下の通知アイコンをクリックする
- モニター側のクイックメニューから「接続」アプリをクリックする
- モニター側のプロジェクション可能なディスプレイの一覧が表示される
- 本体側の画面右下の通知アイコンをクリック「接続」アプリをクリック
- 接続可能なノートパソコンが検索されるので、モニター側のノートパソコンを選択する
- モニター側のノートパソコンに「映そうとしていますOK/解除」の表示があるので、OKをクリックする
- 本体側のノートパソコンに「接続されました」と表示があるので、「このデバイスからのマウス、キーボード、タッチ、ペン入力を許可する」を選択する
以上で設定が完了します。端子が不要で、操作が簡単なので、設定のハードルが低いですね。
ただ、両方のノートパソコンにWindows10が搭載されていることが前提条件なので、事前にチェックしてから接続してください。
ミラキャストの設定解除方法は、画面上部に表示されているツールバーから「切断」をクリックするだけで完了です。
接続端子の種類にはさまざまなものがあるので、端子を間違えて接続できなかったというトラブルもありません。
まず両方のノートパソコンがWindows10のミラキャスト機能搭載か確認してみることをおすすめします。
設定するだけで、小さな画面のストレスから解放されるなら、やらなきゃ損ですね!
デュアルディスプレイを有線で!必要端子を用意しよう
本体側そしてモニター側となるノートパソコンを有線で接続することによって、デュアルモニター環境にすることができます。
本体側のノートパソコンとモニターのノートパソコンに搭載されている映像端子の規格に合ったケーブルの端子が必要です。
ここでは、有線でWindows10のノートパソコン2台をデュアルディスプレイにする方法を解説していきます。
- 有線で接続し、両ノートパソコンに電源が入っていると、認識される
- デスクトップ上で右クリックし、メニューから「ディスプレイ設定」をクリックする
- 自動的にモニター(ディスプレイ)番号が割り振られており、本体側が選択されているのを確認する
-
下にスクロールして「マルチディスプレイ」から「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れる
-
「マルチディスプレイ」の設定リストの中で「表示画面を拡張する」を選択する
以上で、2台の画面を1つの大きな画面として使用する設定ができました。
ノートパソコンの配置設定はいつでも変更できます。
「ディスプレイ設定」の「ディスプレイの配置を変更する」の項目の中で、自分が使用する配置と同じように変更してください。
番号の書かれている四角形を、変更したい方向にドラッグし、「適用」を押せば変更完了です。
基本的にケーブルでノートパソコン同士を接続すれば、デュアルディスプレイ環境にすることができます。
ここでは、本体のノートパソコンのOSがWindows10で、有線によってデュアルディスプレイにする設定方法をご紹介しました。
ケーブルを必要としますが、無線のように通信が切れるようなトラブルにはなりにくいので、安定してデュアルディスプレイ環境にすることができます。
使用しているパソコンのOSを確認してから設定をするようにしてくださいね。
続いて、そもそもデュアルディスプレイとは何かを解説していきます。
デュアルディスプレイとは2台を同時に使用すること
デュアルディスプレイとは2台のディスプレイを同時に使用することを意味します。
本体となるパソコンとは別に、もう1つモニターとして使用するディスプレイを用意することで、より広い領域に映像を映し出すことが可能になります。
「デュアル」という言葉は、「2つの」という意味です。
あなたはマルチディスプレイという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
マルチディスプレイは、2台以上のディスプレイを使用することを指す場合が多いです。
2台の画面を活用するデュアルディスプレイの使い方には3種類あります。
画面表示の種類 | 特徴 |
---|---|
表示画面を複製する | 本体側のノートパソコンと同じ内容の画面がモニター側の画面に映し出される プレゼンテーションや説明をするときに使用することが多い |
表示画面を拡張する | ノートパソコン2台を1つの大きな画面として使用できる ウィンドウを移動したり、ポインターを移動したりすることができる |
どちらかの画面に表示する | 「ディスプレイ設定」でノートパソコンに自動的に割り振れた番号に該当するディスプレイにのみ内容を映し出す プレゼンテーションや説明をするときに、相手に画面を共有する前まで使用することが多い |
画面の使い方はシチュエーションによってさまざまです。プレゼンテーションのときにも活用できるので、便利ですね♪
デュアルディスプレイのメリットとデメリット
デュアルディスプレイの1番のメリットは、画面領域が広がることによる作業の効率がアップすることです。デメリットは、設置するスペースを用意しなければならないところです。
メリットだけではなく、デメリットも含めて確認しておきましょう!
- 余分なノートパソコンやモニターが無ければ、使用できない
- ノートパソコンやモニターを2台分置くスペースが必要である
- モニター側のノートパソコンの色味や解像度が異なると、違和感がある
- 電源が複数必要になり、電気代がかかる
デュアルディスプレイを準備する前に、設置スペースは考えておきたいポイントです。
部屋が狭い場合など、広い机が確保できない場合は、ノートパソコンの設定の前に、設置するスペースを用意しましょう!
- 広い領域で作業でき、疲労感軽減や作業効率アップにつながる
- 作業をしながら、ゲームをするなど同時進行で取り組むことができる
- スクリーンショットを撮るときに、より広い領域を撮影できる
- ミラキャストでの接続はワイヤレスなので、ケーブルが複数になるストレスがない
- 無線、有線どちらの場合でも、簡単な設定で実践できる
疲労感軽減や作業効率アップ、複数の作業を同時に行える点は魅力的です。
あなたが、オンラインゲーム、ブラウザでの検索、文章の作成など複数の作業を同時に行う場合は、メリットが多いです。
私もオンラインゲームのブラウザと、別作業のブラウザを複数立ち上げている場合に、ノートパソコン1台だけだと、いつもイライラしてしまいます。
デュアルディスプレイにしていると、どちらかの画面を最小化する必要もないので、ストレスフリーで楽しめます。
しかし、ノートパソコンでネットサーフィンなどの1つの作業しか取り組まないようであれば、メリットが少ない場合もあります。
私の周囲にもデュアルディスプレイから1台での作業に戻した友人がいました。
自分が日頃何にノートパソコンを使用しているか改めて考えましょう。
注意点はありますが、デュアルディスプレイにすれば、画面領域が2倍です!積極的に活用してみてくださいね♪
ノートパソコン2台を接続するコネクタには5種類ある
ノートパソコン2台を接続するコネクタには主に5種類あります。ノートパソコンによってコネクタが違うので、事前に注意が必要です。
本体側となるノートパソコンの端子、モニター側となるノートパソコンの端子を必ず確認してください。
ここではノートパソコンに搭載されている代表的な映像端子と、映像端子を確認するときの注意点を解説していきます。
ノートパソコンの映像端子は5種類!HDMIが一般的な端子
ノートパソコンのデュアルディスプレイに使用される映像端子は、HDMI、DisplayPort、USB Type-C、DVI、D-Subの5種類です。
HDMIは他の家電の接続のときに聞いたことがあるかもしれませんね。HDMIは映像端子の中でも代表的な製品です。
それぞれの映像端子について特徴を説明していきます。
映像端子の種類 | 特徴 |
---|---|
HDMI | ノートパソコンだけではなく、テレビやゲーム機、DVDプレイヤーなどにも使用され、機器間の映像や音声のやり取りを高品質で行うことができる映像端子 広く普及している |
DisplayPort | HDMIよりも最大解像度や通信速度が高く、8Kまで対応している映像端子 パソコンでの高画質なオンラインゲームをプレイするときに必要になる場合が多い 普及率はまだ高いとは言えない |
USB Type-C | コネクタ部分に上下の区別がなく、比較的最近のパソコンには搭載している場合がある スマホやタブレットの充電のために普及している |
DVI | 比較的古いノートパソコンが搭載しており、VGAと比べてノイズを受けにくい映像端子 DVIとHDMIは互換性がある映像端子が販売されている |
D-Sub | VGA端子とも呼ばれ、比較的古いノートパソコンにも搭載されていることが多い映像端子 多くの機器に搭載されている汎用性が高いことで知られる |
代表的なのはやっぱりHDMI端子ですが、今後4Kや8Kのディスプレイが普及する場合は、DisplayPortが台頭することが予想されます。
また、DVI端子やD-Sub端子は、比較的古いノートパソコンで見られる映像端子の種類です。
端子の両端をネジを回して接続するタイプなので、触ったことがある人も多いでしょう。
私も学校や会社のノートパソコンやプロジェクターの接続のときに使用したことがあります。
映像端子はノートパソコンの種類によって異なりますので、注意しましょう!
映像端子は正確な種類を選ぼう!接続できないことも
映像端子を選ぶときの注意点は、端子の種類をパソコンの取扱説明書や型番をインターネットで検索し、正確に端子を把握することです。
広く普及しているHDMI端子ですが、HDMIだけでもA、C、Dタイプの端子があります。
映像端子を購入するときの注意点を紹介していきます。
- ノートパソコンの取扱説明書や型番を検索することで、正確な映像端子の種類を把握する
- 本体側の出力端子、モニター側の入力端子に合う映像端子を購入する
- ノートパソコン2台の配置を決めてからケーブルの長さを確認する
- ノートパソコン2台の解像度の違いをチェックする
あなたがノートパソコンや家電に詳しくない場合は、見た目だけで映像端子を選ぶと、間違った種類を購入する可能性があります。
正しい映像端子で接続しないと、映像が表示されないこともあるので、事前確認が必要です。
また、解像度とは、画面に映すことができる容量のことです。
例えば、本体側のノートパソコンの解像度が高い場合でも、モニター側のディスプレイの解像度で出力されるので、注意しましょう。
私も見た目だけで判断した映像端子が使えない苦い体験をしたことがあります。
ネットショッピングで購入したケーブルで、一旦開封したこともあり、結局返品はあきらめました。
高額な買い物ではありませんでしたが、使用することができないケーブルを持っていても役に立ちません。
あなたもノートパソコンの映像端子の種類を正確に把握するようにしてくださいね♪
ノートパソコン2台の置き方は横でも縦でも配置可能!
ノートパソコン2台の置き方は、リーズナブルに済ませるなら横並びがおすすめです。縦並びにするためには、専用の机やスタンドが必要になる場合が多いです。
リモートワークが本格化しているから、ノートパソコンでの作業用デスクを新しく買おうかな。
リモートワークなどで自宅での作業時間が増えている影響で、新しい机の購入を考えている方も多いでしょう。
ノートパソコン2台の置き方に合った机の特徴と新規購入の場合の相場もご紹介します。
あなたのお部屋のスペースを想像しながら読んでくださいね。
ノートパソコンの置き場所が平面なら横並びにしよう!
机のスペースにノートパソコンが2台並ぶのであれば、デュアルディスプレイは横並びの置き方がおすすめです!
スペースさえあれば、専用の机や台を購入することなく、気軽に実践することができます。
ただし、横並びにすると、スペースが必要となるのが難点です。
ノートパソコンを横並びに便利な机の特徴や相場を調べました。
2022年3月時点でのオンラインショップで購入する場合の情報です。
種類 | 特徴 | 相場 |
---|---|---|
自立式机(I字型) | シンプルでフラットなタイプの横長の机 収納が無い場合が多い | 3,000円~ |
コーナー型机(L字型) | フラットなタイプのL字型の机 部屋のコーナーやスペースに合わせれば、I型よりも机の領域が広がる | 7,000円~ |
ゲーミングデスク | 体にフィットするカーブ加工のデスクもある 配線や長時間使用する人のための工夫がある | 10,000円~ |
リーズナブルなものであれば、3,000円前後から購入可能です。
何時間も机を使用する場合には、ゲーミングデスクもおすすめです。
体にフィットするように設計されていたり、配線が多い場合の工夫がされたりしています。
新しく購入する場合は、家具のトーンに合わせた色で、設置スペースを考えて購入してくださいね。
ノートパソコンを縦並びにする場合は段差が必要!
ノートパソコン2台を縦に設置する場合には、段差が必要になります。つまり、縦並び専用の段差がある机や、スタンドが必要です。
縦並びにする場合は、横に広がらないため、省スペースに収めることが可能です。
ノートパソコンは作業中に下を向くので、体が疲れるあなたには、是非縦置きをおすすめしたいです!
ノートパソコンを縦並びにする便利な机やスタンドの特徴や相場を調べました。
2022年3月時点でのオンラインショップで購入する場合の情報です。
種類 | 特徴 | 相場 |
---|---|---|
スライド棚デスク | スライド棚を引き出すことで、上下に段差ができる プリンターなどを置くことができる上棚など収納スペースがある場合が多い | 6,000円~ |
折りたたみ式スタンド | 専用スタンドでノートパソコンを高く設置し、段差を生み出すことができる どの机でもスタンドを移動すれば場所を選ばない 新しく机を購入する必要がない | 1,000円~ |
アームスタンド | 机にアームスタンドを設置し、ノートパソコンを好きな高さに設置することができる どの机でもアームを移動すれば場所を選ばない 新しく机を購入する必要がない | 4,000円~ |
折りたたみ式スタンドであれば、安価に縦並びに設置することができます。
しかし、自分の好きな高さに合わせたいのであれば、より自由度の高いアームスタンドがおすすめです。
折りたたみ式スタンドやアームスタンドを使用すると、作業場所を選ばずにセッティングできるので便利です♪
段差があれば、縦並びに設置することができますが、お菓子などの空き箱で、奥に設置するモニター側のノートパソコンを置くのはおすすめできません。
私も空き箱を利用していましたが、安定性に欠け、何度か倒してしまった経験があります。
ノートパソコンは精密機器なので、できるだけ安定性を重視してくださいね。
ノートパソコンが縦並びだと、視線が下方向に集中しないので、肩こり軽減にもつながりますよ!
私も縦並びでデュアルディスプレイ環境をつくり、ノートパソコンの作業をしていますが、特有の肩こりが軽減されました。
また、有線でノートパソコンをつなぐ場合は、配置を決めてからケーブルの長さを決定するのがおすすめです。
机やスタンドは組み立て式が多いので、組み立て作業や時間も考慮しましょう!
ノートパソコンを置く空間にピッタリのサイズ、色の机やスタンドを選んでくださいね。
まとめ
- ノートパソコンを2台使用し、デュアルディスプレイにするには、無線と有線の場合がある
- 無線でデュアルディスプレイをするときは、Windows10のミラキャスト機能を活用する
- 有線でデュアルディスプレイをするときは、専用の映像端子を利用する
- デュアルディスプレイとは、ディスプレイを2台同時に利用することである
- ノートパソコン同士を接続する映像端子には5つの種類があり、対応する正確な端子を選ぶ必要がある
- デュアルディスプレイの置き方には、横と縦並びがあり、横並びは机の新規購入が必要なく設置できる
ノートパソコンが2台ある場合は、デュアルディスプレイを活用して、画面領域を広くしましょう♪
私もノートパソコンが2台あるので、デュアルディスプレイにしていますが、非常に快適です。
2つ以上の作業が同時にできるので、効率が全然違いますよ。
是非、ノートパソコン2台でデュアルディスプレイを実践するときの参考にしてください!
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