子どもが受験に合格した後や、受験も終わって塾をやめるとき、塾へお礼の品は渡すべきでしょうか。
先生にはとっても感謝しているし、お礼と一緒に渡せるおすすめは何かないかな?
塾や塾の先生に必ずお礼を渡さなくてはいけないということはありませんし、失礼にもあたりません。
しかし、わが子のため、親身になって指導してくれた先生には、感謝の言葉だけでなく品物を送りたいというのが親心。
塾にお礼の品を贈るなら、先生たちで分けられるお菓子がおすすめです。
どういった種類のお菓子がおすすめなのか、お菓子以外の品やお礼を渡すタイミングなどをご紹介します。
ただし、塾によって「金品の授受は禁止」と明言しているところもあります。その場合、無理して渡すことは避けましょう。
一番大切なのは、何より感謝の気持ちですよね。
塾へのお礼はお菓子がおすすめ!和菓子?洋菓子?
大人数のクラスで指導する集団指導型塾と比べ、少人数制の個別指導型や個人経営塾では、生徒一人ひとりに寄り添った指導になります。
そのため、個別指導型や個人経営塾へ通った生徒の親御さんは特に「ぜひ先生にはお礼がしたい!」と思う気持ちが強くなるようです。
塾へお礼をするなら、贈り物ではお菓子がおすすめです。ここでいうお菓子は「菓子折り(外箱に入ったお菓子)」になります。
お菓子を選ぶときに明確なルールはありませんが、相手の負担にならないよう考慮するのがマナーですよね。
どんなお菓子を選ぶ?
ひとくちにお菓子といっても、和菓子・洋菓子いろいろありますね。どういったものが選ばれているでしょうか。
経験者の意見をまとめてみました。具体的におすすめのお菓子が見えてきますよ。
- 個包装の焼き菓子
- 賞味期限が長い(日持ちするもの)
- 塾の先生や職員で分けられる十分な数が入っている
- 金額の相場は3,000円~5,000円程度
塾の先生は忙しいため、お菓子なら授業の間にサッとつまめるタイプが喜ばれます。
日持ちしない生菓子や、ナイフで切り分けたり、フォーク・スプーンを使ったりするようなものは受け取った側の手間になってしまいますね。
塾にいる先生やスタッフ皆さんでシェアできるよう、中身は大きさよりも、たくさん入っている方がよいでしょう。
洋菓子で、クッキーやラスク、マドレーヌ、フィナンシェなど、焼き菓子なら個包装されたものが多く、選びやすいのでおすすめです。
これらは菓子折りとして販売しているお店も多いですし、賞味期限は2週間から30日、それ以上あるものが多いですよ。
お煎餅やおかきでもいいんじゃないの?
もちろんお煎餅もよいのですが、種類によってはにおいが広がるものもあります。しょうゆや海苔のにおいは意外に主張が強いですよね。
和菓子なら、においが気にならない個包装のカステラや、日持ちがする一口サイズのようかんはいかがでしょうか。
日頃から先生とコミュニケーションが取りやすい塾だったら、先生の好みはお子さんを通してリサーチできるかもしれませんね。
お菓子以外ならコーヒーやジュースも
2月、3月など受験後でお礼の集中しそうな時期は、塾にお菓子がたくさん届いていそうですよね。
他の方が贈ったお菓子と被ってしまってご迷惑にならないかしら?
中には、お菓子と一緒にいただけるコーヒーや紅茶、ジュースの詰め合わせを贈るという親御さんもいらっしゃいます。
飲み物ではコーヒーが多く、その場合、缶コーヒーよりもドリップパック詰め合わせをおすすめに挙げる声もありました。
あなたの好きなドリップコーヒーだと選びやすいですし、おいしいから選んだという気持ちもお礼にはふさわしいですよね。
中には、お酒を贈るという親御さんもいます。「合格酒」として、日本酒やワインを贈る風習がある塾もあるようですね。
小規模塾で先生個人には贈りやすいともいえますが、好みもあるでしょうし、先生が大学生の場合や、そもそも飲めないという方もいます。
また、お酒は受け取りを禁止している場合もありますので、事前にリサーチしておきましょう。
塾へのお礼には商品券や現金を贈ってもいい?
調べてみると、中には商品券や現金を贈るという意見もありました。どちらかというと個人経営塾の先生へ贈られているようです。
お礼として贈るなら、現金よりもギフトカードの方が一般的です。
現金で3,000円~5,000円だと中途半端や少ない、という意見があります。その金額ならお菓子やコーヒー、商品券の方がよさそうです。
お世話になった先生個人へ喜ばれるものをお礼として贈りたいんだけど、何がいいかしら?
先生個人へ菓子折りを贈っても、量が多すぎて一人で食べきれず、結局塾で配ることになってしまうかもしれません。
塾よりも先生個人にお礼をしたい場合は、商品券やギフトカードが喜ばれます。また、若い先生にはスタバカードも喜ばれますよ。
塾の近くにスタバがあるなら、検討してみてはいかがでしょうか。
調べてみると、他にもさまざまなギフトカードがありました。
その中から、使い勝手が良いギフトカードをピックアップしました。選ぶ時の参考にしてみてくださいね。
- クレジットカード会社のギフト券(JCB・UCなど)
- QUOカード
- 図書カード
- スターバックスカード
- イオンギフトカード
- Amazonギフト券
商品券、ギフトカードなどを贈る場合、金額は3,000円~10,000円が相場のようです。
先生の趣味や個性に合わせてギフトカードを選ぶと、喜んでいただけそうですね。
塾のお礼でのしはどう書く?お礼に行くのはいつ?
菓子折りにはのし紙を付けるべき?表書きは?
塾へお礼の贈り物には、のし紙を付けた方がより丁寧です。慣れてないと、どうしていいか悩むところではないでしょうか。
お礼の場合、のしに使う水引は「紅白蝶結び」です。蝶結びは何度も結び直せるため、何度繰り返しても良いお祝い事やお礼に使います。
のしの表書きには、上段に「御礼」、下段は子どもの氏名を書きましょう。
あなたが塾で渡すことになるとしても、お世話になったのはあなたではなく子どもですよね。
ご挨拶は先にあなたから電話や対面で済ませた上で、後日子どもがお菓子を持っていくような場合もあると思います。
そのときは、あまりかしこまったのしは不要かもしれません。塾それぞれに違いはありますので、状況を見て判断しましょう。
合格したらお礼やご挨拶は早い方がいいよね?
わが子の受験が終わったとしても、塾の生徒さんはまだ受験前、結果待ちという場合もあります。先生も気が気ではありません。
すぐにでもお礼に行きたい気持ちはわかりますが、他校の合格発表が終わってから訪問しましょう。
また、授業前だと先生は準備で忙しく、他の生徒さんもいます。生徒がいるところで贈り物をしないなどの配慮も必要です。
親御さんがお礼で塾を訪問するタイミングなどについてまとめました。
- 他校の合格発表が終わったあと
- 塾に通う最終日
- お迎えの時間帯に教室へ行く
- 直接塾にアポイントを入れて、都合の良い時間に行く
お子さんの合格からお礼に行くまで期間があいてしまうようなら、一度お礼の電話を入れてから、あらためて訪問しましょう。
あなたが訪問するときは、なるべくお子さんと一緒に行ってごあいさつすると、先生も喜ばれますよ。
塾へのお礼は手紙が贈り物以上に喜ばれる!
贈り物にはひと言添えた方がよいかしら?
うちの子が通っている塾は贈り物を受け取らないらしいから、会って挨拶するだけでいいかな。
菓子折りなどを渡すときには、ひと言でも添え状があるといいですね。先生不在のときも、添え状があれば気持ちはきちんと伝わります。
贈り物をしない場合は、ご挨拶だけでも十分です。しかし、贈り物以外に塾の先生へ感謝を伝える手段として「手紙」はとても喜ばれます。
菓子折りに添えるなら、一筆箋へひと言で構いません。
- 息子(娘)〇〇が大変お世話になりました。心ばかりの品ですが、皆さまでお召し上がりください。
- ありがとうございました。感謝の気持ちです。どうぞお受け取りください。
あまり難しく考えなくても、この程度で大丈夫です。
手紙なんて普段書かないから、どんなことを書いたらいいかわからないよ!
保護者から先生へ贈る手紙には、次のような流れで書くのが一般的です。
- 時候の挨拶
- 合格の報告
- 先生への感謝
- 結びの挨拶
簡単な例文をご紹介します。参考にしてみてください。
拝啓 向春の候、□□先生におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
おかげさまで息子(娘)〇〇は無事、第一志望の△△高校(中学・大学)に合格できました。本人も家族も大変喜んでおります。
これもひとえに、□□先生より丁寧なご指導をいただいた賜物と心より感謝いたしております。
いつも熱心に勉強の面白さを教えてくださった□□先生のご指導は、今後息子(娘)にとって人生の宝となることでしょう。
本当にどうもありがとうございました。
末筆ながら、□□先生のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
文中にお子さんが塾へ通い始めてから変化したことや、苦手科目を克服したエピソードなど入れると、より感謝の気持ちは伝わりますよ。
また、生徒からの手紙に先生はとても感激するそうです。
お子さんが手紙を書くときは、先ほどの形式など気にしなくても大丈夫です。
先生との思い出や、素直な感謝の気持ちを手紙に書きましょう。
もし、塾がホームページに手紙を掲載しているなら、掲載の許可も伝えておくと喜ばれますよ。
まとめ
- 塾へのお礼にするお菓子でおすすめは、個包装、日持ちする、数が多いもの
- 塾へのお礼にするお菓子は、日持ちしないものや切り分ける手間がかかるものを避ける
- お菓子の他には、ドリップコーヒーや紅茶、ジュース詰め合わせもおすすめ
- 先生個人に贈るなら、現金よりも商品券やギフトカードがおすすめ
- 菓子折りなど贈り物につけるのしは、紅白蝶結び水引で「御礼」と生徒の氏名を書く
- 塾へお礼を渡す時期は、他生徒の受験が終わってから
- 贈り物以上に保護者や生徒からの手紙は喜ばれる。
集団指導型塾も、個別指導や個人経営塾も、金品の授受を禁止しているところがあります。
感謝の気持ちがかえってご迷惑とならないよう、贈り物をする前に塾の規定などは確認しておきましょう。
それに、「高い授業料を払っているのだから、お礼まで贈る必要はない」という考えの親御さんもいらっしゃいます。
いずれにせよ、最後はきちんと挨拶してお礼をすることが、受験まで頑張ったお子さんの気持ちに応えることとなるのではないでしょうか。
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