youtubeなどで最近よく見るようになったvtuber(ブイチューバー)。
2Dや3Dのキャラクターがリアルな動きで歌を歌ったりダンスをしたり、ゲーム実況をしたり。
最近は映画館などでバーチャルライブを行っていたり、バーチャルアイドルとしてvtuberの活躍の場が増えています。
そんなvtuberのライブの仕組みはどのようになっているのだろう?と思ったことはありませんか。
まるで生身の人間のようなリアルな動きはどのように作っているのでしょうか。
それはvtuberを演じる人間と、スクリーンに映像を流すエンジニアによって作られています。
vtuberのライブの仕組みから、バーチャルライブの裏側、2021年に開催されたイベント情報をまとめました。
vtuberのライブの仕組みを知りたいあなたも、これからなりたいあなたも参考になりますよ!
vtuberライブの仕組みって?人間の動きを反映!
vtuberのライブは一体どんな仕組みで動いているのか、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
vtuberは架空の存在だと思われがちですが、現実世界の人間の動きが反映されるようになっています。
現実世界の人間が、モーションキャプチャーという技術を使って動かしているのです。
vtuberのリアルな動きは、実際の人間の動きが反映されていたからなんですね。
モーションキャプチャーとは何か、後ほど紹介したいと思います。
vtuberを演じる演者とステージをつくるエンジニア
バーチャルライブでは、vtuberを演じる実際の人間=演者と、スクリーンに映像を流すエンジニアによって成り立っています。
演者はスクリーンの裏側でモーションキャプチャーというスーツを着て、トークをしたり音楽に合わせてダンスをします。
するとリアルタイムでその動きに合わせてvtuberも動く仕組みです。
対してエンジニアは、CGのステージを作ったり、演出映像を作ったり、またその作った映像をスクリーンに映し出す仕事をしています。
普通ライブなら、奥行きのあるステージで生身の人間が踊ったりするものですよね。
ですがvtuberのライブステージは巨大な1面のスクリーンになっています。
スクリーンに立体的なステージを映し、vtuberを動けるようにプログラムするのがエンジニアです。
vtuberが集うバーチャルライブの裏側とは
vtuberのライブの仕組みを紹介しましたが、実際にどのようになっているか気になりませんか?
先程説明したようにバーチャルライブの裏側は、vtuberを演じるプロの声優さんがモーションキャプチャーの器具を身に着けています。
ライブの裏側ではそのほか、映像スタッフさんがいたり重厚そうな機材がいっぱいあったりします。
専用の機材を駆使しリアルタイムで映像を切り替えを行ったり、音楽を流したり、ステージの裏側で重要な役割を担っています。
企業が行う大きなvtuberライブになると、多くのスタッフさんや機材が必要になり、大がかりになるようです。
演じる声優さんも大変そうですが、たくさんの人が関わって作られているのがわかります。
モーションキャプチャーとは?
モーションキャプチャーとは、全身にセンサーを着け、人間の動きをトレースしコンピューターに記憶する技術のことです。
センサーで読み取った動きに、キャラクターのデータを反映させて動かすといった仕組みの技術です。
映画のメイキング映像で、緑の背景をバックに俳優がセンサーの付いた黒い服を来て撮影しているシーンを見たことがありますよね。まさにその技術です。
vtuberのなめらかな動きもこのモーションキャプチャーで作られています。
手足の動きや、指先、顔の表情まで細かく反映させることができます。
代表的な製品に『PERCEPTION NEURON(パーセプション・ニューロン)』があります。
とても高額なため主に企業系のvtuberやキャラクター企画系に使用されています。
有名な「キズナアイ」もこの技術が使われているのではないかと言われています。
髪の毛の動きがリアルだったり、表情が豊かだったり、思わず見入ってしまうような細かさです。
普通のCGより、人間味が感じられますね。この細やかさが魅力の一つなのではないでしょうか。
vtuberになってライブ配信する方法は?
モーションキャプチャーのほか、vtuberになってライブ配信をする方法は3つあります。
- VR機器
- フェイストラッキングソフト
- ライブ配信用スマホアプリ
必要な機材や使用するソフトを解説しているので参考にしてください。
VR機器
VR機器を使えばヘッドセットと2つのコントローラを持つだけでも全身の3Dのアバターを動かすことができます。
『バーチャルキャスト』というVR機器を使用した配信サービスも充実しており、個人でも比較的簡単にvtuberになることが出来ます。
無料で利用できるツールでアバターを作成できますが、専門的な知識が必要でした。
しかし、少し頑張れば自分で作ることもできるようになりました。
自分のデザインしたアバターで動かすことができるのは嬉しいですよね。
またボイスチェンジャーという機器を使えば、自分の声を加工して違う声にすることもでき、女性が男性、男性が女性になりきって演じることもできるのです。
フェイストラッキングソフト
PCにウェブカメラと表情を読み取る仕組みの「フェイストラッキングソフト」を入れれば、vtuberになることができます。
『 Animaze by FaceRig(アニメイズバイフェイスリグ)』は、安価で一般的で低スペックなPCでも対応できるソフトがです。
また『Luppet(ラペット)』という手の指の動きや、表情にも対応することができるソフトも注目を集めています。
笑顔やウィンクといった顔の表情もキャラクターを魅力的に見せる重要な要素ですよね。
もし私もvtuberになるなら表情も変えられるアバターがいいです。
ただ、アバターが胸から上しか映すことができない、オリジナルのキャラクターを使用する場合はキャラクターの絵を自分で用意しないといけません。
『Animaze by FaceRig』は標準でアバターが用意されているので、すぐにキャラクターになれます。
また「Live2D」というイラスト風の2Dモデルをインポートして使うこともできます。
たまにyoutubeでみる解説系の動画や、ゲーム配信の動画に使われているのを見たことがありますね。
やはり手に届きやすい価格なので、皆使っているようです。
ライブ配信用スマホアプリ
vtuberになりたいけど、機材も買えないし、作れないし、というあなたは、まずはアプリから始めてみるのも手ですよ。
vtuberになって配信できるスマホアプリを調べました。
<REALITY(リアリティー)>
スマホ1つでアバターのカスタマイズから、ライブ配信までできる画期的なアプリです。
自分の好みのキャラクターを作ることができ、顔出しなしでライブ配信もできるので、キャラクターになりきって楽しむことができます。
チャット機能もあるので、コミュニティ同士の交流も楽しそうです。
価格は無料で、収益化機能もあるので、お金をかけずに人気配信者になることだって可能です!
機材がないけど、とりあえずvtuberになりたい、vtuberになって非現実を味わいたいあなたにおすすめです。
<Mirrativ(ミラティブ)>
こちらもアバターを使用してライブ配信できるアプリです。
他のアプリと少し違うのはゲーム実況ができるという点です。
プレイ中のスマホゲーム画面をそのまま配信することができるのが特徴です。
ゲーム実況はPCしかできないと思われがちですが、機材が必要なくても、スマホゲームなら簡単に配信することができます。
「エモモ」というアバターを映して配信するので、顔出しの必要がありません。
カメラ機能に連動して動くのではなく、声でアバターが動くので、ふいに自分の顔が映ってしまう心配もありません。
友達とも配信することができるので、皆でわいわいゲーム配信を楽しみたいあなたにおすすめです。
<カスタムキャスト>
株式会社ドワンゴと株式会社S-courtが共同で提供している「カスタムキャスト」。
アバターのカスタマイズはもちろんのこと、配信中のポーズを設定すれば、配信中にフリック操作で直観的にアバターの動きを変えられる機能もあります。
ニコニコ動画で生放送ができるのも最大の特徴ですね。
またiPhone X、iPhone Xs、iPhone Xs MaxではフェイストラッキングとARに対応しており、自分の表情も反映することができます。
会員サービス(有料)に入れば、作ったアバターは先ほどVRで紹介した「バーチャルキャスト」でも使えるようになります。
ニコニコ動画で配信しながら、コメントで盛り上がりたいあなたやアバターを作って他のサービスでも使いたいあなたにおすすめです。
<SHOWROOM V>
「SHOWROOM V」はライブ配信で有名な「SHOWROOM」が提供しているvtuber向けライブ配信サービスです。
顔出しなし、難しい機械設定もないので、手軽に始めることができます。
インカメラが反映されるようになっているので、ユーザーまばたきや、手の動き、距離感が現実の動きと連動します。
アバターは標準装備もありますが、「Pixiv」が運営している「VRoidHub連携」サービスと連携すれば、Pixivの好きなアバターを使うことができます。
写真や動画も取ることができ、ライブ映像を残すことも可能。
iphoneなどのiosのみの対応なるので、アンドロイドでは使用できなのが欠点ですね。
<Vカツ>
VカツはPC版で利用されてきましたが、スマホアプリにも対応するようになりました。
女性キャラはもちろん、男性キャラ、ちびキャラなど、さまざまなアバターが作れます。
表情付けや、アニメーションなど細かい設定も可能です。
アバターの細部までこだわって、自分が納得するまで作ることができるのも魅力の一つです。
こちらも作ったアバターは「ニコニコ動画」や「バーチャルライブ」で使うことができます。
普通だったら3Dキャラクターをちゃんと作ってもらうにはそれなりの費用がかかります。
ですがこちらも無料で利用できます。驚きですね。
他のアプリもそうですが、無料で自分好みをアバターを作って配信できるようになったのは技術の進歩ですね。
vtuberのバーチャルライブの2021年を振り返る
youtubeの活動だけにとどまらず、リアルなライブでもvtuberが見られるイベントが近年活発になっています。
感染症などの影響で、通常の音楽ライブも軒並み中止になる中、vtuberも例外ではありませんでした。
しかし、オンラインでも同時視聴できるのもバーチャルライブの強味です。
2021年はどんなバーチャルライブが行われたのでしょうか、有名なライブを調べました。
Vtuber Fes Japan 2021
ニコニコ動画で有名な株式会社ドワンゴが主催の、日本最大級のバーチャルライブイベント「Vtuber Fes Japan」。
「キズナアイ」や「ミライアカリ」など知名度がある人気vtuberが、総勢60名登場。
「バーチャル田中ヤスタカ」も登場し、vtuberの歴史を作ったバーチャルアイドルから、最新のバーチャルアイドルまで網羅しているのが魅力です。
川口総合文化センターリリアメインホールにて、2021年1月30日(土)と2021年1月31日(日)の二日間に渡って開催され、リアルでもネットでも大盛況を収めました。
2022年春にも開催予定です、出演するvtuberのオーディション企画も11月に始まりました。
動向が気になりますね、チェックしておきましょう。
TUBEOUT!
「TUBEOUT!(チューバウト!)」は株式会社バルスが開催しているvtuberのリアルライブです。
2021年は月に1回、さまざまなvtuberを招いて、バーチャルライブを繰り広げてきました。
2021年11月6日(土)には池袋HUMAXシネマズで開催し、数百人のファンを集客する人気ぶりです。
過去には銀河アリスなど人気vtuberも出演しています。
今後は2か月に1回の開催を予定しており、これから盛り上がるのは間違いなしですね。
オンラインで見るより、ペンライトを振ったり声援をかけたり、その場でしかできない体験ができるのもvtuberライブならではですよね。
にじさんじ Anniversary Festival 2021
人気バーチャルライバーグループ「にじさんじ」が3周年を記念した大型バーチャルライブフェス。
2021年2月27日(土)と2021年2月28日(日) の二日間開催されました。
東京ビッグサイト青海展示棟A&Bホールで開催予定でしたが、新型コロナウィルスの影響により、オンラインに変更になりました。
ニコニコ動画で同時配信され盛り上がりを見せました。
海外を含め、総勢100名近くのにじさんじ所属のライバーが参加。
ステージの背景の映像や、派手な演出も目を引くとても豪華なライブとなりました。
他にも学園祭をテーマにした企画や展示などが開かれ、オリジナルグッズ販売など、さまざまな企画が催されました。
2021年2月26日(土)の前夜祭のダイジェスト動画もYoutubeで公開されています。
私も動画を見ましたが、キャラクターがの動きがリアルですごいなと思いました。
大盛況のライブが多かったので、今後も定期的にライブが行われそうですね。
まとめ
- vtuberのライブの仕組みはvtuberを演じる実際の人間と、映像を映し出すエンジニアによって作られている
- 「モーションキャプチャー」という技術を使って、人間の動きを反映させている
- 「モーションキャプチャー」とは、全身にセンサーを身につけ人間の動きをコンピューターに記憶する技術のこと
- vtuberのライブの裏側は、プロの声優さんが「モーションキャプチャー」のスーツを着て、実際に体を動かし、連動してvtuberも動く
- vtuberとしてライブ配信を行う方法は「モーションキャプチャー」以外に3つある
- 「VR機器」はヘッドセットと2つのコントロールを持つだけで、アバターを動かすことができる
- 「フェイストラッキングソフト」とウェブカメラで、vtuberになることができる
- 「ライブ配信用スマホアプリ」を使えば、だれでも簡単にvtuberになって配信することができる
- vtuberのリアルライブは「Vtuber Fes Japan 2021」「TUBEOUT!(チューバウト!)」など、リアルとオンラインで開催され盛り上がりを見せた
vtuberがリアルに動く仕組みは、モーションキャプチャーという技術にありました。
実際に演じる演者と、モーションキャプチャーの仕組みを駆使するエンジニアによって、熱い空間が作られているんですね。
スマホアプリが普及し、vtuberになって人気なるのも意外と簡単だということがわかりました。
vtuberのライブに足を運ぶのもよし、vtuberになるのもよし、あなたなりのvtuberの楽しみ方をみつけてくださいね。
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