今まさにノートパソコンに水こぼしたあなた。ドライヤーで乾かそうとしていませんか?
まずは落ち着いてください。間違った対処をしてしまうと、パソコンに深刻なダメージを与えてしまうかもしません。
ドライヤーで乾かすのは手っ取り早い気もしますが、熱風はノートパソコンにダメージを与えてしまうので、NGなのです。
ノートパソコンに水こぼしたら、ドライヤーではなく、最初にするべきことがあるのです。
この記事では、ノートパソコンに水こぼした時の対処法をお伝えします。知っておくことで、深刻なダメージを避けられるかもしれません。
そして、大切なデータのバックアップ方法から気になる修理代まで、まるっとお伝えします。
まずは焦らずに対処法を知って、あなたのノートパソコンとデータを守りましょう!
ノートパソコンに水こぼしたらドライヤーはNG!対処法は?
ノートパソコンに水こぼしたあなた。「乾かすにはドライヤーだ!」と思いますよね。
いつも髪を乾かす時のように、「カッサカサになるまで乾かしてやる!」と意気込んで。
しかしノートパソコンに、ドライヤーはNGなのです。パソコン内部の部品は熱に弱く、溶けてしまう可能性があるからです。
急いで服を乾かす時は、ドライヤーを引っ張ってきますが、パソコンは精密機器。気を付けないといけないのですね。
とっさにとった行動で、ノートパソコンがダメになってしまったら悲しいので、気を付けましょう!
もうやってしまったというあなたは…。大事なパソコンなら、修理屋さんに見てもらうほうがいいかもしれません。
ドライヤーの冷風ならいい?
ドライヤーの冷風なら、熱ダメージがないのでOKです。ドライヤーの代わりに、冷房や扇風機でもいいですね。
ただし、冷風がだめな場合もあるので気を付けてください!例えば水でなくジュースやコーヒー、お酒などをこぼしてしまった場合。
乾燥させることで、基盤についた砂糖や塩分などが早く固まってしまい、故障するリスクが高まってしまうのです!
水以外だと、乾燥はNGなのね!
こびりつきが原因で故障のリスクも高まるので、水以外の場合は、早めに修理屋さんへ持ち込むことをおすすめします。
逆に水の場合は、復活することも多いそうですよ!少し安心ですね。
しかしやるべきことをしないと、やはりダメージが大きくなってしまいます。
次にノートパソコンに水こぼした場合に、やるべきことの手順をお伝えしますね。参考にして素早く対処してください。
これをやるからやらないかで、復旧率に違いが出てくるそうですよ!
電源を切る
まずはすぐに電源ボタンを長押しして、電源をすぐに切ります。
保存してから…。とゆっくりしているうちに、ダメージが大きくなるので、すぐシャットダウンしましょう!
今していた作業がパーになってしまうのは悔しいですが…。しかしあとの修理代やデータのことを考えると、すぐにシャットダウンする方が正解です。
シャットダウンしたら、電源コードを抜くことも忘れずに。
バッテリーを取り外す
ノートパソコンは、バッテリーからも電源が供給されているので、バッテリーを外しましょう。
つけっぱなしだとダメージを与えてしまうので、気を付けてくださいね。
背面のフタを開けるとバッテリーがあり、取り外すのは簡単でしたよ♪
内蔵バッテリーの場合は、自分で分解する前に、修理屋さんへ相談することをおすすめします。
こんな感じで、簡単に取れましたよ。私のパソコンは、右と左にツマミがあり、そこを押しながら取ると、取れるようになっていました。
パソコンによって違うと思いますが、バッテリーを取り外すことは特別なことではないため、やってみると簡単にできると思いますよ。
ノートパソコンを逆さにして水を切る
次は、ノートパソコンを逆さにして水分を出しましょう。水分を受けるために、タオルを敷きます。
その後、パタッと閉じても大丈夫です。この方がバタンと閉じてしまう心配はありませんね。実はさっきまでドキドキしていました(笑)
ノートパソコンは、キーボードの下にマザーボードという基盤があり、メモリーやハードディスクなどの部品をつなぐ大事な役目があります。
そのマザーボードが濡れてしまうと、電源が入らなくなったり画面が映らなくなったりするので、すぐに乾かしましょう。
逆さにすることで水を出しますが、中には、底に排水機能がついている機種もあるそうなので、チェックしてくださいね。
「水を出す」というシンプルなことですが、早めに対応することで、復活率も変わってくるようですよ!
そして1週間ほど、しっかり乾燥させることが大切です。直射日光を避けて、風当りのいいことろに置いておきましょうね。
バックアップを取りたいから、早く電源を入れたいわ。
大事なパソコンの中身、いち早くバックアップを取りたいですよね。
しかし待ってください。濡れたまま電源を入れると、パソコンに一番ダメージを与えてしまうのです。
水こぼしたから電源を切った→バックアップを取ろうとすぐに電源を入れた→パソコンがダメになった、という例はたくさんあるそうです。
私はうっかりさんなので、しっかり覚えておかないと、やってしまう自信があります(笑)
ボタンを見たら押したい気持ちは分かりますが、絶対しないように気をつけましょうね!
乾いたあと、電源がつけば問題はない?
しばらくは問題なくても、その後問題が出ることもあるそうです。
「電源がつかない」、「画面が映らない」、「キーボードが打てない」など、不具合がでる前に、バックアップを取っておきましょう。
もう電源が入らない…。という場合も安心してください。電源が入らなくてもバックアップを取る方法はあるのですよ!
ノートパソコンに水こぼしたらバックアップを取ろう
ノートパソコンに水こぼした時の、対処法が分かりましたね。次は大切なデータのバックアップを取りましょう。
水こぼした後に復活をしたとしても、いつ不具合がでるか心配ですよね。そんな時はバックアップを取ることでデータは守られますよ。
水こぼした…。でも電源が入らないから、データはもう復活しない?
電源が入らなくても、大丈夫なのです。パソコン音痴の私からすると、どういう意味?となりますが…(笑)
実はハードディスクは横(か背面)から取り出して使うので、電源と関係ないのです!電源がつかなくても、一安心ですね。
さて、バックアップをする時に必要なものと、手順を説明しますね。
準備するもの
大切なデータをバックアップをするために、下記を準備しましょう。
- データをバックアップするための、別のパソコン
- HDD(SSD)ケース
HDD(SSD)ケースとは、ノートパソコンのハードディスクを、外付けのハードディスクとして使うことができるケースなのです。
簡単に言うと、魔法のケースにハードディスクを入れるだけで、「他のパソコンにコピー完了だわよ!」という感じです(笑)
パソコン用語は小難しいものが多くて困りますよね。魔法の一言で全部済ませたいお年頃です。
さてどこに売っているのでしょう?Amazonで調べてみると、ありましたよ。思っていたより安くて嬉しくなります♪
- 玄人志向 SSD/HDDケース 2.5型 (税込830円)
- ORICO 2.5インチ HDD/SSD ケース(税込948円)
ノートパソコンのハードディスクは2.5インチなので、2.5インチ対応のケースを選んでくださいね。
ところで、HDD(SSD)って何?
HDDはHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)、SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブの略で、どちらも同じ記憶媒体のことです。
また小難しい用語でしたね…。ノートパソコンではどちらかが使われています。
Amazonで紹介したものは、HDDでもSSDでもどちらにも対応しているので、大丈夫ということですよ♪
これで準備はOK!次は、HDD(SSD)ケースを使って、バックアップを取るための手順を説明しますね。
ハードディスクを取り出す
さて、バックアップの手順です。バッテリーをつけたままだと感電する恐れがあるので、取り外してくださいね。
ではいざ、取り出してみましょう。ハードディスクの大きさは、大体、【縦10cm×横7cm×厚さ1cm】。
パソコンの底にあるネジ1本を外せば取り出せるものが多いそうですよ。(海外メーカーの場合は横が多い。)
私のパソコンは、左下にハードディスクがあるようで、ネジを何個も外さないといけませんでした。
全体を外すためにネジをネジネジ…。しかし「最後のネジ1本!」、というところでネジ穴がバカになっていて、取り出すことはできませんでした。
しかし、見ることだけはできましたよ。チラッ。これが噂のHDD…。取り出したら、銀色のカバーをまたネジで外すそうです。
ネジ1本で取り出せるのなら、私にもできそうだなと思ったので、トライしてみる価値はありそうですよ♪
ただしUltrabookなどの薄型ノートパソコンの場合、ネジをたくさん外さないといけないそうです。
私も含めですが、無理は禁物です。下手に触ってノートパソコンを壊してしまうリスクも考えて、無理そうだなと思ったなら、修理屋さんに任せましょうね。
HDDをケースに挿入し別のパソコンと繋ぐ
外してしまえばこっちのものです♪取り出したハードディスクを、HDD(SSD)ケースに挿入します。
そして付属のUSBケーブルで、HDD(SSD)ケースと別のパソコンと繋ぎます。
パソコンに繋げたら、リムーバルディスクとして認識されるので、ドラッグ&ドロップでデータを移したらバックアップ完了です。
ドラッグ&ドロップなら私でもできそうなので、あなたもきっと大丈夫ですよ♪
ちなみにパソコンは、ノートパソコンでも、デスクトップ型パソコンでもどちらでも大丈夫ですよ。
データはこれで安心ですね。あとはノートパソコンが復活することを祈りましょう!
次は、修理する場合に修理代がいくらかかるのか、調べてみましたので参考にしてみてください。
ノートパソコンに水こぼした時の修理代はどのくらい?
ノートパソコンに水こぼしたら、乾燥させた後にもう一度、電源を入れて確認するか?
それともすぐ修理に出すか?悩んでしまいますよね。
「もちろん修理に出したいけど、修理代が気になる…」と悩んでいるあなたのために、調べてみました。
ダメージの程度、機種にもよりますが、約1万~10万まで、かなり幅がありました。
キーボード交換だけの場合は、約1万円後半から3万円。ある修理店によると、9割がこれだそうです。
修理をお願いするなら、絶対9割に入りたいですよね!見積もりをお願いしたら、願掛けしておきましょう!
基盤まで壊れてしまうと約10万かかる場合もあり、新品のパソコンが買える値段になってしまいます。
高い気はしていましたが、やはり高いですね。精密機器だから仕方ないのかもしれません。
修理に出すか悩むな…。
ノートパソコンに水こぼした場合、修理するかしないかは、パソコンやデータの中身による!という人が多いようです。
直ったと思っても、数か月後に不具合がでることもよくあるそう。大事なものなら、修理屋さんに出す方がいいと思います。
もう古いノートパソコンだったり、大事なデータがなければ、修理に出さなくてもいいと思いますが…。
水こぼしただけだからいいか!と思っても、きっちり乾燥されていなくて、内部が腐食してしまうこともありえます。
腐食してからだと修理代も高くつくので、パソコンやデータと修理代を天秤にかけて、早めにどちらか決めてしまいましょうね。
そういえば、保証に入っていたような…。
修理代、とくれば、保証があるかも!と思ったあなた。残念ながら、水こぼした場合だと製品の不備ではないため、対象外であることがほとんどです。
保証は、こういう時に「悔しい!」と思ってしまうけど、仕方ないですよね…。
それなら、安く修理をしてもらえるところはある?
メーカーや、取り次ぎをしてもらえる家電量販店は、知っているから安心感がありますよね。
しかし安く直してもらえるのは、専門の修理屋さんだそうですよ!
パソコンが壊れないとあまり馴染みはないですが、全国展開している修理屋さんをご紹介しますね。
- パソコンドック24…修理スタッフは全員がパソコン整備士の資格保有者で安心
- ドスパラ…中古パソコンやパーツの販売も行っている
- パソコン修理工房…出張修理サービスも提供している
- パソコン修理24…スマホ修理のスマホドック24も展開している
パソコンに修理はつきもの。少しでも知っていると安心ですね♪
余裕があれば、ささっと各社見積りを取って比較してみてくださいね。私なら、1万円前後なら、エイヤッとお願いするかもしれません。
修理の日数は、1日で終わる場合もあれば、部品がないと約1か月かかる場合もあるそうです。
こればかりは、気長に待つしかないようですね。とりあえず直ることが第一!早ければラッキーと思っておきましょう♪
まとめ
- ノートパソコンに水こぼしたら、ドライヤー(熱風)なNG、冷風はOK
- ノートパソコンに水以外のものをこぼしたら、ドライヤー(冷風)もNG
- ノートパソコンに水こぼしたら、まずはやるべき対処をすることで復旧率が上がる
- 電源を切ってコードを抜く→バッテリーを取り外す→ノートパソコンを逆さまにして水分を出す→1週間乾燥させる
- 完全に乾燥するまでは、電源を絶対に入れない
- バックアップは、電源が入らなくても、もう一つのパソコンと、HDD(SSD)ケースがあればできる
- 修理代は、ダメージにより約1万~10万と幅広い
ノートパソコンに水こぼしたら、ドライヤーをしてしまいそうになりますが、NGでしたね。ドライヤーはやっぱり髪だけにしておきましょう(笑)
正しい知識と素早い対処で、あなたのパソコンが直るよう、祈っております!
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