インターネット上の仮想空間の事を指す「メタバース」。
今後どんどん発展しそうな分野です。株をしているあなたなら注目していきたい分野ですよね。
メタバースの関連株は、アメリカではどんな銘柄があるのか気になると思います。
ここではアメリカのメタバース関連株を6銘柄ご紹介します。
色んな関連株の中から、アメリカの注目したい銘柄をピックアップしました。
注目されている関連株が何か、どんなことをしているかを知ることが出来ますよ。
アメリカ以外にもメタバース関連株の日本の銘柄、上場投資信託もご紹介しています。関連株の銘柄選びの参考になればと思います。
メタバース関連株アメリカの注目銘柄6選をご紹介!
メタバース関連株アメリカの銘柄をご紹介します。今回ご紹介するのは以下の6銘柄です。
- マイクロソフト(MSFT)
- メタプラットフォームズ(FB)
- エヌビディア(NVDA)
- ロブロックス(RBLX)
- アップル(APPL)
- アマゾン(AMZN)
それぞれの企業がどんな取り組みをしているかをご紹介していきますね。
マイクロソフトは仮想空間のオフィスを提供開始予定
マイクロソフトは、世界的に有名なOSのWindowsで知られているメタバース関連株の企業です。
オンラインミーティングツールをメタバース対応させた「Mesh for Microsoft Teams(メッシュフォーマイクロソフトチームズ)」を2022年に提供開始予定です。
「Mesh for Microsoft Teams」では、仮想空間上にあるオフィスにみんなが集まり、一緒に仕事をすることができます。
仮想空間にはpcやホワイトボードが持ち込めたり、データの共有ができたりするようですよ。
リモートワークと、実際にオフィスで働く良さを掛け合わせた仕組みですね。
また、家庭用ゲーム機の「Xbox(エックスボックス)」もメタバース対応させる予定です。
メタプラットフォームズはメタバース開発に注力
メタプラットフォームズは、2021年10月に「Facebook」から社名を変更した企業です。
メタバース事業に多額の資金を投資するなど、メタバースの開発に注力しています。
また、仕事をしたり、遊んだりできる仮想空間の提供もしていますよ。
仮想空間で会議などができる「Horizon Workroom(ホライズンワークルーム)」では、コンピューターやキーボードをVRで使用できたり、ファイルなどを共有できたりします。
「Horizon World(ホライズンワールド)」では仮想空間でユーザー同士が交流できたり、一緒にゲームを楽しめたりできますよ。
この空間を使えば、遠く離れた友達とも一緒に遊ぶことが出来ますね。
2022年2月現在時点では各サービスは独立しており、「Horizon Workroom」から「Horizon World」に途切れなく移動することは出来ないようです。
しかし、将来的には各サービスを統合するプランを計画しているとの事ですよ。
各サービスが統合すると途切れなく移動できるので、より現実世界に近い仮想空間が完成しそうですね!
エヌビディアはアメリカを代表する半導体メーカー
エヌビディアはアメリカを代表する半導体のメーカーであり、AIへの分野でも力を入れている企業です。
また、仮想空間内で共同作業を行うなどができる「NVIDIA Omniverse(エヌビディアオムニバース)」の開発、提供をしていますよ。
2020年12月に提供を開始してから7万人以上がダウンロードし、700社以上で利用されています。
半導体やAIにも強い企業なので、これから発展していくと予想されているメタバースの分野に大きく貢献していくことになるかもしれませんね。
ロブロックスはゲームプラットフォームRobloxを提供
ロブロックスは、オンラインゲームのプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」を提供している企業です。
Robloxは1.5億人以上のユーザーがいるほどの大人気ゲームです。
仮想空間上で作り上げたアイテムの販売もできるようになっており、注目が集まっています。
アイテムの販売でなんと1億円の売り上げを出している子供もいるようで、ビジネスの可能性を感じますね。
アップルはメタバースに可能性を見出していると発表
iPhoneで有名なアップル。アップルの最高経営責任者ティム・クック氏は、メタバースの分野に大きな可能性を見出していると発表しています。
アップルストアには1万を超えるARアプリがあり、この数がこれからの投資によって、もっと増えていくことをクックCEOは示唆しています。
この発言から、世間ではメタバース分野でも注目されています。
アマゾンはゲームプラットフォームLunaを所有
アマゾンはオンラインゲームのプラットフォーム「Luna(ルナ)」を所有している企業です。
メタバースに一番近づいているのはオンラインゲームの世界だといわれているので、アマゾンはメタバースの市場を獲得しやすいのではと考えられています。
メタバースの上場投資信託である「Roundhill Ball Metaverse ETF(ラウンドヒルボールメタバースETF)」のトップ10にランクインしているので、注目の企業といえるでしょう。
ネットショッピングのイメージが強いアマゾンですが、メタバースとの関連もある企業です。
メタバース関連株日本の注目銘柄5選をご紹介!
メタバースの関連株日本の注目銘柄をご紹介します。今回ご紹介するのは、以下の5銘柄です。
- ソニー(6758)
- 任天堂(7974)
- パナソニック(6752)
- グリー(3632)
- シーズメン(3083)
それぞれの企業がどんな取り組みをしているかをご紹介していきますね。
ソニーはフォートナイトの運営会社に出資している企業
ソニーは仮想空間を利用したゲーム「フォートナイト」を運営するエピックゲームズに対して、数百億円の出資をしています。
フォートナイトはバトルロイヤルゲームですが、戦闘をしない「パーティーロイヤル」というモードに注目が集まっています。
「パーティーロイヤル」はプレーヤー同士でミニゲームをして楽しんだり、アーティストのライブやパフォーマンスが行われたりと、色んな楽しみ方ができます。
ソニーのエンタメ事業との融合にも期待が高まっています。
日本にいながら、海外アーティストのライブにも気軽に参加できる時代がやってくるかもしれませんね。
また、ソニーはメタバースの上場投資信託にも組み込まれるなど、注目を集めているメタバース関連株の企業です。
任天堂はゲームソフトが注目を集めている企業
ニンテンドー・スイッチのゲームソフトである「あつまれどうぶつの森」がメタバースとして注目を集めています。
「あつまれどうぶつの森」は、全世界にプレーヤーがいるほど大人気のゲームです。
無人島で自由気ままに、ゆったりとした生活を楽しむことができますよ。
任天堂の株は、メタバースの上場投資信託にも組み込まれるなど、世界的に注目を集めています。
パナソニックは子会社がメタバース関連の3商品を発表
パナソニックの子会社Shiftall(シフトール)が2022年の1月にVRヘッドセット、ウェアラブル温感デバイス、メタバース対応マイクの3つの商品を発表しました。
VRヘッドセット「MeganeX(メガーヌエックス)」、ウェアラブル温感デバイス「Pebble Feel(ぺブルフィール)」は2022年の春に発売予定です。
メタバース対応のマイク「mutalk(ミュートーク)」は、2022年の夏に発売を予定しています。
VRヘッドセット「MeganeX」は仮想空間に入り込んだような体験を楽しめるように、5K相当の高画質が映し出される有機ELを搭載しています。
ウェアラブル温感デバイス「Pebble Feel」はメタバースと連動するため、仮想空間での暑さや寒さの体験が可能です。
メタバース対応のマイク「mutalk」は音漏れ防止機能が付いたマイクなので、大声を出しても周りに迷惑がかからないように設計されています。
この3つの商品を使うことで、よりメタバースの世界が楽しめそうですね♪
グリーはメタバース事業に参加することを宣言
グリーは、2021年8月に子会社である「リアリティ」を中心にメタバース事業に参加することを発表しました。
全世界で数億人ものユーザーを獲得することを目指すとされています。
グリーが提供するスマホ向けバーチャルライブ配信アプリでは、すでに63か国の国や地域でサービスが展開されています。
今後はメタバースに100億円規模の投資をする計画を立てている注目の企業です。
シーズメンはメタバースファッション事業へ進出
元々アパレル会社であるシーズメン。メタバースファッション事業への進出で一気に注目を集めた企業です。
ファッションブランドのメタバース事業への参入を支援する事業「POLYGON TAILOR IMPORT(ポリゴンテーラーインポート)」の開始を発表しました。
この事業はファッションブランドが現実世界に展開している商品を、仮想空間にいるアバターにも着用出来るようにし、より楽しめる仮想空間を提供することを目的にしています。
この事業が拡大すれば、現実世界で自分が着ている服と同じものをアバターにも着せることが出来ますね。
メタバース関連株の上場投資信託は1つしかない
メタバース関連株の上場投資信託は、Roundhill(ラウンドヒル)社の「The Roundhill Ball Metaverse ETF(ラウンドヒルボールメタバースETF)」のみです。
2021年6月に新設されたばかりのメタバース関連株の上場投資信託です。
2021年10月にFacebookがメタプラットフォームズに社名変更を行ったことで、多額の資金が流入しました。
その結果なんと、純資産は4倍に膨れ上がりました。
The Roundhill Ball Metaverse ETFを構成している会社は、以下のように分類することができます。
分類 | 説明 |
バーチャルプラットフォーム | 仮想空間を開発、運営 |
コンピューティング | メタバースのサポートのためのコンピューティングパワーを提供 |
ネットワーキング | リアルタイムに接続、データサービスを提供 |
業界スタンダード | メタバースの運用や作成に必要なツールやエンジン、フォーマットなどを提供 |
決済サービス | 支払いのサービスを提供 |
ハードウェア | メタバースへのアクセスや開発などに使用される技術や機器の販売 |
コンテンツ、アセット、IDサービス | デジタル通貨や資産の販売や管理、セキュリティに関わるサービスを提供 |
2022年2月現在のthe Roundhill Ball Metaverse ETFのトップ10は以下の通りです。
- エヌビディア(NVDA)
- マイクロソフト(MSFT)
- メタプラットフォームズ(FB)
- ロブロックス(RBLX)
- ユニティーソフトウェア(U)
- スナップ(SNAP)
- 台湾セミコンダクター(TSM)
- アップル(AAPL)
- アマゾン(AMZN)
- クアルムコム(QCOM)
トップ10の大半がアメリカの企業となっています。トップ10にはランクインしていませんが、日本の企業ではソニーと任天堂の2社が数パーセント組み入れられていますよ。
上場投資信託が買えるのは日本では2つの証券会社だけ!
Roundhill Ball Metaverse ETFが購入できるのは、IG証券とFirstrade(ファーストレード)証券の2つです。
残念ながら、日本の大手の証券会社であるSBI証券や楽天証券などでは取り扱いが無いようです。
IG証券とFirstrade証券、それぞれの特徴についてご紹介していきます。
<IG証券>
イギリスに本拠地を置くIGグループの日本拠点である「IG証券」。
IG証券は日本語に対応しているため、英語ができなくても安心して取引することができますよ。
日本以外にも14か国にオフィスを展開している大手の証券会社です。
外国株の取り扱いがあるので、アメリカのメタバース関連株の取り引きも可能ですよ。
<Firstrade証券>
アメリカの証券会社であるFirstrade証券は、日本人でも口座開設が可能な証券会社です。
アメリカの証券口座や銀行口座開設には、ソーシャルセキュリティーナンバーが必要になることが多いですが、ナンバーがなくてもFirstrade証券は口座開設が可能です。
わざわざナンバーを用意しなくてもいいので、口座開設が楽ちんですよ。
Firstrade証券ならアメリカの株や上場投資信託が豊富にそろっているので、アメリカ株の取引にも興味があるのなら持っていて損はないですよ。
まとめ
- メタバース関連株アメリカの注目銘柄は、マイクロソフト、メタプラットフォームズ、エヌビディア、ロブロックス、アップル、アマゾンの6つ
- メタバース関連株日本の注目銘柄は、ソニー、任天堂、パナソニック、グリー、シーズメンの5つ
- ソニーと任天堂はメタバースの上場投資信託に組み込まれている
- メタバース関連株の上場投資信託は2022年2月現在では1つしかない
- メタバースの上場投資信託は、日本ではIG証券かFirstrade証券で買うことが可能
これから大きな発展を遂げていく期待ができるメタバース。
アメリカや日本企業のメタバースへの投資から、とても可能性を感じる分野です。
アメリカの関連株も今後どうなっていくのか注目していきたいですね。
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