あなたは除菌スプレーを買いに行ったけど見つからなくて困った経験などありませんか。
私はあります。薬局をはしごしても見つからなくて困り、ネットで通常よりも高額な除菌スプレーをわざわざまとめ買いしたこともありました。
その時は、まさか除菌スプレーの作り方があるなんて、考えもしませんでした。
もしあの時の私が、除菌スプレーの作り方を知っていたら…薬局をはしごしたり、高い値段で除菌スプレーを購入したりする必要はなかったはず…。
しかもその除菌スプレーの作り方が、なんととても簡単すぎるので、きっとあなたも驚くはず!!
これから紹介する除菌スプレーの作り方を知っておけば、いつ除菌スプレー不足が来ても、もう怖くありませんよ!!
除菌スプレーの作り方は無水エタノールで簡単に!!
新型インフルエンザや、未知のウイルスが流行するとよく起こること…それは除菌スプレー不足やマスク不足ですね。
テレビで騒ぎ出したな…うちもそろそろ備えるか!!と薬局に行ったらもうすでに除菌スプレーなどが売り切れている、という状況はよくある話です。
そんな時に自宅でも簡単に作ることができる、手指にも使える除菌スプレーの作り方をご紹介します。
こちらは自宅にいつもあるものではないかもしれませんが、ドラッグストアや、薬局で比較的簡単に手に入れることが出来ます。
ならば買いに行こう、と思って出かけようとしているあなた!!
まずは下記の説明を確認してから、間違いがないように材料を購入しましょう。
無水エタノールで手指用除菌スプレーの作り方
無水エタノールと聞いて、「何だそれ??」と思っているあなた!!
私もはじめて聞いたときに、何かと思いましたが、これはよくある消毒液として使用されるアルコールです。
それでは、とっても簡単に作ることができる、除菌スプレーの作り方をご紹介しましょう。
- まずは除菌スプレーを作りたい容器の容量を確認する
- その容器に合わせて無水エタノール4:精製水1の割合で薄める
- 混ぜて完成
これまた簡単すぎて驚きですね。例えば100mlの消毒液を作りたい時は無水エタノール80㏄と精製水20ccを混ぜるだけなんです。
100均等に行けば、スプレーボトルが購入できるので、ボトルの容量に合わせて作りましょう。

早速薬局と100均に行かなくちゃ!!
薬局に無水エタノールを買いに行くと、同じような名前の商品が並んでいて困惑するかもしれません。
次にエタノールの種類をご紹介しますので、こちらもしっかり確認してから、薬局に行きましょう。
無水エタノールとエタノールとの違いは?!
薬局で購入できるエタノールは、無水エタノールと消毒用エタノールの数種類ほどが見つけられると思います。
この両者はアルコール濃度が違います。無水エタノールは、ほぼすべての成分がアルコールでできており、消毒用エタノールのアルコール濃度としては60~80%です。
もし、消毒用エタノールを見つけた場合は、すでに手指消毒に使える濃度に調整されている為、精製水等で薄めずにそのまま利用してください。
無水エタノールは消毒用エタノールとアルコール濃度が違うため、気を付けなければいけません。
- 火気厳禁(高濃度アルコールなので、引火性があり、火事の原因になってしま可能性もある)
- そのまま人体に使用すると、手荒れや肌荒れを起こしてしまう可能性がある
- すぐに蒸発してしまうので、そのまま使用するとあまり殺菌効果がない(手指に塗り広げる暇もなく蒸発してしまう)
無水エタノールは必ず精製水等で薄めて使いましょう。また、消毒用エタノールはそのまま使うということを間違えないようにしましょう。
消毒用エタノールを誤って薄めて使用すると、アルコール濃度を低くしすぎて、殺菌効果が失われてしまいますので、気を付けてください。
無水エタノールを保管する際には火気の近くに置かないなど、保管場所にも注意が必要ですね。
水道水よりも精製水で薄めるのがおすすめ!!
無水エタノールを購入したら、精製水を購入し、薄めるのがおすすめです。

精製水って何?初めて聞いた言葉!!
普通の水とは違うの?
精製水とは、特別な方法で水道水などからミネラルや、イオン成分など不純物が除去された水のことです。
水道水といえば、無色透明な水のように見えますが、実は安全に飲めるように、様々な不純物を入れています。
その不純物が、無水エタノールを薄めるときに影響し、劣化を早めてしまいます。
したがって、無水エタノール本来の殺菌力を劣化させることなく、濃度を薄めたい時には、不純物を取り除いた精製水を利用する方がおすすめです。
しかし、もし手に入らないときは水道水の代用も可能です。
もし水道水を使用する時は、エタノールが劣化する可能性が考えられるので、使う分ずつ小さい容器に薄めて使うことをおすすめします。
もし精製水が品薄になっている時、人工呼吸器を利用している人たちにとって、精製水を手に入れられない状況は命に関わる危険となります。
人工呼吸器を利用されている方にとって精製水とは、乾燥した空気で気道や肺を傷つけないように加湿・加温する時になくてはならないものです。
これを水道水で代用することは、人工呼吸器の異常をもたらす可能性等があり、命に係わる危険につながります。
そのため、あなたが精製水を入手しにくい場合には、無水エタノールを薄める水を水道水で代用しましょう。
生きていくために、どうしても必要としている人に精製水がいきわたるようにしたいですね。
そして、品薄が改善されてきたら、あなたも精製水を使用した安心の消毒スプレーを作るようにしましょう。
エタノール消毒液を保存する容器のおすすめ
エタノールを使用した消毒液を保存する際には以下の素材で作られた容器を利用しましょう。
- ポリエチレン(PE)
- ポリプロピレン(PP)
- ポリ塩化ビニル(PVC)
ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリスチレン(PS)は消毒液を入れると溶ける可能性があるので、使用しないようにしましょう。
100円均一等で、様々なスプレー容器が売られているので、材質を確認してから購入しましょう。
スプレー容器も品薄になることがよくある為、たくさん売っている時に予備でいくつか購入しておくと、いざという時に助かりますね。
除菌スプレーの作り方はお好きなアロマで作る方法も?!
除菌スプレーの作り方は簡単で、あっという間に出来ると分かりましたね。
マスクもそうですが、手作り出来るということはアレンジもできるんじゃないか…そう思っているあなたに、とっておきのアレンジ方法をお知らせします。
除菌スプレーを好みのアロマで作ってみよう
せっかく手作りするなら自分好みのものを作りたいと思いませんか??
アロマを使った除菌スプレーの作り方をお知らせします。
これまた、とても簡単に作ることができます。
- 無水エタノール40mlと精油10滴程度をガラスビーカーなどに入れてかき混ぜる
- 精製水10mlを加えて更に混ぜる
- スプレー容器に移して完成
先ほどまでご紹介してきた除菌スプレーを作る方法に、アロマの精油を入れるという工程を追加しているだけです。
これで簡単に、あなた好みの除菌スプレーが完成します。
こちらの作り方で作った手作りアロマ除菌スプレーは、1~2週間ぐらいの間に使い切りましょう。
アロマをどんな種類にするかで、いろいろ楽しむことが出来ますね。
- 抗菌・抗ウイルスを期待したい場合
→ティートゥリー・ラベンサラ・ユーカリラディアタ - リラックス効果を期待したい場合
→ラベンダー - ポジティブな気持ちになりたい場合
→オレンジ系
上記のアロマオイルもおすすめですが、他にも様々なアロマオイルがあります。
あなた好みのアロマオイルを探して、アレンジを楽しむこともいいですね。
しかし、乳幼児や妊婦さんの利用には注意が必要です。事前にアロマの専門家に相談をしておくと安心です。
除菌スプレーの作り方は自宅にある洗剤で簡単に!!
除菌スプレーとして利用はできませんが、ご自宅でドアノブやベッドの柵などを消毒する時に、使用出来る消毒液をご紹介いたします。
こちらは、自宅でいつも使っているものを使って、簡単にできる作り方です。
台所用洗剤で消毒液を作る方法
どのご家庭にも台所用洗剤はあると思いますが、まずはその洗剤に含まれている成分を確認してみましょう。
あなたの自宅で使っている台所用洗剤に界面活性剤は入っているでしょうか。
経済産業省から要請されて、NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)が住宅・家具用洗剤について検証実験を行い、有効性を以下のように発表しました。
下記の界面活性剤を含む台所用洗剤で、効果的にウイルスを除去することが出来るそうです。
<有効性が確認された界面活性剤>
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
- アルキルグリコシド
- アルキルアミンオキシド
- 塩化ベンザルコニウム
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル
- 塩化ベンゼトニウム
- 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
名前だけ聞いていると分かりにくいですが、よく聞く台所用洗剤では「キュキュット」・「ジョイ」・「チャーミー」などが、上記の界面活性剤を含んでいます。
私はで自宅で「キュキュット」を使用しているので、よっしゃ!!とガッツポーズです(笑)。
そしてその台所用洗剤をどうすれば消毒液として利用できるかというと…これまた、とても簡単な作り方なんです。
ちなみにこの消毒液は手指を消毒する時に使えない為、ご家庭で物の表面を消毒する時に利用してください。
- たらいや洗面器などに500mlの水を入れる
- 台所用洗剤を小さじ1杯入れる
- 軽く混ぜ合わせて完成
ご注意いただきたいのは、食器洗い機用洗剤ではなく、スポンジに付けて食器を洗う時に使う台所用液体洗剤を使うということです。

これは簡単すぎてびっくりだわ
注意点として、洗剤を薄めて作った液は、作り置きすると消毒効果がなくなるため、その都度使い切る量を作るように気を付けましょう。
次に消毒の方法についてご説明いたします。
- 出来上がった液を布等にしみこませて絞り、消毒したい場所を拭き取る
- 拭き取って5分ほど放置したら布等で水拭きをして、洗剤をふき取る
- 特にプラスチックは、水拭きせずに放置すると、痛む可能性があるので、水拭きを必ず行う
- 最後にキッチンペーパーなどで乾拭きして消毒完了
2番で5分ほど放置するというところは重要ポイントで、この放置時間で菌を不活化させる効果が期待できます。
作り方も、使い方もとてもシンプルで、ずぼらな私でもお掃除ついでにできるかも…という希望が湧いてきました。
したがって、まずはあなたのキッチンにある、食器洗い用洗剤に含まれる界面活性剤を確認してみましょう。
もし上記の界面活性剤が入っていないならば、スーパー等で1本100円前後で購入可能です。お財布にも優しい消毒液として活躍してくれますね。
その他にも、自宅によくおいてある洗剤を使って、消毒液を作る方法があるので、ご紹介いたします。
ハイター等の塩素系漂白剤で消毒液を作る方法
あなたも、台所で使う漂白剤として、ハイターをご存じではありませんか。
実はよくご自宅で目にするハイターを使って、簡単にドアノブなどの消毒に使える、除菌液を作ることが出来ます。
こちらもスーパー等に行けば、安い値段で販売されていることが多く、手に入りやすいです。

ハイターって、家でコップやまな板や布巾の漂白に使ってる!!
ここで、ご注意いただきたい事として、同じハイターでも洗濯に使う「ワイドハイター」では、消毒液が作れないということです。
ハイターといえば塩素系漂白剤ですが、「ワイドハイター」は酸素系漂白剤なので、消毒液にできません。
そしてもう一つ注意していただきたいのは、除菌スプレーとして、スプレータイプの容器に移し替えることができないとういうことです。
ハイターは吸い込むと、呼吸器に異常をきたす可能性があるため、スプレータイプの容器で噴霧すると危険です。
したがって、ペットボトル等の容器に作って使用するようにしてください。
それでは作り方をご紹介します。これまた簡単すぎて驚かないでくださいね(笑)。
スプレータイプの容器ではなく、ペットボトル容器をご用意ください。
- 水1Lを準備する
- 商品付属のキャップで1杯(25ml)ハイターを加える
- 混ぜて完成
えっこれだけで完成?というほど簡単すぎて驚きますね。
これで、手指消毒には利用出来ませんが、ドアノブや取っ手、ベッドの柵などを消毒する時に利用できます。
ちなみに、トイレや、嘔吐など体液で汚れた物の消毒液として使いたい場合は、水1Lに対して商品付属のキャップ2杯(50ml)を入れて混ぜたら完成です(濃度0.1%)。
次に使用方法と注意点をご紹介しますので、必ず確認してください。
- 塩素系漂白剤によっては、色落ち、金属を腐食させる可能性があるので、商品情報を確認する
- 使用後は水拭き、乾拭きをする必要がある
- 必ず換気をする(→吸い込むと呼吸器に異常をもたらす場合がある)
- 酸性タイプの製品と混ぜて使用すると、塩素ガスが発生して危険なため絶対に混ぜない
- 衣類等布につくと色落ちする可能性がある
- 水で薄めて作った除菌スプレーは保存せずその都度作るようにする(→成分が分解されやすく、除菌効果もなくなる可能性あり)
- 作業の時には必ず手袋をつける
また、他にもよくお店や自宅で目にする「ブリーチ」という商品も、ハイターと同じように水と混ぜて薄めるだけで消毒液を作ることが出来ます。
作り方は先ほどご紹介した、ハイターの消毒液と同じです。
ただ、濃度が異なり、水分量に対して製品を入れる分量も違いますので、ご注意ください。
- 1Lの水を準備する
- 商品付属のキャップ1/2杯分(10ml)を計量して入れる
- 混ぜて完成
恐るべき簡単さ…ほかにも使用できる漂白剤等ありますが、各製品濃度は異なってくる為、薄める時には注意してください。
ハイター・ブリーチともに簡単に除菌液を作ることは出来ますが、手指には使用できないのでご注意ください。
また、台所用洗剤の消毒液でもご紹介しましたが、このハイター等を使った消毒液も、保管すると成分が安定せず消毒効果はなくなってしまいます。
したがって、使う分量をその都度作るようにしましょう。
水と混ぜて簡単に作れるので、ずぼらな私も頑張れそうです。
まとめ
- 除菌スプレーの作り方は無水エタノールと精製水を混ぜるだけで簡単にできる
- 除菌スプレーにアロマオイルを入れる作り方も簡単にできる
- 消毒液は自宅にある身近なもので簡単に作ることが出来る
- ハイターや、台所洗剤で作った消毒液は除菌スプレーとしてスプレーボトルに入れると危険
新たなウイルスや病気が流行するたびに訪れる、除菌スプレー不足でパニックになっても、ご紹介してきた方法があれば、乗り越えられそうですね。
その作り方は全てとても簡単で、更にはアロマを使って、自分好みの除菌スプレーを作れることがわかりました。
これで、いつ新たなウイルスなどが流行しても、あなたは除菌スプレーや消毒液に悩まされることがなくなりそうですね。
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